レスリング部

　国体の合間を縫って、南さつま市にある万世特攻平和祈念館に行ってきました。太平洋戦争中、ここ薩摩半島は、本土防衛の前線基地として多くの特攻隊員が飛び立って行った地です。館内には家族に宛てた遺書や決意表明、血染めの鉢巻など覚悟を決めた若者たちの遺物が並び、当時の若者の気持ちが鮮明に今日に蘇ってくるようでした。

　入場時に、館長さんにお話を伺うと、ある隊員は、出征の前に一度でいいから、自分が出場する早慶戦の試合をご両親に観に来てほしかったが、叶わず出征して行ったということでした。昔はスポーツがしたくてもできなかったこと、逆に今はスポーツができることがどれだけ幸せなことか、ここを国体で訪れた人には、ぜひ話しておきたかったとおっしゃっていました。

　国のために命を捨てる覚悟で飛び立って行った英霊の御霊に哀悼の誠を捧げるとともに、スポーツのできる平和な時代に感謝したいと思います。

　選手たちにはスポーツをできる喜びをかみしめながら試合に臨んでほしいと話しました。減量が苦しかろうが試合に負けようが命まで取られるわけではない。特攻隊員たちの決死の覚悟に比べれば、全てが大きな問題ではない。ちょっと辛い事があっても、くじけそうな事があってもなんでも頑張れそうな勇気を、この平和祈念館でもらった気がしました。

9月21日～24日にかけて鹿児島県日置市にて特別国民体育大会が開催されました。本校からは3名とOB１名が出場しました。

少年71㎏級　小林直生　1回戦　テクニカルスペリオリティ負け

少年80㎏級　本田一　1回戦　フォール勝ち

　　　　　　　　2回戦　テクニカルスペリオリティ負け

女子　　安田愛姫　1回戦　テクニカルスペリオリティ負け

成年60㎏級　今井悠稀（国士舘大学）　1回戦　２－３　判定負け

小林はけがを押して万全ではないなか、試合に挑みましたが本来の力を出し切れませんでした。

本田は1回戦は2回戦は残念な結果に終わりましたが、見事なフォール勝ち！持っている力は出し切れたと思います。

安田はまだまだ力不足でしたが、この経験を糧に成長していってほしいです。

今井はラスト20秒で投げられて惜しくも逆転負け。勝てた内容だったので残念でしたが、成長を感じられた試合でした。

7月29，30日にかけて札幌市で真駒内アイスリーナで行われたインターハイの結果を報告します。

本校からは2名の選手が出場しました。

65㎏級　小林直生　1回戦　１０－０テクニカルスペリオリティ勝ち

　　　　　　　　　2回戦　０－５　判定負け

80㎏級　本田一　　1回戦　２－２　判定勝ち

　　　　　　　　　2回戦　０－１０　テクニカルスペリオリティ負け

小林は1回戦は快勝でしたが、2回戦は地元の大声援を受けた相手に持ち味を発揮できずに敗戦。

本田は1回戦で残り10秒で同点に追いつき内容勝ちを収めました。2人とも次につながる戦いを見せてくれました。

試合の前は北海道大学のキャンパス内で軽めの調整を行いました。鹿児島県のボクシングの選手も調整に来ていて、お互いの健闘を誓い合いました。キャンパス内は広いランニングコースも整備されていて走っていてきもちがよかったです!リスも見れました！