DREAM FACTORY 2016 冬
1年生が真冬のドームに蒔いた種
全国選抜連続出場ならず
H29.1.13〜15 石川県小松市こまつドーム
<団体戦>
北越 ②-1 武生(福井)
北越 1ー② 七尾 (石川)
北越 ③ー0 高岡商業(富山)
北越 ②-1 上伊那農業(長野)
3勝1敗で2位校リーグ2位
負けた夜、2年生が口々に「この負けから何を学ぶか」「失敗からまた強くなるしかない」と話している自主ミーティングを遮ったのは、1年生の前山でした。
「負けから学ぶ、負けから学ぶ、って、もう十分負けてきたじゃないですか。今回の大会はこのチームで戦う最後の北信越だったんですよ。今回は負けられない戦いじゃなかったんですか。もう失敗はいらないです。私はもう、負けから学ぶチームじゃなくて、勝利を積み上げていくチームを作りたい。」
上級生たちの顔色が変わりました。そこからミーティングは大きく流れを変えました。
清々しい勇気ある発言だったと思います。
前山はこのチームが好きなのです。誰よりもこのチームで最後まで戦いたいと思っている。
実際、彼女は団体戦に強い。この1年間、前山がこの一年間団体戦で負けたのは、暮れの県選抜の決勝ただ1試合だけなのです。ベスト8に入賞した岡山インターハイでも全勝。和歌山信愛にゲームカウント2-2と互角に競り合いながら、途中で先輩たちが敗退して途中打ち切り。負けた県選抜も終盤は高い集中力を維持して戦いながら、ペアの保科の方が耐えきれずにゲームセット。
前山は鈴木を尊敬しています。アスリートとして、人間として、ライバルとして、自分が追いつくべき目標の人です。だからこそ、エース鈴木・保科が勝負所で、敵に、夢に、向かっていけない姿が口惜しくて仕方なかったのだと思います。
隣でエースが敗れてチームの七尾戦敗退(全国選抜出場の自力出場が消滅)が決まった後、彼女は涙を振りしっぼって戦いました。敵チームが自分にぶつけてきたエースに怯むことなく、逆転で1勝をもぎ取りました。
「私たちだけでも意地で絶対に勝とうね。」
そうペアの田辺と誓って戦ったのだそうです。
歴史を作った去年の夏。それゆえマークされてもはね除ける強さが求められる今年の戦い。
チーム北越が初めて経験する道です。
「失敗から人は一番多くのことを学べる。」
「一度も失敗したことのない者は、一度も成功することはない。」
多くの格言は失敗の重要性を強調しますが、それを弱い自分のエクスキューズ(言い訳)にしているのではないか。1年生の前山は直感的に今のチームのヌルさに気づいたのかもしれません。
昨年の全日本皇后杯で3位になった成田さんが、暮れに挨拶に来て伝えてくれたこと、もう一度かみ締めてごらんよ。
「夢を叶えたいのなら、それが周りから見たらあり得ないと思うような夢だとしても、絶対に叶えたいって誰よりも強く思うこと。そしてすぐに結果が出なくても諦めないで努力しつづけること。」
1年生が意地で勝ち取った1勝、そしてその夜に勇気を出してチームに伝えたこと。
それが、凍てついたドームに蒔かれた、夏花の種だと信じたい。
チーム北越、チーム鈴木、針路を東へ! 真っ直ぐに夏へ!
北信越個人は鈴木・保科で2年ぶりの優勝杯奪還
前山・田辺が3位入賞
県選抜団体 逃げの心で優勝逃す
<団体戦>
準決勝 北越 ②-0 中越
決 勝 北越 1-② 長岡商業
<個人戦>
優 勝 鈴木愛香・保科葵
2 位 前山愛・田辺なつき
ベスト8 阿部瑞希・木村美月
団体では恥ずかしい決勝を演じてしまいました。第1対戦の前山・保科が長岡商業のエースと長い試合になりました。第2対戦と第3対戦が先に終わり1勝1敗の三番勝負の形になりました。雁行陣でうまくいかず、平行陣に下げて挽回していきましたが、最後は持久戦になりました。ただ相手のコートにボールを返球し続けるミス待ちテニス。
たとえそれが100球続こうが200球続こうが、同じことです。
あれは戦いではない。チーム北越が培い、目指している方向とは真逆のテニスになってしまいました。
心が奪われていました。もうああなってしまうと、攻めることが自滅になります。
最後は1年生の前山ではなく、保科が狙われました。
ストレスが強くかかる場面で、いかに冷静にファイトできるか、自己ベストを発揮できるか、アスリートの強さとはそこに尽きると思います。
地道に、誠実に、戦う心を毎日養いなさい。
最後の1年、妥協することなく自分を高めること、コツなどありません。近道もありません。真っ当に着実に歩みなさい。
3年の強さは、決して自らに妥協しない責任感の強さですから。それが重荷を背負った時に発揮できる強さですから。
それを最高の笑顔でやりきること、それが北越らしさだったよね。
1月3日 初打ちと恒例のお雑煮会
1月3日に新年お雑煮会を初打ちの後、北越高校ランチルームで保護者会の皆さんが開いてくださいました。
今年も県内各地域のお雑煮の食べ比べを楽しむことができました。味噌仕立てのお雑煮、初めてごちそうになりました。
保護者会の皆さん、ありがとうございました。
今年も自家製のお餅を提供してくださった小林さん(卒業生小林すみれさんのご実家)、ごちそうさまでした。
在校生のお笑い芸で初笑い。即興にしては中々だったよ。
卒業生からの言葉は、毎年深いですね。心が洗われます。
風邪による発熱で参加できなかったどんぐり北広島の田辺恵理さんも、夕方、練習ラストがかかってから「気迫で熱を下げて」駆けつけてくれて、鈴木や前山と全力乱打してくれました。
さすがです…
今年も、DREAM FACTORY 北越高校女子ソフトテニス部、精一杯のドラマを創りますので、よろしくお願いします。
年末のGREAT TOPICS
鈴木愛香 全日本U-17選手に、そして卒業生 田辺恵理さん ナショナルチームのメンバーに、それぞれ選出!
