HOKUETSU Spirits 2025 ~守~
団体選抜2連覇!
個人は早川・髙橋が成長のタイトル獲得!!
冬の五泉市総合会館。全国へと続く戦いが行われました。
夏のインターハイが終わってから、各チームがこの大会を目指して準備を重ねてきただろうと思います。北越も全国選抜への切符を勝ち取るために、絶対に負けられない戦いだと捉え、準備をしてきました。
他校も同様だと思いますが、昨年同様に体調が万全でない選手が多く、難しい調整を強いられました。計画していた遠征では全員が揃わず、大会直前でも主力の選手が体調を崩しました。しかし、今年の北越は様々なことを想定して準備をしてきたので、たとえ選手が欠けたとしても戦えると考えていました。
10月の新人戦の結果と内容を見て、巻高校、産大附属高校がライバルになるだろうと考えていました。予想通り、3校の力が抜きん出ており、この2校とどうやって戦うかを考えてきました。
決勝リーグの2試合目、産大附属との対戦は苦しい戦いとなりました。技術的には北越に分があると踏んでいましたが、産大附属のもつ応援団も含めた圧倒的な空気感に不安は拭いきれません。しかし、第1対戦に出た早川・山澤は冷静な試合運びで相手を寄せ付けずにG4-1で勝利。隣りのコートで同時に始まった第2対戦の加藤・伊藤が競った勝負をしている間に第3対戦の髙橋泰・髙橋奈が序盤をリードしていきます。惜しくも加藤・伊藤はファイナルゲームの末に敗れてしまいましたが、髙橋・髙橋が終始攻め続けてG4-2でもぎ取りました。
大きなヤマを越えて、巻高校との最終対戦。ここではペアを入れ替えて加藤・髙橋奈と早川・伊藤が相手にテニスをさせない完璧なテニスをしてくれました。髙橋泰・山澤は攻め急ぎ、凡ミスに崩れかけましたが、なんとか踏みとどまり、勝ちきってくれました。
2年連続の優勝。北越高校としても通算9回目の優勝を勝ち取ることができました。
とりあえず団体優勝することができた。プレー面はみんな取り組んできたことなどを使って有利に進めることができていた。チーム力が試されたのは産附戦で、まず早川・山澤が1本目に勝ってくれて2対戦目の加藤・伊藤は万全じゃなかったけどチームがいい雰囲気でできていたおかげでファイナルまで競れていた。
3番勝負も髙橋・髙橋で任されたけど楽しんでプレーすることができたし、ミスが出てもいい雰囲気をチームが保ってくれたおかげで勝ちきれた。北信越も優勝して選抜にいきたい。(髙橋奈々輝)
今日の団体戦では目標としていた全部3-0で圧勝することができなかった。大会直前までチームは1つになっている気はあんまりしていなくて、どこかでやらかしそうな不安があった。
自分たちは直近の大会をすべて優勝していて、周りからは追われる立場であるのに、それに対するメンタルの強さがまだ完成できていなかった。逆に相手の産附は北越を倒すというチームの目標を全員でもち1つになれていたと感じた。自分たちのミスで相手が盛り上がるのを気にしてしまったらあせりや雑なプレーにあらわれてしまった。北信越までにはもっとチームを成長させていかないと県外では勝つことができないと感じた。(伊藤 智悠)
翌日は個人戦。この日はまさに「心技体知」のバランスが勝敗を分けました。北越からは5ペアが出場しましたが、技術の高い選手たちが、そのテクニックに頼り強引で、短絡的なプレーで自滅していきました。
優勝した早川・髙橋奈は秋からなかなか結果が出ずにもがいていましたが、誰よりも本気でフィジカルトレーニングに取り組み、それによりプレーの精度が向上し、メンタルも安定、だからこそ視野を広くもち、余裕をもった戦術で戦いきりました。初戦から決勝まで終始自分たちのペースで戦い続けて、ついにタイトルを獲得することに成功しました。
秋地区、県新人とうまくいかず勝てない時期があり、この県インドアまでの練習では1つ1つの技術や戦い方を見直してきた。テニスをシンプルにし、常に自分たちが主導権を持ちながら試合をできる状態をつくることができた。これからはもっと精度を上げていく。
今日の大会では大勢のOBのみなさんが来てくれて、たくさんの力をもらった。感謝したい。(早川 寛康)
