DREAM FACTORY 2022 盛夏
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入澤・本間 IH個人 3位!
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新潟県として58年ぶりの快挙
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半世紀以上、固く閉ざされていたIHベスト4への扉を入澤・本間が開けました。
高校女子としてはWフォワードでの初のメダル獲得ではないでしょうか。
ご覧になっていた元全日本の監督さんから、「一番面白いテニスしていたよ。わくわくした。このまま優勝するって思った。」と言われました。
残念ながら、目指していた日本一には届きませんでしたが、前へ前へ、相手を崩してネットに詰める、超攻撃的Wフォワードを貫いての銅メダル。本当に素晴らしい戦いでした。
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「負けないファイナル」の神話は、IHでも健在でした。
2日目の初戦4回戦から3試合連続のファイナル勝負。
優勝候補も含まれる強豪を自分たちの磨いてきた超攻撃的テニスで差し切る強さは本物でした。
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2年前、コロナでIHが中止になった年に入学してきた世代です。
W後衛だった二人を「1」から鍛えて中間ポジションのネットプレーを一つ一つ身につけさせていった日々が懐かしいです。
2年生の後半からは、コミュニケーション能力が高かった(高くなった)二人と、戦略や戦術、そのために必要なスキルについて毎日のように話をしました。
二人からのフィードバックがあるので、こちらもコーチとしての気づきもたくさんあり、大会ごとにtry&errorを繰り返しながら、この愛媛IHに照準を合わせてきました。
昨年の石川IHでの5回戦敗退、3月の全国私学の敗退、6月の札幌ハイジャパでの敗退、全国大会での貴重な敗退経験をすべて生かして戦えたと思います。
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IHの準決勝、僕には特別の思い入れがありました。
遡ること23年前、僕を初めてIHに連れて行ってくれたのは、新潟東高校の子供たちでした。
平成11年 岩手県北上市のIHです。
出場した2ペア、ともにあっと言う間の初戦敗退。
30代でしたね。
ひたすら我武者羅に、本当に365日我武者羅に選手と目指したIH。
その夢舞台で全く戦えない。
その事実に呆然としたことを覚えています。(ああ懐かしい)
2日目は、準決勝から両脇のコートを開放して観覧させてくれます。
北上市のコートサイドで準決勝を観戦しながら、
いつか、遠くてもいい、いつか…
このロープの内側で選手と戦うことができるのだろうか…
そう思いました。
あれから23年が経っていました。
どれほど感動するんだろうと若い頃は思っていましたが、実際ロープの内側で戦う身としてはそんな感慨にふけっている暇は全くありません。
瞬間瞬間のこちら&あちらの情報収集と判断、刻々と変わる状況変化に応じての修正、次のベンチワークの指示の整理、こちらのマインドセットの確認。
30分間の「戦争」です。
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二人は今回、本当にブレませんでした。
「攻めて前へ」
徹底しました。
ストローク戦になっても守らない。
常に攻め続けること。
この日のために、3年間のすべてが必要だったんだな、と思います。
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<キャプテン 入澤瑛麻のノートから>
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「超えるべきは 今、この瞬間! 雑な自分と戦い、自分を超えろ!」
このタイトルをノートに書き続けて1年。
そして、今日このタイトルを書きながら実感した。
「私、引退しちゃうんだな」って。
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愛媛 今治インターハイ。
私、やり切ったと思う。
悔いはない!!
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津野先生、3年間、本当にありがとうございました。
1年生の頃は本当にガキで、自分で何もわからないレベルで、本当に子供だった。
でもそこから、日本一に向けて、高校女子の誰も本気で取り組んだことのない攻撃的Wフォワードで全国の頂点を目指そうって、友里那と先生と3人で創り上げてきた。
正直言うと、Wフォワードが全然うまくいかずに、W後衛に戻した方が勝てるし、Wフォワードは私には向いていないんじゃないか、と思ったことが何度もありました。
実際、うまくいかないとすぐに守備的になり、先生に何度も伝えられましたね。
「信じて、前へ行け!」
そして、今回のインターハイ、私たちはWフォワードで格上の選手に挑みつづけ、リードされてもファイナルのギリギリの場面でも、躊躇しないで、二人で前へ出続けた。
そしてつかんだ全国3位。
「Wフォワードでベスト4」、こう言えることが嬉しいです。
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インターハイを通して、ミスをしない方が勝つ、それは確かだ。
W後衛もたくさんいた。でも見ていて、何かつまらない。
日本一には届かなかったけど、私たちは日本一攻め続けられたと思う。
何より、私自身が、Wフォワードを最高に楽しめました。
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そして、友里那。
直接口に出すことはないけど、感謝でいっぱいです。
小学生から一番一緒に過ごして来た。迷惑もいっぱいかけた。
でも、二人の最後のインターハイでベストを出せて本当によかった。
12年間やってきたソフトテニス、その集大成として最後に自分のベストを表現できた、私は幸せ者です。
ありがとう。
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団体戦は第1シード東北高校に負けて2回戦敗退。
これで愛媛IHを目指した1年は終了した。
これからは北海道IHに向けて、今度は私がこのチームを日本一のチームにします。
私がしてもらったこと、必ず後輩に送ります。
私が表現したことは、
どんなに格上であっても、日本一の実績者であっても、努力して勝てないことは絶対にない!
