2017年3月22日 (水)
平成28年度キャリア教育講演会
3月22日、全校生徒を対象にキャリア教育講演会が行われました。講師は、人材育成を目的に様々な事業を展開する企業である「有限会社クロフネカンパニー」代表取締役社長、中村文昭さんです。演題は「お金でなく、人のご縁ででっかく生きろ」。中村さんの青年時代の体験談をもとに、人との出逢いの重要性を軽やかな口調で語っていただきました。
中村さんは、まさに波乱万丈の人生を送ってきました。三重県生まれの中村さんは、高校時代には夢も目標も持っておらず、学校では問題行動を重ね常に生徒指導の対象となっていたそうです。大学や専門学校には進学せず、高校を卒業すると同時にあてもなく東京へと旅立ちました。東京でアルバイト生活をしていた頃、とある飲食店で隣の席の人物と何気ない会話をします。中村さんが「師匠」と呼ぶこの人物との出逢いこそが彼の人生を大きく変えました。この「師匠」、話を聞く限りは一風変わった人物です。世間的には「エリート」と呼ばれるような経歴を持ちながら、当時は軽トラックを愛機に八百屋を営んでいる方でした。その「師匠」が中村さんに語った言葉の数々が、そして様々な人物との出逢いが、現在の中村さんを作り上げました。
講演の中で、中村さんが生徒に強く伝えた言葉があります。その言葉とは、「頼まれごとは、試されごと」。人からなにかを頼まれたとき、大半の人はいやな顔をします。できない理由を探します。しかし、中村さんの考え方は違いました。人からなにかを頼まれたとき、それは人を喜ばせるチャンスなのです。アピールするチャンスなのです。人が他人になにかを頼むとき、その頼みごとが実現不可能であるならば、その人は頼まないでしょう。この言葉を胸に、中村さんは様々な人物と出会い、気に入られ、人生の新たなステージへと挑戦することができたのです。
また、「あなたたちの背中にはいろんな才能がくっついている。背中にくっついているから、その才能を見つけるのは他人。」という言葉も印象的でした。中村さんは八百屋のお手伝いから仕事を始め、飲食店経営、ブライダルプランナー、全国各地を飛び回っての講演と様々な事業を行っている方です。それもすべて人との出逢いによって生み出されたものだったそうです。
質疑応答の時間では、生徒が積極的に挙手をして質問をしました。うまくいかないとき、どうすればよいのか。人を変えるにはどうしたらよいのか・・・。生徒からの質問に対し、中村さんは質問者一人一人の目を見て丁寧にご回答されていました。
「社会に出てから重要視されるのは偏差値や学力ではない。人間力である。」という言葉は我々教員の心に刺さりました。これから生徒がどのようなキャリア観を身につけていくのか、また教員が身につけさせるのか。生徒だけでなく、教員も大いに考えさせられる講演でした。ご講演いただいた中村文昭さんをはじめ、このような学びの場を設定していただいた諸関係者の皆様、大変ありがとうございました。
中村さんは、まさに波乱万丈の人生を送ってきました。三重県生まれの中村さんは、高校時代には夢も目標も持っておらず、学校では問題行動を重ね常に生徒指導の対象となっていたそうです。大学や専門学校には進学せず、高校を卒業すると同時にあてもなく東京へと旅立ちました。東京でアルバイト生活をしていた頃、とある飲食店で隣の席の人物と何気ない会話をします。中村さんが「師匠」と呼ぶこの人物との出逢いこそが彼の人生を大きく変えました。この「師匠」、話を聞く限りは一風変わった人物です。世間的には「エリート」と呼ばれるような経歴を持ちながら、当時は軽トラックを愛機に八百屋を営んでいる方でした。その「師匠」が中村さんに語った言葉の数々が、そして様々な人物との出逢いが、現在の中村さんを作り上げました。
講演の中で、中村さんが生徒に強く伝えた言葉があります。その言葉とは、「頼まれごとは、試されごと」。人からなにかを頼まれたとき、大半の人はいやな顔をします。できない理由を探します。しかし、中村さんの考え方は違いました。人からなにかを頼まれたとき、それは人を喜ばせるチャンスなのです。アピールするチャンスなのです。人が他人になにかを頼むとき、その頼みごとが実現不可能であるならば、その人は頼まないでしょう。この言葉を胸に、中村さんは様々な人物と出会い、気に入られ、人生の新たなステージへと挑戦することができたのです。
また、「あなたたちの背中にはいろんな才能がくっついている。背中にくっついているから、その才能を見つけるのは他人。」という言葉も印象的でした。中村さんは八百屋のお手伝いから仕事を始め、飲食店経営、ブライダルプランナー、全国各地を飛び回っての講演と様々な事業を行っている方です。それもすべて人との出逢いによって生み出されたものだったそうです。
質疑応答の時間では、生徒が積極的に挙手をして質問をしました。うまくいかないとき、どうすればよいのか。人を変えるにはどうしたらよいのか・・・。生徒からの質問に対し、中村さんは質問者一人一人の目を見て丁寧にご回答されていました。
「社会に出てから重要視されるのは偏差値や学力ではない。人間力である。」という言葉は我々教員の心に刺さりました。これから生徒がどのようなキャリア観を身につけていくのか、また教員が身につけさせるのか。生徒だけでなく、教員も大いに考えさせられる講演でした。ご講演いただいた中村文昭さんをはじめ、このような学びの場を設定していただいた諸関係者の皆様、大変ありがとうございました。