秋の新人戦では多くのペアが向かっていくテニスに挑戦し、結果を出してくれましたが、一度勝った経験から、今度は「負けられない」「勝たなければならない」守るテニスで相手の攻撃を跳ね返さなくてはいけません。この守るテニスで勝つには、まだまだ足りないものが多くあるのだということを思い知ることができました。
強くなるためには、自分の弱さを知ることが大切です。未熟であることを自覚できれば、より一層強くなることができるでしょう。
この2日間を通して今のコンディションの中でパフォーマンスを上げることの難しさを実感した。いつものように上手く足が動かずミスがはやくなった。サーブレシーブでもっと崩していれば、変わったと思う。ペアが誰であっても勝てるようなフットワークやストロークを磨いていかないといけないし、ペアを大事にしないといけないと思った。北信越に向けて、1番の後衛になれるように細かい技術に目を向けて1つ1つ克服していきたい。(加藤 玲音斗)
今日は個人戦だった。結果はベスト8と、とても悔しい結果に終わってしまった。でも正直なところ、なんとなく想像はついていた気がする。理由はこの2日間、自分がやりたいテニス、やりたいプレーがまったく想像できない中で試合に入ってしまって、プレーがすべて中途半端になっていて、一回で決められるチャンスボールなども相手にフォローされてしまった。そして何より県インドアで自分のやりたいテニス、プレーをして絶対に勝てるという自信もなかったし、このプレーをすれば相手をくずして得点できるというのもなかった。こんな状況では団体戦でチームに迷惑をかけるだけなので、もう一度しっかり自分自身と向き合って自分のやりたいテニス、プレーを明確にして自信をつけて北信越にいってチームを勝たせたい。こいつが出れば絶対に1本取ってくれるという選手になりたい。
今回負けて、優勝したときとはまったく違う景色が見れた。負けた人にしかわからない景色を見たからこそもっと自分は強くなる。この負けをただの負けにせず、次に生かして、あのとき負けておいてよかったと感じられるような負けにしたい。
そして最近の自分のテニスを振り返ってみると、いろんな球を張りすぎていて、ボールにはたくさん触って決めるけど、重要なポイントでしっかり取り切れていないことがわかったし、自分がボレーして決める1点と、相手がミスして取る1点が同じという感覚がなくなっていると感じた。この2つの課題は意識的な問題なので北信越までに直したい。(山澤 隆人)
県インドアでは、簡単ではない戦いを勝ちきって北信越大会への切符をつかむことができた。個人では思うような結果ではなかった選手も多くいると思う。そこはしっかりと北信越に向け、目を背けずに向き合っていけるようにする。
団体で勝ち切れたことは個人の強さだけでなく、チームとしての強さがあってからこその勝利だと思う。ただ、ここからが本当の勝負。北信越では上位3校しか全国に行けない。そして新潟県勢は3大会連続で全国選抜出場を果たしたチームが一つもない。今年全国に行くことができれば、北越の、そして新潟の歴史を変えることになる。「できるかもしれない」じゃなくて、「自分たちがやらなきゃ誰もできない」という立場にいると思うし、そういう気持ちで臨んでいきたい。でも北信越を勝ちきるということは簡単なことではない。
これまで以上に1人1人の越えたいという気持ち、覚悟とチームの強さが試される。このチームで新潟の歴史を変える挑戦ができる誇りを持って、それに見合った戦いができるように準備していく。
本気で北信越のトップ、新潟初を狙っていく。(佐々木 凛)
北信越選抜に向けて時間はわずかしかありません。まだまだ未熟で課題だらけです。しかし、彼らの心の成長を信じて、そして真の「本気」の集団を目指して、支えていきたいと思います。
今大会は本校が主管校を務めており、3年生や卒業生が手伝いに来てくれました。また、それに合わせて保護者の皆様も多くが会場に足を運んでくれました。最後は皆さんの大きな声援が選手を後押ししてくれ、優勝を勝ち取ることができました。本当にありがとうございました。これからも応援したいと思えるようなチームを目指して頑張っていきたいと思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします。それでは、良いお年をお迎えください。

