HOKUETSU Spirits~2017 襷をつなぐ~
新チーム始動!新たな旅路へ。
インターハイが終わり、新しいチームとしての歩みが始まりました。新しい世界への扉をこじ開けた3年生から襷が繋がれました。キャプテンに2年の山本、副キャプテンに1年の石塚を指名しました。この2人ならばチームに新しい風を吹かせてくれる、さらに襷を繋いでくれるという期待がありました。
夏の練習ではチームとして一体感をもち、基礎技術の定着に努めました。こういうとき、心が育っていないチームだと、モチベーションが下がってしまい、練習の質が低下します。技術の定着どころか問題点ばかりが浮き彫りになってしまうことになりかねません。この点は指導する者として、いつも葛藤するところではありますが、このチームは自分自身を育てていこうとする地盤がすでに整備されていました。これは引退した3年生たちが耕してくれた素晴らしい財産でした。キャプテンの山本が国体チームの帯同選手として不在となることが多いなか、玉木、高橋を中心として2年生がしっかりと運営してくれたおかげで、練習に主体性が生まれ、整備された地盤に太く強い根を張っていきました。
【秋季地区大会】
ダブルス
優勝 山本・石塚組
3位 阿部・安中組、玉木・高橋組
5位 松尾・穂苅組
(大原・五十嵐組、岡崎・佐藤組も決定戦に勝利し、県新人選抜、県選抜インドアの権利を獲得)
シングルス
2位 山本 涼翔
3位 阿部 竜大、石塚 舜
5位 玉木 琉唯、大原 琉誠
迎えた秋季地区大会。7ペアで挑んだ新生チーム北越は6ペアが上位大会への権利を獲得しました。唯一獲得出来なかったのは小林・渡部組。このペアは技術の不足というよりも心が未熟であったと感じます。とくに2年の小林はハングリー精神に欠け、チャレンジャーになりきれていなかったように感じます。また渡部も大事なところで凡ミスを繰り返してしまい、心の弱さを露呈してしまいました。この2人には、まず心を成長させて、しっかりとした土台の上を踏みしめていかなければなりません。この敗戦から目を背けなければ、必ず春には大きな花を咲かせるはずです。
この大会では、とくに2年生に大きなプレッシャーがあったように思います。大きな成果を上げた先輩からチームを託された2年生。「負けてはならない」という重圧との戦いだったのではないかと思います。その中で上記の結果を残すことができたのは、己を成長させていこうという夏の取り組みの成果に他なりません。また、1年生の松尾・穂苅組は積極的にチャレンジしていき、準々決勝でも同校対決となった玉木・高橋組に対しファイナルにまでもつれる試合をするなど、大きく成長したように感じます。対して大原・五十嵐組、岡崎・佐藤組にとっては悔いの残る結果だったのではないかと感じます。勝ちたいという思いが、気負いとなり、冷静さを失ってしまったように思います。
ソフトテニスという競技は、つくづく心に左右されるのだなと感じました。そして、心を鍛えていくことから逃げてはいけないのだなと、改めて思うことが出来ました。
シングルスでも上位に多くの選手が入ることができました。正直言いましてシングルスの強化はほとんど行っていません。チームの地盤を整備することで手一杯で、そこまで時間を費やすことはできませんでした。しかしその中で、各選手がすべきことを考えてプレーしていったことで、このような結果を残すことができました。
【県新人選抜大会】
ダブルス
3位 山本・石塚組、阿部・安中組
5位 大原・五十嵐組、岡崎・高橋組
(シングルスは雨天により中止)
10月には県の新人戦が行われました。この大会では1位となった燕中等の小林・関根組、2位の長岡商業の吉村・服部組に完膚なきまでに叩きのめされました。この世代は中学時代からこの4人が上位を独占しており、未だにその壁を破ることができません。地区大会での決勝の再現となった準決勝の山本・石塚と小林・関根の試合は山本が冷静に試合を運ぶことができず完敗し、もうひとつの準決勝でも阿部・安中が吉村・服部を相手にほとんど競ることができずに敗戦しました。この2ペアを超えることができなければ目標を達成することはできません。まだまだ見直せる部分、現在の課題に真正面からぶつかっていく必要があると痛感しました。しかし、この大会では地区大会で失敗してしまった大原・五十嵐組が混戦の中を戦い抜き、ベスト8に進出。準々決勝では同校対決となり山本・石塚組に敗れましたが、地区大会からの反省を生かして冷静に試合を運ぶ姿は、成長を感じさせました。
