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2015年12月12日 (土)

ボストン研修(12/11)

ボストン研修6日目(12/11)の報告です。

本日も午前は英語クラス。
そしてもちろん遅刻者はなし。授業中に堂々と発言していた他国生に触発され、今日こそは「Jump In」(手すら上げないで思ったことを発言すること)してみるつもりなど、課題を持って最後の授業に臨んでいました。
そして最後の英語クラスを終えた後はフェアウェル(さよなら)ランチということで、アメリカンフードといえばやっぱりこれ、といった巨大ピザを現地校にご用意いただき、皆で頬張りました。

その後は修了式です。思っていることが伝えられず、また中々発言することができず苦労した生徒が多かったこの1週間、それでも初日とは異なり、皆クラスでは前方に位置取り、できる限りを尽くした最終日。その成果である修了証を各々が感慨深い表情で受け取りました。

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午後は先日ハーバード大学をご案内いただいた松川原 康市氏に熱い熱いお話しいただきました。ボストン在住20年以上、医療関連業種を中心にマーケティング会社を経営、日米両方の社会や企業を知る立場から、これから生徒たちが、どのようなスキルや思考をもっていなければいけないのか、世界のグローバル化、経済の急速な変化に伴う、日本社会や企業環境の変化などに関して、どのように適応して行けば良いのか、といった貴重なお話をいただきました。

例えば、日本では7+3=?  アメリカでは?+?=10  といった問題がでる。
1つしか答えのない日本の問題に対し、小数や分数など含めたら無限大に答えがある②の問題、
こういったこともあり日本は「考える力」が不足してしまう傾向がある。だが実際に社会にでると答えが一つのことはほぼない。さらに答えがわからない ?+?=?? のような問題に立ち向かわなければならない

・「自分で考える力」「感性+論理力」「考える視点を変える力」がこれからの社会で必要とされる
・答えがあるのは、高校・大学卒業まで、就職して社会人になると問われるのは思考力
・考える力を付けるために、常日頃から「自分だったら…」の視点で物事を考える意識を持つ
・論理は鍛えればある程度横並びの能力が身に付く、そうなったときに、感性で差別化を図る必要があるため、文化芸術など幅広く触れて、感性を豊かにする必要がある。
⇒「創造力」「プロデュース力」「イノベーション力」が不可欠
⇒答えのない問いに対して、自分なりの答えを出すのが社会人

日本に生まれた、また北越高校に通えている時点で世界的に見てかなり恵まれた環境にいる。ただその環境があるために、何となく甘えて過ごしてしまっていないか。というお言葉も投げかけていただきました。

将来の就職も視野に入れて、高校生・大学生の内に、どう考えどう動くかといった、非常に示唆に富む内容でした。講演終了後には2人の男子生徒が松川原氏の元に駆け寄り、改めてお礼し、握手をしていました。世界を舞台に働く松川原氏の言葉は、力強く生徒達の心に響いたようです。

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