HOKUETSU Spirits 2025 ~ユキニモマケズ~
2年連続全国選抜へ!
個人は高橋・高澤が雪辱を晴らして優勝!!
県選抜大会から3週間。石川県小松市こまつドームで北信越選抜大会が行われました。
北信越5県の優勝校が揃うリーグで、今年の戦力であれば、十分に全国を狙えるチームだと感じていました。しかし、この年末年始も県選抜前から続く体調不良の波は収まらず、チーム全員が一度も揃わずに大会当日を迎えました。
練習量の少なさからくる不安で、ミスを怖がった消極的なテニスになり、攻めていけない。北越の目指すテニスを全然表現できません。金津戦、能登戦はそれぞれファイナルゲームを2試合ずつ落として敗戦。悔しさが残る戦いでした。
リーグを2勝2敗で抜けた北越は、もうひとつのリーグを抜けてきた金沢学院との代表決定戦を戦うことになりました。最後の勝負は選手たちの総意でオーダーを決めてもらいました。全国を賭けた最後の戦いは3番勝負、リーグ戦全敗だった早川・髙橋が苦しみながら、そして強引に不安を打ち消しながら戦いました。
ベンチメンバー、応援団全員で2人を支えました。
信じました。
そして、なんとか乗り越えてくれました。
全体的に課題の見つかる試合だったけれど、まず2年連続出場できたことと、1年生が自分たちのために最後まで戦ってくれたことに感謝したい。今後はもっと上のレベルと戦うことになるので、更なる向上をしていきたい。
明日の個人戦では勝ちを目標にするより、苦しい場面で戦うことから逃げないように自分と戦っていく。(高橋憐依)
翌日の個人戦も、早川・髙橋と加藤・伊藤は初戦でファイナルゲームの敗戦となりました。初めての北信越選抜、勝負の難しさを痛感させられる大会となりました。この舞台で戦えるだけの技術は十分に備わっています。あとは戦いきるだけの心を育てられるか。競っているとき、劣勢なときにこそ力を発揮できる選手になってほしいと願っています。
今回の北信越は結果を出すことができなかった。団体戦、個人戦ともにファイナルの試合が何回もあったにも関わらず、1回も勝ちきることができなかった。技術が足りなかったというよりも、気持ちで負けていた。県内では誤魔化せても県外では勝てない。この北信越で、自分の弱さが出たと思う。これからは技術だけでなく気持ちで負けないように日々の練習から試合のきつい場面を想定して、県外選手にも勝てる選手になりたい。(早川寛康)
団体戦初戦は緊張があり、プレーが少し堅くなってしまっていた。2,3試合目の金津、能登戦は最初からギアを上げて戦うことができていたけど、どちらも自分たちのミスだけで2ゲームを落としてファイナルでは雑なプレーを連発して最後を取り切れなかった。ファイナルゲームは実力だけでは勝ち抜けないとよくわかった。とくに能登高校は後半になるとミスが減り、プレーの精度もとても上がっていて、守りと攻めのメリハリが高く、レシーブの切り札も多かった。
今回の北信越大会では多くの課題や収穫があった。自分は初めての北信越で全然戦えないと思っていたが、自分たちのテニスをすれば強豪校とでも戦えることがわかって、とても自信がついた。全国選抜までに、その課題を直して、フィジカル強化、メンタル強化もしていきたい。(伊藤智悠)
高橋・高澤は昨年のこの個人戦を準優勝。昨シーズンはハイジャパ、インターハイと結果を残してきた選手たちで、他校からはマークされていたと思いますし、2人の調子もなかなか上がらず初戦から苦しい試合を強いられます。なんとか乗り越えて準決勝。対する能登高校のエースは新潟県出身のペアで、互いをよく知っています。前日の団体戦では相手の攻撃をまったく止められずに負けていただけに、ここは負けられません。ゲーム序盤から一気にギアを上げました。相変わらず調子がよかったわけではなかったですが、そんな不安を振り払うように強気に勝負にいきました。リードを広げG4-1で決勝に進出しました。
最後の決勝戦も能登高校。序盤はサウスポー後衛から放たれる強打に苦しむ場面もありましたが、どうすればその強打を抑えられるか2人は考えながら戦いました。中盤以降は徐々にペースをつかみ、終わってみればG4-1。昨年の雪辱を晴らして、見事に優勝を勝ち取りました。
今大会は、多くの保護者の皆様が会場まで応援に来てくださいました。悪天候も重なり、長時間の移動だったかと思いますが、皆様の声援が選手たちを後押ししてくれました。本当にありがとうございました。
また、県選抜が終わってからは本校OBが運営するスポーツメイトのテニスコートをお借りして練習させていただいたり、群馬県の前橋商業高校や健大高崎高校の選手、先生にチームの強化をお手伝いいただきました。
多くの方々に支えられ、なんとかたどり着いた全国選抜。この恩を忘れず、もっと強くなって全国選抜を迎えられるよう、努力していきたいと思います。