HOKUETSU Spirits 2020 〜勝つのは絶対俺たちだ〜
このコロナ禍による高校生の精神的なダメージは計り知れません。先日のブログでも書きましたが、インターハイ、県総体の中止は、ここを一心に目指してきた高校生アスリート、とくに3年生にとっては目の前が真っ暗になるような衝撃を受けたはずです。そんなとき私のもとにあるメッセージが届きましたので紹介いたします。
寺尾先生こんばんは。
休校が伸びてしまったこともあり自分の近況を報告したいと思います。
まず、県総体インハイがなくなって目標が無くなり腐ってしまっていた自分がいた事は完全に否定することは出来ません。しかし、ドリームファクトリーを読んだり、先輩からのメッセージを読んだりしてそれでやっと気持ちが変わっています。そんな自分が情けないです。
自分は休校になってからランニングをしていました。勉強は1日5時間程で十分とは言えませんが続けています。
家事、皿洗いと風呂掃除を毎日しています。そんな毎日に、先日バドミントンで全国トップクラスの選手が近所に居るのですが、その選手は夜に素振りをしていると言うのを聞きました。今日もランニングしていて何回かすれ違いました。
いろんなところから自分が感じたことは、今を変えることはできないけど、抗って先に繋げること出来ると思いました。これを気づくのは遅かったし、自分で気づけなかったのも反省するべきところです。
これからは、勉強時間の増量とトレーニング、素振りをすること、家事の手伝いなどをしていきたいと思います。
これは評価されるために決めたことでは無いです。でも、見えない誰かに言うことって簡単に嘘もつけるし責任が伴うとおもいます。それをちゃんと実行するためにも定期的に報告したいと思います。
迷惑かもしれませんがよろしくお願いします。夜にすみませんでした。
これは山崎隼人という3年生が私に送ってくれたメッセージです。彼は昨年の県総体でベスト16に入り北信越大会へ出場したこともあります。今年のインターハイ出場に懸ける思いは並々ならぬものがあったでしょう。「腐ってしまった」と素直に言ってくることを考えても、本当に辛かったのだと思います。
だけど彼は私に宣言しました。これからの自分の行動を。きっと自分で思っているだけではまたいつか腐ってしまうと感じたのでしょう。私に宣言することで自分自身を強くしようとしているのでしょう。
彼は昨年秋より『デイリーライフリーダー』としてチームメイトが学校生活、日常生活を正しく、強く送ることを仲間たちに発信していました。今もこうして私に訴えることで、自分自身を律しようとしているのでしょう。
さて、現状は未だかつてない状況であり、日々が戦いです。だけど私たちは絶対負けない。表題につけた『勝つのは絶対俺たちだ』は、私たちが戦いの前の円陣でみんなで叫ぶ言葉です。今ここに、これを読んでくれた皆さんに送ります。
勝つのは絶対俺たちだ!!