HOKUETSU Spirits 2025 ~己と向き合う~
インターハイを終え、新しい歴史をつくった3年生が引退。新チームがスタートしました。
新たなキャプテンは佐々木凛。技術はまだまだありませんが、誰よりもアツい情熱をもち、チームを強くするんだという覚悟をもった男です。今年のキャプテンは佐々木以外には考えられませんでした。
秋の地区大会に向け、チームは基礎技術の見直しと、新しい戦術の養成、どういうチームであるべきか、対話を重ね、試行錯誤を繰り返しました。
秋季新潟地区大会結果
[ダブルス]
1位 髙橋泰・山澤ペア
2位 加藤・新海ペア
3位 早川・髙橋奈ペア
ベスト8 中野・伊藤ペア、丸山・稲垣ペア
[シングルス]
1位 髙橋奈々輝
2位 髙橋泰斗
3位 山澤隆人、早川寛康
ベスト8 伊藤智悠、加藤玲音斗、新海一維
このチームは、自分にも他人にも甘く、厳しく接することが苦手で、本来であれば伝えなければならないことに口を閉ざしてしまう。ダメなことをダメと言えないなぁなぁな空気感があります。テニスを楽しもう、ということに対して本質的ではなく、上っ面で楽しもうとしてしまうところがあり、練習に緊張感をもてません。この地区大会でも、その弱さを露呈してしまう場面はいくつもありました。競った場面、劣勢な場面は人としての本質が出るように思います。ミスを怖がりラケットを振ることができなくなる選手。脚が止まる選手。安易に点を欲しがる選手。本来であれば質の高いプレーが求められる場面ですが、それと真逆なプレーをしてしまう選手が何人もいました。それを乗り越え自己ベストを更新した選手もいましたが、プレッシャーに潰されてしまう選手もいました。
今日の秋地区で越えるべきところはしっかり越えることができたと思う。ただ、この結果に満足できない。早川・髙橋戦ではポイントが3-0のゲームが2回もあったのに取り切ることができなかった。そのときのプレーの質が相手と比べて自分たちはかなり低かった。シードなど格上の相手に勝つ技術とメンタルはまだ足りていない。県新人までに、各地区の上位を圧倒できるような技術と、リードしているときこそしっかり勝ちきれるメンタルを身につけていきたい。県新人では丸山と上位を狙っていく。(稲垣尋斗)
今日はやっと壁を越えられた。自分たちから試合を支配していくことができた。とにかく攻めるプレーを増やして相手に隙を与えることなく攻め切れた。だが、ベスト4という次の壁を越えるには、どこかしらのシードに勝たなくてはいけない。そのためにはまだまだラリー力が足りてない。県新人までの1ヶ月ですべきことは明確になった。(丸山大翔)
調子が悪いと全部のプレーが引っ張られてしまう自分の悪い癖が出た。完全に気持ちの持ちようがだめだった。何も入らないと思ってたら、本当に何も入らなかった。調子のいいときは常に次のことを想像してできる。この癖を直さなきゃ勝てない。びびった試合は負ける。県新人までの期間で、そういうことを常に意識して取り組む。また一から。(髙橋奈々輝)
このチームのスローガンは「越える覚悟 ~1人1人がチームのために~」に決まりました。3年生たちが積み上げてきたものを大切にしつつ、感謝とともに越えたいという思いです。ただ越えるのは難しい、先輩たちの思いを受け継ぐのは簡単ではないことから覚悟という言葉にしたそうです。さらに全員でチームに責任をもつんだ、という思いを込めてサブタイトルも決まりました。
まさに今、このチームに不足しているものが、この思いかもしれません。甘さを捨て去り、仲間にも自分にも厳しく向き合うことができれば、自ずと道は拓けるでしょう。しかし、自分に甘え、妥協し、覚悟を持ち続けることができなければ、「その程度のチーム」にしかならないでしょう。
越えるべきところを越えられなかった。やるべきことははっきりしていたが、そのやるべきことが上手くいかなかったときに、どうしようどうしようとなって、結局逃げてただつなぐことしかできないテニスになってしまった。練習中常に本番を意識してやってたつもりだったけど、やってみてただ集中してやってるだけだった。練習から上手くなりたいじゃなくて、上手くならなきゃになってしまってるからミスをしたときにやばい、どうしようってなる。自分はそれに信じられないくらい弱い。今までメンタルは克服しようと思ってたけど、それは自分には難しいようだから、考え方を変えていく。自信が出るまでやるのも大事だけど、自分にあった心の保ち方を見つけて、まずは練習から弱く向かっていけない自分を変えられるようにしていきたい。
ここからは、もう一度基礎から確かめていって中途半端なところを1つ1つなくしていく。そして自分の自信のもてるプレーを増やしていく。キャプテンとしては、みんなが県インドアにいけるよう、県でみんなが力を出し切れるようにしていきたい。(佐々木凛)
このチームはどこへ向かうのか。そして、どこにたどり着くのか。
チーム佐々木の出航です。