DREAM FACTORY 2016 秋
二つの秋のGREAT NEWS!
その1 日本代表最終選考合宿に北信越ブロックより
U-17女子 北越から3人独占選出!
・・U-20代表として、松浦明彩加も参加決定!
石川県で行われた「ソフトテニス競技 競技者育成プログラムSTEP3 北信越ブロック代表選考会」において、U-17女子のカテゴリー(中学三年生~高校二年生)で、北越高校から、3名(鈴木愛香、保科葵、田辺なつき)が選出されました。11月末に宮崎で行われる日本代表最終選考合宿及びジュニアジャパンカップに参加することになります。
北信越ブロックからは、日本代表最終選考合宿(STEP4)へ3名の枠があるのですが、ソフトテニス王国石川県や強豪選手を有する富山県の代表を退けて、枠のすべてを北越高校の選手が独占することになりました。これは、この制度が始まってから新潟県として初の快挙です。
参加者の中には、中学時代に全中に出場したり、全国大会で入賞したりした選手が何人もいる中で、保科は高校に入ってから前衛に転向した選手、田辺も中学時代は県内でもほとんど無名の地区大会レベルの選手で、このように中学時代に全国で活躍できなかった選手が、チーム北越で力をつけて日本代表になるチャンスを得ることができた、ということを何よりも嬉しく思います。(鈴木は全中ベスト8)
この日本代表選手を全国から発掘する競技者育成プログラムにおいては、単に大会で結果を残すだけではなく、ソフトテニスの基本プレーの的確さ、身体の正しい使い方、フィジカル(体力、敏捷性)の強さ、組んだペアとのコミュニケーション力、そして敵の特徴を読みゲームに生かす力が試されます。
チーム北越から、田辺恵理(H27卒業)に続く日本代表が生まれることを楽しみにしています。
また、U-20のカテゴリーに3年の松浦明彩加も参加できることになり、卒業後もテニスを地元で続ける意志を持っている松浦には自分のテニスの幅を広げることができるチャンスになりますね。臆することなく精一杯自分を表現してきてほしいと思います。
その2 DREAM FACTORY(TEAM TSUNO)の卒業生、
成田悠・小林優美ペアが全日本選手権で銅メダル獲得!
感動しました。素晴らしい戦いぶりでした。「タクティクスで勝つ」その典型のような勝利の連続でした。実績も実際の打球力や運動能力も敵の方が上、という相手との対戦が続きましたが、成田さん小林さんは、緩急をつけ、弱点や隙を見抜いて攻め続け、日本リーグ上位の実業団選手を次々と倒していきました。
成田さん小林さんは、僕が北越に来る前に勤めていた時の巻高校の卒業生です。二人は高校時代(成田さん3年時、小林さん2年時)、青森で行われた全日本皇后杯でベスト8に入りました。大きなニュースになりました。実際に全日本を戦った人ならわかるのですが、全日本ベスト8に高校生が入るというのは、ある意味インターハイ個人優勝より難しいかもしれません。8年前のあの時も、無名の公立高校生が大学生や実業団ヨネックスのレギュラー選手を破る番狂わせを演じ、2日目最後の試合は実業団東芝姫路のキャプテンペアを倒しての堂々たるベスト8入りでした。戦術力を駆使して戦う二人には9ゲームの方が合っており、格上の選手たちとの戦いを楽しんでいるかのようでした。二人はその後、関東の大学に進み、社会人になってからペアを再結成して、今年から愛知のアドマテックスさんにお世話になっています。
「チーム北越」にも毎年顔を出して選手達を応援、指導してくれています。
長く新潟の国体チームの中心選手としても活躍し県にも多大な貢献をしてくれた新潟県の宝です。
二人に送った「おめでとうメール」の返信に、「準決勝で負けて二人で悔しくて涙を流しました」とありました。「もっともっと努力してテニスの幅を広げないと頂点には届かないのですね」ともありました。
素晴らしいアスリートだと思います。
こういうアスリート魂を持った選手が県外へ出ずに育ち、全国のトップを目指して努力を続けているという事実は、我々にとても大きな勇気と希望を与えてくれます。
成田さん、小林さん、改めて、おめでとう!
