HOKUETSU Spirits 2020 〜負けてたまるか〜
インターハイ、県総体の中止が発表されました。この状況では仕方がない、と頭では理解できます。これだけ県をまたぐ移動の自粛が叫ばれる中、全国から選手やスタッフ、保護者などが集まって大会を開催することなど、現実的ではありません。
緊急事態宣言が5月末まで延長となりました。5月の最終週から始まる県総体の開催も儚く散りました。これも仕方がありません。何よりスポーツとは健全な心身の育成のためにあるものであり、その目的から外れるような、生徒たちを危険にさらしてしまうような大会を開催できようはずもありません。
わかるのです。理解はできるのです。しかし、心が、感情が、「悔しさ」「虚しさ」を支配してしまいます。なぜこんなことが…。高校生に限らず、学生アスリートたちにとって夏とは特別です。全小、全中、インターハイ、インカレ…この夏を目指して努力を重ねてきた全てのアスリートたちにとってこのコロナ禍は、あまりにも強大で残酷でした。
そんなとき、ある卒業生から私の元にメッセージが届きました。今年の春卒業した大原と松尾です。紹介させていただきます。
お久しぶりです。いかがお過ごしですか。
自分は高校卒業後、コロナの影響で入試以来学校に1度も行っていませんがオンラインで授業が始まるところです。
新型コロナウイルスの影響で、インターハイが中止になった事を自分はニュースで知り
その後、陽太からもインハイが中止になったと連絡がありました。
特に、三年生は本当に悔しいと思います。
現役最後の年、自分達の代でインターハイに出場して戦うというのは選手として1つの大きな目標だと思います。
出場したことがある人も、そうでない人も
インハイの為に頑張っていたのにそれが、こうした形で無くなって自分もすごく悔しいです。
こちらは、入学式も無くなり、部活の方も夏までは、出来なくなってしまいました。そして授業の方はオンライン形式で始まります。
このような状況で、部屋にいる事が多くなり、体が鈍らないようにランニングや筋トレをしています。
今は、全国どこもコロナの影響で今まで通りの生活を送れていません。
だから三年生もここで挫けないで北越魂を燃やし続けて一緒に頑張ろう!
先生方、そして北越のみんな体調には十分気を付けてください。また北越のみんなに会えるのを楽しみにしてます。(大原 琉誠)
こんばんは。夜遅くにすみません。お久しぶりです。
先月の初めには、部活に参加させていただきありがとうございました。お元気でいらっしゃいますか?
私は、ゴールデンウィーク中に掃除をしたり神主になることに向けてお祭りで御奉仕をさせていただいたりして少し前ののんびりしていた時間より充実していたと感じています。
さて、全国や世界で新型コロナウィルスが猛威を振るう中、ついにインターハイや県総体等の大会が無くなってしまったという情報を聞いて、私自身とても残念に思いました。「県総体の結果はどうなるか」や「インターハイどこまでいけるかな」等と楽しみにしていました。しかし、今までそれらの大会に向けて努力されてきた選手や先生方、保護者の方々はそれ以上に辛く悔しい思いをしていることと思います。
寺尾先生も、3年生に2年間高校生活の全てを捧げてきたテニスで力を発揮し、チャレンジすることの出来る場が与えられるようにご尽力されていることと思います。
私も微力ながら後輩達が諦めず、少しでも立ち直り不安を無くし、また全力で挑んでいけるようメッセージを別で送りたいと考えています。
緊急事態宣言の延長も発表され、私も関東の方にいけず大変ですが北越高校で寺尾先生のもとで学んだことを活かして乗り越えていきたいと思います。高校の部活動で得たことは分厚く、これからとても役に立っていくのだと強く感じています。
私は、やはりテニスが好きですし後輩達にも最後の大会で思いっきりプレーして色んなことを学んでほしいので、最後の大会が開催されることを願ってやみません。
ご健闘をお祈りいたします。
また、北越テニス部の練習に顔を出したりOB会で楽しくテニスをしたり出来る日を楽しみにしています!(松尾 剛瑠)
チーム北越のみんな、頑張ってきますね!私たちはインターハイで日本一という『目標』はもっています。残念ながらそれが今年叶うことはありません。しかし私たちの『目的』とは違うところにあります。チームの根幹にあるのはテニスという競技を通じて、「心」が成長すること、「何ができるか」「何をすべきか」を考え、実行すること、そして何より社会のリーダーになるべく、自律した行動をとれるようになることです。彼らのメッセージからはそれらを感じることができます。
こんなことでは絶対に負けない。負けてたまるか。今こそ私たちの真価が問われるときだ。