チームとしての成長は、山本の存在によると思っています。新チームのリーダーとして、自分が何をすべきか、ということを彼は真剣に考えました。時に嫌われ役となりチームに厳しく接しました。
リーダーには「蟻の目」と「鷹の目」という2つの視点が必要となります。選手1人1人に寄り添う「蟻の目」と全体を俯瞰していく「鷹の目」。この2つを臨機応変に使い分け、チームを整えていきます。この能力が山本には十分に備わっており、集団を率いる者としては申し分ないと感じます。しかしながら、その能力が高いがゆえに自分よりも全体を優先してしまうということが起きてしまいます。自分の技術向上よりもチームの成長、練習の運営に対するウエイトが高くなりすぎました。そして、他の部員が山本に頼りきりになるという状態に陥ってしまいました。人に頼るというのは簡単です。間違うことも少ないでしょう。傍から見ればうまく機能しているチームに見えます。しかし、これは上辺だけを取り繕っているに過ぎません。このままではチームは停滞してしまいます。間違いなく成長が途中で止まります。
現在のチームは山本に火をつけてもらわなければ走り出すことができません。自分自身に火をつけることができる選手が他にいません。この自分自身に火をつける『自然性(じねんせい)』の選手が出てくることが必要です。強い「思い」をもち、それが「信念」として自らの芯になっていくということ、そしてその「信念」がチームの起爆剤になること、それが個々の能力を超えてチームとして成長していくためには大切なのです。
確かに山本は優れたリーダーですが、そのリーダーに先導されるばかりでなく、自分自身の足で突き進んでいくような集団に育ってもらいたいと思います。
これからいよいよ全国選抜に向けた戦いが始まります。すべてはチームの成長、「信念」をもつ選手の誕生に懸かっています。
選手も指導者も未熟で頼りない集団ではありますが、一歩一歩、地面を踏みしめて進んでいきたいと思います。我々を応援してくださる皆様に、笑顔を届けられるようなチームを目指していきたいと思います。これからもよろしくお願いいたします。
インターハイが終わり、新しいチームとしての歩みが始まりました。新しい世界への扉をこじ開けた3年生から襷が繋がれました。キャプテンに2年の山本、副キャプテンに1年の石塚を指名しました。この2人ならばチームに新しい風を吹かせてくれる、さらに襷を繋いでくれるという期待がありました。
夏の練習ではチームとして一体感をもち、基礎技術の定着に努めました。こういうとき、心が育っていないチームだと、モチベーションが下がってしまい、練習の質が低下します。技術の定着どころか問題点ばかりが浮き彫りになってしまうことになりかねません。この点は指導する者として、いつも葛藤するところではありますが、このチームは自分自身を育てていこうとする地盤がすでに整備されていました。これは引退した3年生たちが耕してくれた素晴らしい財産でした。キャプテンの山本が国体チームの帯同選手として不在となることが多いなか、玉木、高橋を中心として2年生がしっかりと運営してくれたおかげで、練習に主体性が生まれ、整備された地盤に太く強い根を張っていきました。
【秋季地区大会】
ダブルス
優勝 山本・石塚組
3位 阿部・安中組、玉木・高橋組
5位 松尾・穂苅組
(大原・五十嵐組、岡崎・佐藤組も決定戦に勝利し、県新人選抜、県選抜インドアの権利を獲得)
シングルス
2位 山本 涼翔
3位 阿部 竜大、石塚 舜
5位 玉木 琉唯、大原 琉誠
迎えた秋季地区大会。7ペアで挑んだ新生チーム北越は6ペアが上位大会への権利を獲得しました。唯一獲得出来なかったのは小林・渡部組。このペアは技術の不足というよりも心が未熟であったと感じます。とくに2年の小林はハングリー精神に欠け、チャレンジャーになりきれていなかったように感じます。また渡部も大事なところで凡ミスを繰り返してしまい、心の弱さを露呈してしまいました。この2人には、まず心を成長させて、しっかりとした土台の上を踏みしめていかなければなりません。この敗戦から目を背けなければ、必ず春には大きな花を咲かせるはずです。