そして、これからの活躍を楽しみにしています。
また、北越のコートにも是非遊びにくてくださいね。
北越高校の卒業生、どんぐり北広島の田辺恵理さん(田辺さんは今年の西日本選手権で2位、全日本社会人でも2位という素晴らしい成績を残し、来年1月の全日本インドアに出場が決まったそうです。おめでとう!)、ダンロップの岡村葵さん、太平洋工業の小林すみれさん、そして現北越高校のコーチ山本さんも頑張っていました。納得のいかない部分も多かったと思うけれど、まだまだこれからだよ。応援しています。
現役高校生として出場した、3年:松浦明彩加・大原未来、2年:鈴木愛香・保科葵の2ペアは初戦敗退でした。こっちも、まだまだこれから。全日本に出場することでしかわからないこの競技の最高峰のスピリットを君たちは感じ取ってきたのだから、それも自分の目指すテニスをバージョンアップさせる力にして、これからまた、ここDREAM FACTORYで磨いていこうな。
さて、全日本にほぼ毎年参加させてもらって思うことがあります。
この競技には「ノーブレスオブリージュ」という意識は全くないのか、と毎年がっかりします。ノーブレスオブリージュ=地位や実績が上の者はその高さに応じた責任がある、と言えばそれほどズレないでしょう。
まずベンチワーク禁止の件です。天皇賜杯・皇后賜杯 全日本選手権大会、本物の日本一を決める大会と競技団体は位置づけています。社会人、大学生、高校生、中学生のトップ選手が集まる最高峰の大会で、ベンチワークは禁止されていますが、どれだけの監督・指導者、選手が守っているのでしょう。コート主任は完全に見て見ぬふりですし、実業団と高校生が試合をしていて実業団選手が堂々とベンチワークを受けてうなづいています。一方で高校生が選手二人だけでコートで先に待っているケースさえある。僕はこの件に関しては、競技団体がルールとしてそれほど重視しないのであれば、ベンチワーク可とすればいいじゃないか、と思います。バドミントンや卓球のオリンピックをみてもセットの合間のベンチワークは認められています。ソフトテニスもダブルスを中心に指導者と三位一体で戦うというスタイルで発達してきたわけですから、国内大会については「可」としたらいい。どうしても国際大会の個人戦に準ずるというのであれば、「最高峰の大会」ですから、マナーではなくルールとしてきちんと守らせるべきです。ルールを守っている方が馬鹿を見る、そういう競技はスポーツとして駄目でしょう。
次に前日の会場練習について。毎年、前日にすべてのコートをフリー開放していますが、地方の高校生が1ペアか2ペア参加して、なかなか練習できないのが実情です。「譲り合って」と主管は言うのですが、譲らない譲らない(笑)。去年はうちの選手は「交代お願いできますか」と丁寧に申し上げたのですが、その社会人の女性から「ダメ」と言われたそうです。また、JAPANの選手や実業団選手が固まって練習しておれば、そこに勇気を出して「交代お願いします」とは普通は言えないでしょう。連盟は中学生や高校生にマナーブックを配ってマナー向上を呼びかけていますが、「実績が上の選手」のふるまいはとても「お手本」にできるものではない。どの選手も会場で可能な限り練習したい。だとすれば平等性について主催者が配慮し工夫できることはいくらでもある。ただ「前年踏襲」でやっているから、選手のためによりよい環境整備ができないのではないでしょうか。
「最高峰の大会」ならば、技術やだけでなくルールやマナーも最高峰、そう言える大会にするために、競技団体はもっと創意工夫が必要ですし、競技者も特に「大人」がノーブレスオブリージュの精神でこれからこの競技の未来を背負う「若者」に確かな姿を示すべきでしょう。
しっかりしようぜ、ソフトテニス!
