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2023年8月

2023年8月10日 (木)

第47回全国高等学校総合文化祭(2023 かごしま総文)参加報告②

鹿児島県で行われた第47回全国高等学校総合文化祭(2023 かごしま総文)の参加報告2回目になります。

はじめに、今回北越高等学校から出展した2年髙松志磨さんの作品をご紹介したいと思います。

作品名は『臨 魏霊蔵造像記』で題材の魏霊蔵造像記は中国の龍門石窟にあり、北魏の時代に書かれた楷書作品です。また、造像記とは仏像の傍らに刻されているもので仏像が造られた由来や発願者、製作者や時期などを記したものになります。

作品の書風の特徴は、全体に右上がりが強く、角張った線で書かれており、横画の収筆には隷書の波磔のようなはね上げがあります。

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北越高等学校2年 髙松志磨 『臨 魏霊蔵造像記』

制作意図

私がこの作品を書く上で意識したことは、大字全体のバランスと小さい字の字形や線質です。大字を書くときには、9文字を3つのパーツに分けて、それぞれの役割を考えて、書き方を変化させるように工夫しました。特に、下の3文字は全体を支える部分なので墨量を多く書くよう意識しました。また、小さい文字を書く際には、造像記らしい字形の力強さと線の鋭さが出るよう、収筆まで丁寧に筆を運ぶよう意識しました。

全国高等学校総合文化祭書道部門2日目の8月3日(木)は講評会・閉会式が川内駅(薩摩川内市)近くのSSプラザせんだいで行われました。

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講評会では、出品作品の中からまとまりごとにピックアップされた作品を参考に、その作品の講評や作品制作の考え方な、ど生徒が今後の作品制作に生かせるような内容で行われました。

その後、展覧会の受賞作品が発表されました。残念ながら入賞はなりませんでしたが、今回の全国大会の参加で学んだことを他の部員にも伝え、書道部としてのさらなるレベルアップにつなげていきたいと思います。

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来年の全国高等学校総合文化祭は岐阜県で行われます。また参加させてもらえるよう、秋の新潟県高等学校総合文化祭に向けて、いい作品が書けるよう頑張ります!

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鹿児島県桜島

第47回全国高等学校総合文化祭(2023 かごしま総文)参加報告①

書道部2年髙松志磨さんが、新潟県の代表として鹿児島県で行われた第47回全国高等学校総合文化祭(2023 かごしま総文)に参加しました。

書道部としては昨年度のとうきょう総文に引き続き、2年連続での全国高等学校総合文化祭への参加となりました。

書道部門は鹿児島県の薩摩川内市で行われたため、8月1日(火)を移動日とし、日程は以下のように行われました。

2日(水):展覧会・開会式・交流会 於サンアリーナせんだい

3日(木):講評会・閉会式 於SSプラザせんだい

まず、8月2日の午前中に展覧会場で作品の鑑賞を行いました。

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展覧会場には47都道府県の代表作品299作品が並びました。その作品は書風も形式も様々で、鑑賞しているだけでも勉強になる素晴らしい機会でした。また、作品には制作者の制作意図が付されており、それを読み作者の思いも含めて鑑賞すると作品の表情がよくわかりました。

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生徒も気に入った作品について調べたり、写真に撮ったりしながら一つ一つの作品を鑑賞していました。中には同じ題材の作品も多くあり、自分の作品と違う表現のものを鑑賞して、次の作品制作への構想と期待を膨らませていました。

その日の午後には、開会式と交流会が行われました。

交流会ではランダムに決められたグループで、記念となる小作品の制作と批評交流会が行われました。

小作品の制作は屋久杉で作られたしおりとコースターで、生徒それぞれが思い思いの言葉を自分の書風で作品に仕上げていました。

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小品の作品制作を終えたあとはグループごとに批評交流会を行いました。

批評交流会では、それぞれの作品について制作者が制作意図を話して、周囲の人がその作品について質問や意見を伝えるかたちで行われました。

はじめは緊張しながらも、少しずつ話のやりとりを重ねるうちに作品についての深い思いなども聞くことができ、同じような不安や悩みがあることや自分とは違う考え方があることに、作品についての考え方や見識を広げ、作品制作への意欲を新たにしていました。

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