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2024年6月11日 (火)

HOKUETSU Spirits 2024 ~届かなかった夢~

県総体団体 惜しくも準優勝

個人は高橋・高澤が2連覇達成!!

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インターハイ出場を懸けた県総体。北越は決勝戦で力尽きました。

まずは優勝を決めた中越高校の皆さん。おめでとうございます。素晴らしいチームでした。出場した3年生たちが幾度となく訪れたであろう苦難を乗り越え、初制覇へとたどり着かれたことに、心から敬意を表したいと思います。インターハイでは、ぜひ思う存分戦ってきてほしいと思います。

この県総体というのは、他の大会とまったく異なるものだと、改めて痛感しています。毎年思い知らされますが、指導者としての未熟さを嫌というほどに感じる大会となりました。

初日は個人戦から。昨年優勝の高橋・高澤ペアは順当にベスト4まで勝ち上がりました。また、1年の早川と3年の岩目地のペアは、苦しい戦いが続く中、なんとか踏みとどまりベスト4へ進出しました。

3年生ペアの野﨑・小坂井、水野・牛膓はベスト16で敗退。2ペアとも8決めは大接戦となりましたが、一歩届きませんでした。1年生ペアの加藤・髙橋もベスト16。8決めでは巻高校のエースに力の差を見せつけられました。

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2年生の相澤と1年生の伊藤のペアはベスト32。中越高校のエースに一時リードする素晴らしい戦いをしてくれましたが、勝負所で攻めきれずに残念ながら敗退。悔しい戦いでしたが、2人は「次こそは」と強く決心してくれたようです。また、丸山・稲垣、久保田・齋藤、佐々木・山根も今できる全力を尽くしました。この経験を次のシーズンに生かしてほしいと思います。

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2日目には個人戦準決勝から。高橋・高澤は産大附属のエースとの対戦です。高橋・高澤は昨年の秋の新人戦でこのペアに敗れており、どうしても苦手意識を払拭することができません。1ゲーム目は力が入りすぎ、なかなか決めきることができません。しかし、どうにかこのゲームをとると、落ち着きを取り戻しました。その後は終始安定した試合運びで決勝進出を決めました。

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もうひとつの準決勝は早川・岩目地と巻高校のエースペア。中学時代に北信越大会優勝の実績がある選手を相手に、果敢に戦いました。相手のマッチポイントもしのぎファイナルゲームへ。ファイナルゲームでは一時2点リードを奪いますが、ここからギアをあげた相手に対応することはできませんでした。惜しい試合ではありましたが、素晴らしい戦いをみせてくれました。

亀田中学校出身の岩目地。入学当初はボレーの基本すらままならない選手でしたが、人一倍謙虚に、誠実にテニスに打ち込んできました。昨年の県総体は2回戦負け。新人戦も初戦敗退。そこから這い上がり、ついにインターハイを掴みました。おめでとう。インターハイでも、持ち前の明るさと、どんなときでも向かっていくプレーを期待しています。

早川は今年、見附中学校から入学してきました。中学時代から素晴らしいストローカーで、ぜひとも北越に迎えたい選手でした。これから先は多くの選手たちから目標とされることでしょう。もっともっと強くなって、大きな舞台で活躍できる選手になってもらいたいと願っています。

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いよいよ決勝戦。高橋・高澤対巻高校のエース。中学時代からしのぎを削ってきた相手との対戦で、素晴らしいプレーの応酬でした。G3-1リードから1ゲームを返され、緊張感のある6ゲーム目となりましたが、最後まで自分たちのプレーを貫いた2人は見事に個人戦2連覇を達成しました。

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いよいよ団体戦。出場するすべてのチームが、この県総体を集大成とすべく今まで取り組んできたはずです。もちろん我々も、この日を勝負するために取り組んできました。しかし、私たちには「覚悟」が足りなかったのかもしれません。

ソフトテニスという競技は「得点」と「失点」が表裏一体です。点をとるために行ったプレーが失点になってしまうことがざらにあります。だからこそ、「負ける覚悟」がなければ戦うことはできないのだと思います。その「覚悟」が、我々には足りませんでした。

決勝の中越戦。3番勝負は序盤、北越ペースで進んでいきましたが、ミスから崩れると、中盤からは攻めることができませんでした。対して中越は、覚悟をもったプレーが随所にみられ、最後まで攻めを徹底していました。

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 言葉にできないほどの悔しさだった。今まで団体に出たことすら少なく、よりによって今日は3番。経験のない自分は苦しかった。準決勝はなんとかなったが、決勝の中越には及ばなかった。G1-2でベンチに帰ったとき、「負けるのか。インハイ逃すのか。やばい・・・。」しか頭になかった。相手に自分たちの攻撃が止められ、自分たちの弱点を突かれ、G1-4負け。みんなに申し訳ないし、3年間とにかく努力してきた同期と一緒にインハイに行きたかった。

 でも過ぎたことは仕方がない。いつまでもクヨクヨしていられないから、前を向こうと思う。この悔しい経験は生涯忘れられない経験になると思うから、これを生かしていきたい。

 そして自分は、個人でインハイに出られるから、他の3年全員の思いを背負ってインハイへ出場して、楽しませるプレーをする責任があると感じた。

 この大会での自分の弱さを見つめ、受け入れ、さらに強い自分になっていきたい。(岩目地基)


この悔しさは、いつまでも消えません。とくに3年生にとっては一生忘れることができないでしょう。それだけの想いで彼らはテニスに打ち込んできました。向き合ってきました。この悔しさが、これからの彼らの人生の原動力になることを切に願っています。

 次の世代は新潟では勝てて当たり前になるくらい実力がある。2年はこのままいけば颯に頼りっぱなしになっていくと思う。それだと颯がプレッシャーだったり、いろんなものに押しつぶされて本調子じゃなくなるはず。だから2年生の方向性を1つにするようにコミュニケーションを取っていく。

 副キャプテンがどれくらい発言だったり動けるかでキャプテンの仕事量はだいぶ減るから、キャプテンに頼らせないチームづくりを目指してほしい。

 北信越まで残り7日。もう失うものはないから、最後は野﨑と一緒に楽しんで終わる。最後は3年の意地を見せる。(小坂井天詩)

今大会も、多くの関係者の皆様にサポートしていただきました。保護者の皆様、卒業生のみんな、そして北越を応援してくださるすべての皆様。本当にありがとうございました。

この悔しさをバネに、そして皆様の支援を力に換えて、強くなっていきます。

これからもぜひ、北越高校男子ソフトテニス部の応援をお願いいたします。

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