ということ。
後輩たち、これから365日。
北海道で、大きな花を咲かせてね!
(キャプテン 入澤瑛麻)
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団体 東北戦
コートに響き渡った部長の檄(げき)
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時を止めた 純粋な心の叫び
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団体2回戦 1コート
第1シード 東北高校との戦い
お互いのエースが勝って、3番勝負。
相手は昨年の優勝メンバーで、前日の個人戦3位のペア。
こちらは、県総体すら勝ち抜けず、全国経験のない1,2年生ペア。
特に後衛の冨樫は、直前に急遽出場することになった1年生です。
雰囲気に飲まれ、緊張に飲まれ、自分を見失っていきました。
ボールが相手コートに収まりません。
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ゲームカウント0-2のカウントは0-2か0-3だったでしょうか。
G0-3で戻ってくるのは明らかで、もう戦術レベルの問題ではありません、僕はベンチワークで少しでも励ますべきか、気持ちを奮い立たせるか、そんなことを思案していました。
その時、隣に座っていた本間友里那が反対側にいた冨樫・須貝に声を張り上げます。
「ねえ、二人とも、誰のために戦ってんの!」
北越の団体メンバーは、必ず「誰かのために」戦うことを誓ってコートに立ちます。
目の前の二人はその誓いなど遠くに吹き飛んでしまったかのように、自分の中で閉じてしまい、あたかも早くこの辛い現実から「敗退」という言い訳で逃れたいと思っているかのようでした。
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この試合、コロナ感染拡大予防のため、声を出しての応援は禁止されていました。
もちろん、本間もわかっています。
わかっていますが、内なる叫びを制止できなかった。より正確には、まっしぐらに自分を見失って堕ちていく後輩を目の前にして、部長としておめおめと「見殺し」にできなかった。ルールを超えて、己の内なる誠実さに従ったのだと思います。
ルールに従う誠実。
ルールを超えて(破ってとはあえて言いません)後輩を救うべきだという誠実。
これは、マイケルサンデルの「正義」をめぐる議論を彷彿とさせるモデルだと思います。
本間友里那という人間は、こんな大胆なことをする子ではありませんでした。むしろ真逆。真面目できまりは墨守する。冒険はできない。何らかの保障もしくはお墨付きを得られるという条件下でしか前へ進めない。そんなひと昔前の学級委員タイプの子でした。
この「真面目さ」は大切なことですが、競技上ではマイナスに働くことが多いです。
選手のマインド傾向は「農耕系」と「狩猟系」に分けられますが、本間は「農耕系」の代表格です。
意味不明ですか?
