HOKUETSU Spirits 2022 〜届かなかった夢〜
令和4年度新潟県総合体育大会
【個人戦】
岡畑・長谷川ペア 6位(インターハイ出場)
松沢・吉澤ペア 8位(北信越大会出場)
越前・大杉ペア ベスト16(北信越大会出場)
【団体戦】
ベスト4
6月5日,長岡市希望が丘テニス場。
私たちが目指した夢は,愛媛の地にたどり着くことはできませんでした。
入学直後の一斉休校。2年の秋には県内全校で部活動停止。そして今年の3月にも活動制限。
まさにコロナと共にあったこの学年でした。
もちろん他校も状況は同じですので,それを言い訳にするわけではありませんが,チームには育つタイミングがあります。それは例えば先輩が引退して新しいチームがスタートするときであったり,新入生が入部してくるときであったりします。環境の変化から,自らを成長させなければならず,そこから上級生としての自覚や責任,チームを背負う覚悟が養われていくのだと思っています。
今年の3年生たちは気が優しく,人当たりもよく,「いい人」たちです。しかし,自分にも周囲にも厳しくすることが苦手で,どうしても一歩前に進むことができないでいました。
彼らにこんな話をしたことがあります。
「1.01を365乗すると37.8もの値になるのに対して,0.99を365乗すると0.03にまで小さくなってしまう。ほんの1%,努力できるか,手を抜くかで1年後には大きな差になる。」
今年の北越が手を抜いたわけではありませんが,101%の努力ができていたか,と言われたら答えはNoだったと思います。
県総体とは,技術だけで勝負する場ではありません。それを超えた「何か」で勝負する戦いです。優勝した新潟産大附属は,その戦いに勝利するだけのものを蓄えていたように思います。コートで対峙したとき,彼らの表情,もつオーラは我々のそれとは違いました。準決勝は競った勝負にはなりましたが,大きな差があったと思います。
残念な結果になってしまいましたが,負けたから学ぶことはたくさんあります。人生は戦いの連続です。次なる戦いに向けて,前を向いていきたいと思います。