HOKUETSU Spirits 2021 ~夏の闘い~
北越高校男子ソフトテニス部を応援してくださっている皆様、ホームページの更新が滞ってしまい、まことに申し訳ありませんでした。これまでにありましたことを、ご報告いたします。
新潟県総合体育大会
団体 3位(北信越大会出場)
個人 1位 松井 誠・新部 日向翔ペア(インターハイ・北信越大会出場)
2位 渡邉 龍摩・長谷川 大輝ペア(インターハイ・北信越大会出場)
3位 髙松 直・吉澤 空ペア(インターハイ・北信越大会出場)
ベスト16 越前 康太・地濃 聖哉ペア(北信越大会出場)
2年ぶりに開催された県総体、私たちは団体で頂点をとることができませんでした。前日までの個人戦で1位から3位を独占することに成功した私たちでしたが振り返ってみると、その結果が我々にとっては重圧となり、また相手にとっては「向かっていくだけ」という精神状態を作りやすい状況だったように思います。
私自身、気が緩んでいたのかもしれません。「負けるわけがない」と思ってしまっていたように感じます。戦いとは文字通り「やってみなければわからない」ものであると痛感しました。準決勝敗退後、選手たちは落胆していましたが、北信越大会への出場権をかけた決定戦では新潟産大附属を退け、北信越大会への出場を獲得してくれました。
北信越大会
団体 ベスト8
個人 ベスト16 松井・新部ペア
さて、北信越大会個人戦。悪天候により、試合進行が大幅に変更され行われました。ボールコントロールにも苦しみました。初めての県外大会となった選手もおり、いつも通りのパフォーマンス出すことはできませんでした。
そんな後悔から次の日の団体戦を迎えました。初戦の相手は富山工業高校。1月に行われた北信越選抜大会では3位決定戦に勝利して、全国選抜大会に出場したチームとの対戦です。この試合は第1対戦の松井・新部ペアが丁寧なテニスを心掛けてミスを減らしたプレーで先勝すると、第2対戦の渡辺・長谷川ペアが昨日のテニスを吹っ切るような力強いテニスで相手の大将ペアを破る金星をあげました。続く第3対戦も髙松・吉澤ペアが相手を圧倒。全国選抜出場校を3-0で退けました。
そして次の相手は第1シードの能登高校。この能登高校とどのような戦いをするか、インターハイでの戦いを見据えた私たちにとっては、指標となる大切な戦いでした。残念ながら0-2で敗退しましたが、インターハイに向けた課題が明確になるような勝負をすることができました。
全国高等学校総合体育大会(石川インターハイ)
髙松・吉澤ペア 1回戦敗退
渡辺・長谷川ペア 2回戦敗退
松井・新部ペア 6回戦進出(ベスト16)
昨年はインターハイ自体が中止となりました。2年ぶりに開催されたインターハイ、ほぼすべての選手が初出場、選手たちの実力も図り切れないような状況でした。
7ゲームで行われるソフトテニスという競技は、序盤の3ゲームの間に相手選手の特長をつかんだり、タイミングを測ったりしていきます。しかし、インターハイという唯一無二の大会です。先に主導権を握ったほうが有利だと踏んでいました。
髙松・吉澤ペアは第1ゲームで先に攻め、相手のミスを誘い先取します。このまま流れに乗っていきたかったのですが、焦って失点を重ねてしまいました。3ゲームが終わり、相手の特長も見えてきましたが、残念ながら相手の攻撃を止めるところまではいきませんでした。
渡邉・長谷川ペアは、相手の強打に対して渡辺のフットワークが止まってしまい、ミスを連発してしまいます。長谷川も相手の攻撃を止めることができず、早々に2ゲームを連取されてしまいました。それでも3ゲーム目、粘ってミスを減らし、長谷川のボレーも決まり出しました。このゲームを取ることができれば、流れを変えられたかもしれませんが、デュースの末に落としてしまいました。そのまま0-4。とても苦い敗戦となってしまいました。
最後に残った松井・新部ペア。このペアはシードでしたので、相手の1回戦を観ることができました。相手の特長を大まかに掴むことができたことは、とてもラッキーでした。相手後衛の攻撃を新部が早々に止めることに成功し、主導権を握ったまま戦いを進めることできました。こちらにもミスはありましたが、それよりも攻撃的にテニスをすることできたことが勝利につながったのだと思います。
続く3回戦も序盤はこちらの流れで試合が進行していき、G3-0となります。しかし、ここから守りに入ってしまいました。相手にいいように攻撃されてしまいG3-3。ファイナルゲームに突入してしまいます。ファイナルゲームは、相手も意識したのか、互いに探るようなプレーで進んでいきましたが、最後に吹っ切ってプレーした松井・新部ペアがなんとか勝ちを拾いました。
インターハイの個人戦は2日に分けて行われます。3回戦を勝利し、北越高校男子ソフトテニス部として4年ぶりに個人戦2日目に進出することができました。
4回戦の相手は名門、岡山理大付。非常に打球力をある後衛で、3回戦は相手を圧倒していました。正直言って分が悪いと感じていました。しかし、インターハイとは何があるかわかりません。序盤にこちらの攻撃が上手くいくと、相手はミスが増えていき徐々にリードを広げていきます。どのポイントも競りながら進んでいくのですが、大事なところで我慢することができました。長いラリーから逃げなかった松井、常に冷静にプレーし要所要所でネットプレーを成功させる新部。うまく噛み合い、G4-0。予想外の圧勝で、北越高校6年ぶりのベスト32。5回戦に臨めることになりました。
5回戦は早稲田実業。中学時代から実績のある有名な選手との対戦でした。非常に打球力がある後衛との対戦で、一進一退の攻防が続きました。しかし終盤、新部の割り切ったプレーと、冷静にラリーを続けた松井が突き放してG4-2。ついに、ベスト16という壁を超えることができました。6回戦は優勝したペアに力の差を見せつけられましたが、このベスト16という結果。新潟県の男子としては40数年ぶりの快挙だということです。(未確定情報です。間違っていたらすみません…。)新潟県男子は全国で勝てない。北越と言えば女子テニス部。そう言われ続けてきました。しかし今までやってきたこと、一緒に頑張った仲間たち、力を貸してくれたOBの皆様や新潟県のソフトテニス関係者、そしてどんなときも応援してくれている保護者の皆様。すべてを背に、そして力にかえて、戦ってこられたからこそ、乗り越えることができたのだと思っております。
本当にありがとうございます。これからも頑張ります。応援よろしくお願いいたします。
北越高校男子ソフトテニス部
監 督 寺 尾 宏 治