「農耕系」とは一所懸命に与えられた作業をひたすらミスなく来る日も来る日もやり続けるマインドセットのこと。「狩猟系」とは逆に、挑戦的に新しいものを開拓し、リスクを恐れず冒険するマインドセットのこと。基本的に「農耕系」は守備的であり、「狩猟系」は攻撃的であると言えます。
超攻撃的Wフォワードの完成を目指す僕らにとって、本間の「農耕系マインド」は変換されるべきだと思ったのです。実際、1,2年生の頃の本間は、苦しくなるとすぐにベースラインに下がる、無難なテニスに戻る。そこが彼女のマインドセットの故郷だからです。
本間もその点はよーくわかっていて、テニスノートにでかでかと目標として書いたりしていました。
ちなみに、ペアの入澤は典型的な「狩猟系」で、「え! そこからアタック行く?」みたいなプレーが大好きです。ただ、このタイプの弱点は、リスクを冒して攻めるべき場面と、我慢すべき場面の区別がつかないことです。ワンプレーでポイントをゲットできる武器があるから、苦しい場面でそれを使いたくなる。入澤とはそこを徹底的に話し合い、検証し合い、己を知らしめることで、「したいプレーより、するべきプレー」を考えさせてきました。
今回のインターハイで、二人のそれぞれの長所と短所はほぼ完璧に修正されバランスが保たれていたと思います。あえて言えば、準決勝でそのバランスが崩れた。崩れた結果、敗退した、そう捉えています。
本間の「農耕系マインド」に話を戻しますが、このマインドセットは、人を指導したり、何かのプロジェクトの核になるべき人間にとって、やはり「超えるべき課題」だと考えています。
日本という国自体が「農耕系マインド」の極北にありますから、同調圧力に弱く、他者からの視線を必要以上に気にし、承認欲求が強く、権力者に忖度しがちです。
僕は本間友里那という人間を、将来必ず何らかのリーダーになるべき人物だと評価しているので、この「農耕系マインド」を一度解体し、「狩猟系マインド」をブレンドさせて、バランスのとれたリーダーマインドを作ってあげたいと思っていました。
ですから、あの叫びは、本間が自分を「超えた」瞬間だったのかもしれません。
ルールに従うことを絶対視する「農耕系正義」と、ルールを超えて自分の意志でするべきことを実行する「狩猟系正義」。
僕は、本間の行動を支持します。
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あの日、大会役員のルール統制は厳しいものでした。
疑わしきはすべて警告、そんな打ち合わせがあったかのようでした。
しかし、あの瞬間、審判もコート主任も、沈黙しました。
真向いの方からは「イエローカード、イエローカード」という囁きも聞こえてきましたが、役員の皆さん全員が動きを止めた。
あまりにあからさまな「ルール破り」にどう行動すべきかとっさに判断できなかった(マニュアルにはないでしょうから)という解釈も成り立ちますが、僕はそうではないと信じたい。
役員の皆さんの多くは教員だと思います。
「取り締まり」に任務がありながら、本気で仲間を思い鼓舞する本間の叫びに、高校生本来の純粋で熱い青春のドラマを見たのではなかったか。
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インターハイとは、競技会の形ではあるけれど、それは青春のエネルギーがぶつかり合い、共鳴し合い、発光し合う、かけがえのない人生1回きりの至高の舞台ではなかったか。
それが言い過ぎだとしても、あのあまりにも真っ直ぐな心に出会って、「取り締まり」の任務を一瞬忘れてしまったと思いたい。
そして、一瞬任務を忘れてしまった皆さんを、心ある教員だと思い、感謝したい。
僕はそう思っています。
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G0-3のベンチワークは本間に任せました。
部長として、悔いを残させたくない、その一点です。
本間の純粋で骨太の言葉は冨樫を変えました。
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県総体以来、力をつけてきたテンポあるストロークでラリーをするようになりました。
須貝も思い切った勝負が決まって、G1-3。
次のゲームも競り合ってデュース。相手のマッチポイントを何度も跳ね返してアゲインが続きます。
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実際、あのゲームを取ってG2-3になっていたら、勝機もありました。
しかし、連覇を狙う東北高校、そんな甘い期待を一蹴してくれました。
当たり前です。IHとは甘い期待が通用するところではありません。
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負けました。
チーム本間、2回戦敗退。
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今年も団体で全国エリート校の壁を破ることはできませんでした。
ただ、昨年のIHで和歌山信愛に負けた時「春からの本気じゃ間に合わない」ということを思い知った本間と入澤は、365日自分と闘い続け、自分と向き合い続けた結果、新潟県として半世紀ぶりのベスト4への扉を開いて、新たな光を新潟県の球史に注いでくれました。
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その姿を見てきた1,2年生が、今後どんなドラマを築いていくのか。とても楽しみです。
今年の負けは、大いなるドラマを伴った希望の種です。
来年の北海道で咲かせます。
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<部長 本間友里那のノートから>
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団体戦、東北にかなわなかった。
けど、来年につながる負けにはなったと思う。
特に、冨樫と須貝は「戦って」くれた。
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警告覚悟の、私のあの言葉は、自然と私の中から出てきたものだ。
自分でもびっくりするくらい腹の底から声が出た。
隣のコートの選手までもプレーをやめて注目していた。
1,2年生の時の私じゃ考えられないことだ。
周りの目を気にして、人から見た「正しさ」を絶対視して、自分をさらけ出せなかった。
私は、ルールを破ったのかもしれないけど、このままミスの連発で負けてしまったら、冨樫にとって、このインターハイは悔いしか残らないと思った。
部長としてやれることがあったのに何もしないで、すべてが終わってから「あの時は・・・」なんて言う卑怯な人間でいたくなかった。
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冨樫は「また着火されて」になっちゃったけど、あの後、精一杯戦ってくれた。
私は、「北越」というゼッケンで挑んだ最後のIH、個人戦でWフォワードとしても、そして団体戦でリーダーとしても、自分の小ささから逃げずに向かっていけたなって思う。
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1年生から、Wフォワードにトライしつづけてこれたのも、私の「真面目な」小ささに向き合わせてくれたのも、津野先生のおかげです。
本当にありがとうございます。
そして、瑛麻にも感謝です。
小学校1年生から、ずーっと組んできて、全国では全然結果残せなかったけど、最後の最後でこうやって最高の結果を出せて良かった!