さて、昨年の暮れに北越高校全体のトピックとしてニュースにしていただいたものをここに再掲します。
田辺恵理さんに続く北越からの全日本選手です。同じ巻出身で恵理さんに憧れて北越に来た鈴木ですが、先輩と同じ高みに鈴木も登ることが出来ました。その同じ時に、目標の恵理さんはナショナルチーム入りを果たしました。先輩の切り拓いてくれる道、それが後輩の目指す道になる。確かに登っていってほしいと思います。
全国選抜連続出場ならず
H29.1.13〜15 石川県小松市こまつドーム
<団体戦>
北越 ②-1 武生(福井)
北越 1ー② 七尾 (石川)
北越 ③ー0 高岡商業(富山)
北越 ②-1 上伊那農業(長野)
3勝1敗で2位校リーグ2位
負けた夜、2年生が口々に「この負けから何を学ぶか」「失敗からまた強くなるしかない」と話している自主ミーティングを遮ったのは、1年生の前山でした。
「負けから学ぶ、負けから学ぶ、って、もう十分負けてきたじゃないですか。今回の大会はこのチームで戦う最後の北信越だったんですよ。今回は負けられない戦いじゃなかったんですか。もう失敗はいらないです。私はもう、負けから学ぶチームじゃなくて、勝利を積み上げていくチームを作りたい。」
上級生たちの顔色が変わりました。そこからミーティングは大きく流れを変えました。
清々しい勇気ある発言だったと思います。
前山はこのチームが好きなのです。誰よりもこのチームで最後まで戦いたいと思っている。
実際、彼女は団体戦に強い。この1年間、前山がこの一年間団体戦で負けたのは、暮れの県選抜の決勝ただ1試合だけなのです。ベスト8に入賞した岡山インターハイでも全勝。和歌山信愛にゲームカウント2-2と互角に競り合いながら、途中で先輩たちが敗退して途中打ち切り。負けた県選抜も終盤は高い集中力を維持して戦いながら、ペアの保科の方が耐えきれずにゲームセット。
前山は鈴木を尊敬しています。アスリートとして、人間として、ライバルとして、自分が追いつくべき目標の人です。だからこそ、エース鈴木・保科が勝負所で、敵に、夢に、向かっていけない姿が口惜しくて仕方なかったのだと思います。
隣でエースが敗れてチームの七尾戦敗退(全国選抜出場の自力出場が消滅)が決まった後、彼女は涙を振りしっぼって戦いました。敵チームが自分にぶつけてきたエースに怯むことなく、逆転で1勝をもぎ取りました。
「私たちだけでも意地で絶対に勝とうね。」
そうペアの田辺と誓って戦ったのだそうです。
歴史を作った去年の夏。それゆえマークされてもはね除ける強さが求められる今年の戦い。
チーム北越が初めて経験する道です。
「失敗から人は一番多くのことを学べる。」
「一度も失敗したことのない者は、一度も成功することはない。」
多くの格言は失敗の重要性を強調しますが、それを弱い自分のエクスキューズ(言い訳)にしているのではないか。1年生の前山は直感的に今のチームのヌルさに気づいたのかもしれません。
昨年の全日本皇后杯で3位になった成田さんが、暮れに挨拶に来て伝えてくれたこと、もう一度かみ締めてごらんよ。
「夢を叶えたいのなら、それが周りから見たらあり得ないと思うような夢だとしても、絶対に叶えたいって誰よりも強く思うこと。そしてすぐに結果が出なくても諦めないで努力しつづけること。」
1年生が意地で勝ち取った1勝、そしてその夜に勇気を出してチームに伝えたこと。
それが、凍てついたドームに蒔かれた、夏花の種だと信じたい。
チーム北越、チーム鈴木、針路を東へ! 真っ直ぐに夏へ!