この大会では、とくに2年生に大きなプレッシャーがあったように思います。大きな成果を上げた先輩からチームを託された2年生。「負けてはならない」という重圧との戦いだったのではないかと思います。その中で上記の結果を残すことができたのは、己を成長させていこうという夏の取り組みの成果に他なりません。また、1年生の松尾・穂苅組は積極的にチャレンジしていき、準々決勝でも同校対決となった玉木・高橋組に対しファイナルにまでもつれる試合をするなど、大きく成長したように感じます。対して大原・五十嵐組、岡崎・佐藤組にとっては悔いの残る結果だったのではないかと感じます。勝ちたいという思いが、気負いとなり、冷静さを失ってしまったように思います。
ソフトテニスという競技は、つくづく心に左右されるのだなと感じました。そして、心を鍛えていくことから逃げてはいけないのだなと、改めて思うことが出来ました。
シングルスでも上位に多くの選手が入ることができました。正直言いましてシングルスの強化はほとんど行っていません。チームの地盤を整備することで手一杯で、そこまで時間を費やすことはできませんでした。しかしその中で、各選手がすべきことを考えてプレーしていったことで、このような結果を残すことができました。
【県新人選抜大会】
ダブルス
3位 山本・石塚組、阿部・安中組
5位 大原・五十嵐組、岡崎・高橋組
(シングルスは雨天により中止)
10月には県の新人戦が行われました。この大会では1位となった燕中等の小林・関根組、2位の長岡商業の吉村・服部組に完膚なきまでに叩きのめされました。この世代は中学時代からこの4人が上位を独占しており、未だにその壁を破ることができません。地区大会での決勝の再現となった準決勝の山本・石塚と小林・関根の試合は山本が冷静に試合を運ぶことができず完敗し、もうひとつの準決勝でも阿部・安中が吉村・服部を相手にほとんど競ることができずに敗戦しました。この2ペアを超えることができなければ目標を達成することはできません。まだまだ見直せる部分、現在の課題に真正面からぶつかっていく必要があると痛感しました。しかし、この大会では地区大会で失敗してしまった大原・五十嵐組が混戦の中を戦い抜き、ベスト8に進出。準々決勝では同校対決となり山本・石塚組に敗れましたが、地区大会からの反省を生かして冷静に試合を運ぶ姿は、成長を感じさせました。
チームとしての成長は、山本の存在によると思っています。新チームのリーダーとして、自分が何をすべきか、ということを彼は真剣に考えました。時に嫌われ役となりチームに厳しく接しました。
リーダーには「蟻の目」と「鷹の目」という2つの視点が必要となります。選手1人1人に寄り添う「蟻の目」と全体を俯瞰していく「鷹の目」。この2つを臨機応変に使い分け、チームを整えていきます。この能力が山本には十分に備わっており、集団を率いる者としては申し分ないと感じます。しかしながら、その能力が高いがゆえに自分よりも全体を優先してしまうということが起きてしまいます。自分の技術向上よりもチームの成長、練習の運営に対するウエイトが高くなりすぎました。そして、他の部員が山本に頼りきりになるという状態に陥ってしまいました。人に頼るというのは簡単です。間違うことも少ないでしょう。傍から見ればうまく機能しているチームに見えます。しかし、これは上辺だけを取り繕っているに過ぎません。このままではチームは停滞してしまいます。間違いなく成長が途中で止まります。
現在のチームは山本に火をつけてもらわなければ走り出すことができません。自分自身に火をつけることができる選手が他にいません。この自分自身に火をつける『自然性(じねんせい)』の選手が出てくることが必要です。強い「思い」をもち、それが「信念」として自らの芯になっていくということ、そしてその「信念」がチームの起爆剤になること、それが個々の能力を超えてチームとして成長していくためには大切なのです。
確かに山本は優れたリーダーですが、そのリーダーに先導されるばかりでなく、自分自身の足で突き進んでいくような集団に育ってもらいたいと思います。
これからいよいよ全国選抜に向けた戦いが始まります。すべてはチームの成長、「信念」をもつ選手の誕生に懸かっています。
選手も指導者も未熟で頼りない集団ではありますが、一歩一歩、地面を踏みしめて進んでいきたいと思います。我々を応援してくださる皆様に、笑顔を届けられるようなチームを目指していきたいと思います。これからもよろしくお願いいたします。