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2023年10月19日 (木)

平和の尊さ

 国体の合間を縫って、南さつま市にある万世特攻平和祈念館に行ってきました。太平洋戦争中、ここ薩摩半島は、本土防衛の前線基地として多くの特攻隊員が飛び立って行った地です。館内には家族に宛てた遺書や決意表明、血染めの鉢巻など覚悟を決めた若者たちの遺物が並び、当時の若者の気持ちが鮮明に今日に蘇ってくるようでした。

 入場時に、館長さんにお話を伺うと、ある隊員は、出征の前に一度でいいから、自分が出場する早慶戦の試合をご両親に観に来てほしかったが、叶わず出征して行ったということでした。昔はスポーツがしたくてもできなかったこと、逆に今はスポーツができることがどれだけ幸せなことか、ここを国体で訪れた人には、ぜひ話しておきたかったとおっしゃっていました。

 国のために命を捨てる覚悟で飛び立って行った英霊の御霊に哀悼の誠を捧げるとともに、スポーツのできる平和な時代に感謝したいと思います。

 選手たちにはスポーツをできる喜びをかみしめながら試合に臨んでほしいと話しました。減量が苦しかろうが試合に負けようが命まで取られるわけではない。特攻隊員たちの決死の覚悟に比べれば、全てが大きな問題ではない。ちょっと辛い事があっても、くじけそうな事があってもなんでも頑張れそうな勇気を、この平和祈念館でもらった気がしました。

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