いつも、攻めのプレーで私をリードしてくれてありがとう!
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1,2年生には、来年こそIHで東北を超えるために、365日を本当に本当に全力で生きてほしい。
誰もが弱さや「質」ってもっているけど、決して超えられないことはない。
ただ、「超える」には、
超えるべき瞬間を、自分で神様が与えてくれたチャンスなんだって思えるかどうか。
そして、そこに強い意志と勇気が必要なんだ。
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今までやってきた中で、みんなに「変われ!」って伝えられている瞬間は何度もあったはず。だけど、変われてないとしたら、それを見て見ぬふりをしてスルーしているか、強い「心」を持っていないか、のいずれかなんだよ。
8月からは、新チームがスタート。
たくさん失敗して強くなれ!
(部長 本間友里那)
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最後に、1年生ペアとして出場し、1回戦、群馬代表の健大高崎戦でエースを倒した前衛 渡邉七瀬のノートを来年の北海道への誓いとして載せて、この1年を締めくくります。
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今日の団体戦、私は昨日宣言した通りに戦えたと思います。
あの会場の雰囲気や初めての全国の舞台に緊張もあり不安もありましたが、今日のこの瞬間のためにやってきたことを力に換えて、「チームのために」って思い続けて戦いました。
ただ、私が圧倒されたのは、キャプテンの入澤さんと部長の本間さんの姿です。
春の入学以来、いつも言葉だけではなく、行動・姿で私たちの目指すべき場所を示してくれる二人は、私の誇りだし、心から尊敬する存在です。
自分たちの言ったことは必ずやり遂げる。
だから信頼できるし、この人についていきたいって思います。
圧巻だったのは、東北戦の第3対戦。
冨樫が、緊張からか、ラケットを振ってもネット・アウトの連発で、ボールが収まらない。
若菜先輩も全くからめず、どんな相手にでも向かっていく北越の姿からどんどん遠のいているのがわかりました。
その時です。
「二人とも、誰のために戦ってんの!」
友里那先輩が、ベンチから大声を張り上げました。
その瞬間、1コートの空気が変わりました。
チームリーダーがチームと心を一つにして一緒に戦うって、こういうことなんだなって実感した瞬間でした。
コートで自分たちが試合をしている時じゃない時も、部長として後輩と一緒に戦っている。どん底へ落ちかけている後輩をイエローカード覚悟で火をつけようとしている。
改めて、この人、本当にカッコいい。そしてすごい!
そんな単純な言葉しか出て来ないですが、あの瞬間にチーム北越のすべてが現れていたような気がします。
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「東北にはかなわなかった」
それで終わりではなく、それが始まり。
「日々向上」
先生がよくノートに書いてくださるこの言葉。
この言葉通り、日々少しずつ、着実に成長していくチームでありたいです。
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・ 3年生、ありがとうございました。
感情も考えも何もないままテニスをしてきた私が、北越に入って今まで見たこともない人たちに出会いました。
「日本一」っていう目標を掲げて、たくさんのことに挑戦し、苦戦し、失敗し、悩み、そして乗り超えていく先輩たちです。
そんな中でも、幼い私たちに声をかけてくださり、導いてくださる先輩ってすごいと心底思う時がたくさんありました。
それは、きっと多くの失敗や挫折を経験して、そこから学んで、仲間同士で伝え合って自分の弱さと戦い続けてきたからなんだと思います。
そんな自慢の3年生がこれで引退になり、一緒に戦うことはできなくなりますが、3年生の卒業までの間に、もっと多くのことを学んで盗んで、私は強くなって、「姿」で感謝の気持ちを伝えられるように頑張ります。・
・ 北海道IHで、東北にリベンジ!
これから大きな壁にぶち当たっても、決してあきらめず、チームとして成長しつづけて、「私たちならできる!」という気持ちを一瞬たりとも忘れません。
私は誰かに頼る自分から卒業します。
私がチームを引っ張って、来年、絶対、日本一!
3年生、見ていてください。
(1年 渡邉七瀬)