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2024年4月 8日 (月)

HOKUETSU Spirits 2024 ~成長 そして課題~

全日本高校選抜大会 1回戦突破!

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3月28日。愛知県名古屋市、日本ガイシホール。

7年振りに出場した全国選抜。選手みんなが初めて降り立った青色のサーフェイス。何とも言えない緊張感と高揚感のなか開会式が行われ、その後の第一試合に出場しました。

対戦相手は山口県の南陽工業高校。中国ブロックを3位で通過し、昨年のこの大会にも出場している強豪校です。

前日の夜に小坂井、野﨑、高橋、高澤と話をしました。4人と私の総意で、1番に高橋・高澤、2番に野﨑・小坂井でいくことを決めました。高橋は「自分たちが勝って2本目に回します」と強く答えてくれ、野﨑は「自分たちで決めます」と決意してくれました。

この大会は事前に会場で練習することもできず、まさに「ぶっつけ本番」。いつも通りにやることなど、到底できません。

第1ゲームからダブルフォルト2本。嫌な空気が流れます。しかし、高橋・高澤は一歩も引くことなく、2人にできる最大限の攻撃をし続けます。いつもなら絶対にしないようなミスもありましたが、それでも受けず、守らずに戦い続けました。1番に出る選手としての務めを見事に果たし、2番に回しました。

野﨑と小坂井は、今までに何度も悔しい思いをしてきました。

2人には技術はあるのですが、圧倒的に心が脆い。試合中盤になると、相手と戦えなくなってしまう。そのせいで、今までに多くの敗戦をしてきました。2人の悩み、葛藤は私にとっても絶対に解決しなければならない課題でしたが、なかなかその糸口を見つけることができませんでした。

大会直前の研修大会でも、初日の試合ではその弱さを露呈し、敗戦を重ねます。どんどん表情が曇っていくのがわかりました。

しかし、この日のノートで野﨑、小坂井ともに大きな変化がありました。直前まで私が読んでいた本の一部を抜粋し、彼らに与えて読ませたのですが、気づきがあったのだと思います。自分の未熟さを認め、弱さと向き合うことがついにできたのかもしれません。その本とは、『姫野ノート「弱さ」と闘う53の言葉』です。ラグビー日本代表の姫野選手が書いた本です。

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研修大会2日目は、悪天候でしたが、初日にまったく戦えなかった相手に快勝し、変化を結果で表してくれました。この瞬間、私にはかすかに希望の光が指しました。

選抜では、野﨑が相手後衛を徹底的に揺さぶります。そして小坂井が相手の攻撃をことごとくシャットアウトします。中盤から相手前衛がどんどん勝負に来ますが、慌てることなく、冷静に配球していきます。終盤は膠着状態になりましたが、最後まで勝負に徹した野﨑・小坂井が相手のエースに勝ちきりました。素晴らしい戦いでした。

私たちは、誰しも奥底に本質的な弱さを抱えています。それを普段は見えないように生活しています。戦いの中においては、どうしてもその弱さが見え隠れするのですが、それを見て見ぬふりをしたり、虚勢を張ってしまうと、大事な場面では冷静さを保てないのかもしれません。

野﨑・小坂井は自分の弱さを認めました。認めたからこそ強くなったのだと思います。素晴らしい戦いでした。

2回戦は第1シードの尽誠学園(香川)。昨年は選抜、インターハイ、国体の3冠を達成し、今年もダントツの優勝候補です。組合せが発表されたとき、「尽誠学園とやろう!」とみんなと誓いました。何が通用するのか、何が違うのか。ここからの目標を明確するための戦いでした。

結果は惨敗。本当に強かった。こちらの攻撃はことごとく止められました。どんどん追い詰められ、ミスも増えていきました。最後まで果敢にチャレンジしましたが、まったく歯が立ちませんでした。

対戦後はショックを受けましたが、『日本一』を体感できたことは素晴らしい経験になったと思っています。ここからが本当の勝負。なんとしても、夏の全国にたどり着き、またチャレンジしたいと思います。

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今日は尽誠学園と試合をした。結果は0−3でボコボコにされた。

まず試合をしてみて、レシーブをするときに良いイメージが全然浮かばなかった。いつもなら一瞬レシーブをするときにコートが見えるはずなんだけど、どこに打っても取られる感覚だった。

だから1ゲーム目は割り切ってラケットを振ることを意識した。レシーブゲームはこれを続けすぎて焦ってストレートに持っていったり、いちかばちかのゲームになった。サービスゲームではファーストの確率が悪くセカンドから始まることが8割。セカンドの3球目もギリギリまで迷いながらうとうとしてたから、無駄なミスが増えた。

試合中は多分、憧れながらやっていたのだと思う。

自分の中のイメージは2−2くらいまではいって少しは競ることができるかなと思ってたけど、現実はそんなに甘くなかった。着々と決められて行く中でミスも出て、さすがだな、とか上手いな、とか思ってしまった。尽誠学園はすごくスピードのあるテニスをしてきてて、それに勝とうとして相手にペースを持っていかれたし、相手の土俵で戦っている感覚がすごくあった。やっぱり負けるのはすごく悔しい。この悔しさをバネにインハイまで必死に努力する。(小坂井天詩)

選抜後は、そのまま奈良へ遠征に行きました。全国上位を狙う多くのチームと対戦しました。対戦を重ねていくうちに、徐々にそれぞれの課題も見えてきました。

選抜、奈良遠征を通して、明確にプレーが変化していきました。「まだまだ強くなれる」と実感したはずです。

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これからも北越は頑張ります。皆さんに楽しんでもらえるような、観ている人がワクワクするようなテニスを目指します。そして応援したいと思っていただけるようなチームを目指します。

チーム北越サポーターの皆様。これからも応援よろしくお願いいたします。