HOKUETSU Spirits 2023 ~勝負の怖さと難しさ~
10月22日。新潟県新人選抜ソフトテニス大会。
この日は、勝負の怖さと難しさを、痛いほどに感じる1日となりました。
北越のエース、高澤・高橋ペア。
春の県総体、北信越大会を優勝し、国体でも新潟県のエースとして活躍した2人は、まさかのベスト8という結果で終わりました。
誰もが、この2人が優勝するだろうと思っていたはずです。
しかし、周囲からの期待や、自分自身で「負けてはいけない」と重圧をかけてしまったことで、この日のプレーは本調子とはかけ離れたものでした。
サーブ・レシーブの精度の低さやウイニングショットがことごとくミスになることなど、今までに見たことがないような絶不調でした。
さらに、そこからくる焦り、気負いにより強引なプレーばかりになり、さらに精度を下げてしまいました。産大附属のエースを相手にG1-4で敗戦。
高校入学後、初めて感じたプレッシャーだったかもしれません。ここから先は、このようなプレッシャーとの戦いになります。追われる者の宿命です。それと向き合い、苦しい場面を乗り越えられるような強い心を持てるように、これからの成長に期待したいと思います。
そして水野・小坂井も同じくベスト8。
キャプテン小坂井はチームのために、夏から本当に頑張ってきました。チームの雰囲気づくりや練習計画、選手たちとのコミュニケーション。強いチームをつくるために、自分の強化を後回しにしてでも「自分がやらなければならないこと」に徹底して取り組んできました。チームのために率先して悪役になってきました。試合前から戦いに懸ける気持ちは誰よりも強いものがあったと思いますが、当日はそれが完全に空回りしていたようでした。初戦から気持ちが入りすぎて、力任せなプレーでミスを連発。しかも劣勢になるとポジションを後ろに下げて、受けに回ってしまうという悪循環を起こしてしまいました。
また、水野は自分から勝負することを避け、小坂井に頼るだけのテニスになってしまいました。格下であればそれで勝てるでしょうが、それでは頂上を目指すことはできません。最後は力のない打球を相手前衛の前におくってしまい、ゲームセット。弱さが全面にでたような敗戦でした。
午膓・岩目地ペア、相澤・齋藤ペアはいいところなく敗退。
北越に赴任して以来、記憶にないような惨敗で、この県新人を終えることになってしまいました。
9月から、多くの遠征を行ってきました。
群馬・富山・福井・東京。多くの練習試合を経験しました。勝負とはどういうものか、どうすれば勝てるのか。気づきと学びがありました。
さらに、テニスに対する目標地点も大きく変えました。技術や戦術はもちろん、テニスにどう向き合うのか、彼らと対話してきました。
私たちの目指す道のりは険しいのかもしれません。高い壁が立ちはだかっているのかもしれません。しかし、私たちは必ず達成します。壁を越えてみせます。
この敗戦があったからこそ強くなれたんだとのちに言えるように、これからの日々を誠実に、真剣に過ごしていきます。
結果はベスト8。越えなきゃいけない壁を越えられなかった。
攻めたいのに前のプレーが悪かったから安パイなテニスになっていた。
楽しむ気持ちが全然持てなかった。
県総体のときはピンチでも挑戦していけたし相手後衛と戦っていた。
県インドアは壁を越える。(小坂井天詩)
ペアの調子が悪く、狙われているなかで自分から取りにいくプレーができなかった。
これからも1人が集中的に狙われることが多いかもしれない。
どんな状況でも戦えるように準備していかなければならないと感じた。
仲間の試合を観て感じたことは、
後衛がシュートしか打たないから、前衛が絡みにいきやすそうだった。
だけど、後衛前ロブや前衛アタックが少なく、相手前衛にプレッシャーがかかっているような感じがしなかった。
これらの技術を磨いてほしいと思う。(高橋憐依)
自分が全然取りに行けなかった。
勝ちたいと思うとどうしても安パイなプレーになってしまい、強気な動きができない。
自分は1回戦で、ここで負けられないと思って試合をしたから、取りにも行けずただ負けた。
技術もまだまだだが、それ以上に気持ちが弱すぎた。
自分のミスを気にしすぎてしまい、相手後衛と戦うことに集中できていなかった。
自信を持てず、負けられないと思い、気持ちが弱すぎたことが敗因だ。
この結果と向き合って、自分はまだまだだから常にチャレンジャーの気持ちをもつ。
自分は展開練習でも、リスクを負った難しいプレーをミスして周りの人に何か言われるかなと思って全くしない。そういうのも、自信が持てないこと、気持ちが強くないことにつながる。
もっと自分が思っている以上にチャレンジする。
この負けが後になって良い負けだったと言えるようにこれからの自分をつくる。
自分が団体戦に出ても勝てるような強い自分になる。(岩目地基)
今日の結果は高澤・高橋、水野・小坂井がベスト8、相澤・齋藤が2回戦敗退、午膓・岩目地は初戦敗退だった。
自分は目標通り、随時進行状況を確認して選手に伝えることができた。そして大きな声でたくさん応援できた。
だけど最後のミーティングで、小坂井くんがサポートメンバーが座っていて、そこが3年生がいた頃を違うという話をしていて、反省しなければならないと思った。もっといろいろ考えて行動すべきだった。
これからのチームとしては、私たちマネージャーも部員なので、優勝目指して一緒に頑張りたい。また、自分は先のことを考えて行動したい。選手に聞かれたのに答えられないということがないようにする。自分も選手と一緒に成長していきたい。(亀井美良)
応援に来てくださった多くの皆様。北越らしいテニスをお見せすることができず申し訳ありませんでした。私たちは、ここから強くなります。皆様をワクワクさせられるようなテニスをお見せできるよう、もっともっと頑張ります。これからも私たちを、よろしくお願いいたします。