HOKUETSU Spirits 2022 ~春はもうすぐ~
北信越での惨敗からおよそ2か月が経ちました。
新潟県はまん延防止等重点措置の影響で、部活動に制限がかかりました。
練習時間は短縮、活動内容も制限されました。
「練習できない」ということは、技術が向上しないだけではありませんでした。
アスリートにとって一番大切な『モチベーション』を奪ってしまうのだと、思い知らされました。
私たちは、何か物事を為すとき、「達成したい」「成し遂げたい」という気持ちを持つはずです。その思いを原動力に、進んでいくのです。その気持ちにほころびが出てしまったら、きっと歩みは遅くなってしまうでしょう。止まってしまうかもしれません。
こんな苦しいときに前を向くには、どうしたらいいのだろう。前進していけるだろう。
悩んでいました。来る日も来る日も、悩み続けました。
だけど、私たちには、支えてくれる仲間がいました。励ましてくれる先輩がいました。
練習時間が短縮されたことを受け、思い切って球を打つ練習をやめました。徹底してトレーニングをすることにしました。トレーナーからアドバイスをもらい、毎日身体をいじめ抜くことにしました。
苦しかったはずです。さぼりたかったはずです。きっと一人だったら耐えられなかったでしょう。仲間がいたからこそ、乗り越えられたのだと思います。
負荷の高いトレーニングは、フィジカルだけでなく、メンタルも強化されていくように感じます。
「強くなるかもな」とぼんやり感じるチームになってきたように思います。
3月1日、卒業式が行われ、4人の3年生が無事に卒業しました。彼らは強かった。私が北越で指導してきたなかで、間違いなく一番強い学年でした。技術はもちろん、テニスへの思いも強く、私なんかより、よっぽど知識もあります。そしてもちろん、情熱に溢れています。
そんな彼らが、在校生に向けて、最後の言葉を残してくれました。パワーを注入してくれました。
「まん延防止」は解除になりましたが、活動にはいまだ制限がかかっています。
できないことを並べていったらキリがありません。こんなときこそ、できることに目を向けて、今を精一杯、生きていきたいと思います。