北信越個人は鈴木・保科で2年ぶりの優勝杯奪還
前山・田辺が3位入賞
県選抜団体 逃げの心で優勝逃す
<団体戦>
準決勝 北越 ②-0 中越
決 勝 北越 1-② 長岡商業
<個人戦>
優 勝 鈴木愛香・保科葵
2 位 前山愛・田辺なつき
ベスト8 阿部瑞希・木村美月
団体では恥ずかしい決勝を演じてしまいました。第1対戦の前山・保科が長岡商業のエースと長い試合になりました。第2対戦と第3対戦が先に終わり1勝1敗の三番勝負の形になりました。雁行陣でうまくいかず、平行陣に下げて挽回していきましたが、最後は持久戦になりました。ただ相手のコートにボールを返球し続けるミス待ちテニス。
たとえそれが100球続こうが200球続こうが、同じことです。
あれは戦いではない。チーム北越が培い、目指している方向とは真逆のテニスになってしまいました。
心が奪われていました。もうああなってしまうと、攻めることが自滅になります。
最後は1年生の前山ではなく、保科が狙われました。
ストレスが強くかかる場面で、いかに冷静にファイトできるか、自己ベストを発揮できるか、アスリートの強さとはそこに尽きると思います。
地道に、誠実に、戦う心を毎日養いなさい。
最後の1年、妥協することなく自分を高めること、コツなどありません。近道もありません。真っ当に着実に歩みなさい。
3年の強さは、決して自らに妥協しない責任感の強さですから。それが重荷を背負った時に発揮できる強さですから。
それを最高の笑顔でやりきること、それが北越らしさだったよね。
1月3日 初打ちと恒例のお雑煮会
1月3日に新年お雑煮会を初打ちの後、北越高校ランチルームで保護者会の皆さんが開いてくださいました。
今年も県内各地域のお雑煮の食べ比べを楽しむことができました。味噌仕立てのお雑煮、初めてごちそうになりました。
保護者会の皆さん、ありがとうございました。
今年も自家製のお餅を提供してくださった小林さん(卒業生小林すみれさんのご実家)、ごちそうさまでした。
在校生のお笑い芸で初笑い。即興にしては中々だったよ。
卒業生からの言葉は、毎年深いですね。心が洗われます。
風邪による発熱で参加できなかったどんぐり北広島の田辺恵理さんも、夕方、練習ラストがかかってから「気迫で熱を下げて」駆けつけてくれて、鈴木や前山と全力乱打してくれました。
さすがです…
今年も、DREAM FACTORY 北越高校女子ソフトテニス部、精一杯のドラマを創りますので、よろしくお願いします。
年末のGREAT TOPICS
鈴木愛香 全日本U-17選手に、そして卒業生 田辺恵理さん ナショナルチームのメンバーに、それぞれ選出!
さて、昨年の暮れに北越高校全体のトピックとしてニュースにしていただいたものをここに再掲します。
田辺恵理さんに続く北越からの全日本選手です。同じ巻出身で恵理さんに憧れて北越に来た鈴木ですが、先輩と同じ高みに鈴木も登ることが出来ました。その同じ時に、目標の恵理さんはナショナルチーム入りを果たしました。先輩の切り拓いてくれる道、それが後輩の目指す道になる。確かに登っていってほしいと思います。
本校二年 鈴木愛香さんがソフトテニス競技の全日本U-17選手に選ばれました。
鈴木さんは、11月末に宮崎市で行われた最終選考合宿に於いて高い技術と優れたフィジカル能力を認められ、日本代表の一員として選出されました。
同合宿は4日間の日程で行われ、基本パフォーマンスの精度、フィジカルの強さ、そして実際のミニ大会(ジュニアJAPANカップ)を通じて、シングルス及びダブルスのゲーム展開能力を精査されました。
今後一年間、鈴木さんはアンダーJAPANの代表として年に数回の強化合宿に参加し、国際大会への出場も見込まれます。頑張ってください!!
皆様、応援をよろしくお願い申し上げます。
また、本校を2年前に卒業した田辺恵理さんが、同じくソフトテニスの最終選考合宿を経て、ソフトテニス ナショナルチームのメンバーに選出されました。
田辺さんは現在広島県在住。「どんぐり北広島」チームに在籍し、全日本社会人大会2位、全国クラブ選手権優勝と社会人2年目にして輝かしい活躍を収め、今回の最終選考合宿での高いパフォーマンスを評価されて、ナショナルチーム入りを果たしました。
来年のアジア大会で大活躍して欲しいですね!
田辺さん、北越魂で夢の金メダルを!! 応援しています!