さて、秋も深まってきました。
来年の会津インターハイに向けた新チームの、秋の諸大会の結果を報告します。
第3回AIZUカップ 10月8日~9日 会津若松市総合運動公園テニスコート
団体 優勝
この大会は、来年の南東北インターハイのソフトテニス競技において開催県や近隣県の代表選手の活躍を期して3年前から行われているものです。北越高校は毎年招かれていましたが、今回が初優勝となりました。秋の未完成なチーム状況がくっきりと出る大会で、とても有意義な団体戦の大会です。近隣の県上位の学校が集まる中で、鈴木・保科、前山・田辺の安定と3番手の強化を目的として戦いました。3年生が抜けた後、チームの柱としての2ペアは力強く全勝で戦い抜きました。これは決勝の緊張感漂う対戦を3番手に経験させたいというチームの願いを4人がはっきりわかっていたからだと思います。3番手には1年生の阿倍瑞希と木村美月のペアを試しましたが、阿倍の戦術力不足と木村の基本プレーの精度の低さから、まだまだ各県の上位と戦うレベルまではいきませんでした。チームとしても大きな課題をもらって来ました。
県新人選抜大会 10月15日~16日 上越市総合運動公園テニスコート
シングルス
優 勝 鈴木愛香
2 位 保科葵
3 位 前山愛
今年の県新人は、1日目のダブルスで力を出せず、2日目のシングルスは心を引き締めて上位独占でした。
ダブルスは上位2ペアが下位シードに敗れ去りました。
鈴木・保科、前山・田辺には「今回はベンチコーチに入らないので、自分たちで状況を読み、ピンチには適切な対応を考えて対処して戦ってごらん」という課題を与えました。次の週に参加する全日本選手権ではベンチアドバイスが禁止されています。実業団や大学の一部リーグの選手たちと戦う以上、ベンチコーチが当たり前の高校の試合から自立していないとピンチにおけるリスクマネージメントができないのです。最終的には力のある選手は全国で勝てる力をつけてやる、特に全日本で勝てる選手を高校生の時から意識して育成していきたいと考えています。チーム北越が大事にしていることの一つに「自主性」があります。これまでも、この大会においては力のあるペアをあえてバラして下級生と組ませて負荷を与えるというようなトライを試みていましたが、今回は「ピンチにおいてベンチワークをしない」という負荷をかけてみました。
2ペアとも前週のAIZUカップでの戦いぶりもあり、また9月の秋の地区大会で前山・田辺ペアが県内大会1年以上無敗の鈴木・保科に土をつけるというドラマがあって、両ペアとも決勝での再戦に燃えていました。そこが落とし穴です。県内だからこそ、打倒北越で皆向かってくるのです。
いい学びをさせてもらいました。
勝って学び、負けて学び、喜びの中から学び、悔し涙の中から学ぶ。
人生、学びの旅です。
「学ばせていただいた」この気持ちを大切に、また1年、さらなる「本物の強さ」を築いてほしいと思います。
秋季新潟地区大会 9月8日~9日 新潟市庭球場
ダブルス
優 勝 前山愛・田辺なつき
2 位 鈴木愛香・保科葵
3 位 庭野真李・木村美月
※ 1年生庭野・木村 高体連の公式戦、初賞状! おめでとう!
シングルス
優 勝 鈴木愛香
2 位 前山愛
3 位 保科葵
その1 日本代表最終選考合宿に北信越ブロックより
U-17女子 北越から3人独占選出!
・・U-20代表として、松浦明彩加も参加決定!
石川県で行われた「ソフトテニス競技 競技者育成プログラムSTEP3 北信越ブロック代表選考会」において、U-17女子のカテゴリー(中学三年生~高校二年生)で、北越高校から、3名(鈴木愛香、保科葵、田辺なつき)が選出されました。11月末に宮崎で行われる日本代表最終選考合宿及びジュニアジャパンカップに参加することになります。
北信越ブロックからは、日本代表最終選考合宿(STEP4)へ3名の枠があるのですが、ソフトテニス王国石川県や強豪選手を有する富山県の代表を退けて、枠のすべてを北越高校の選手が独占することになりました。これは、この制度が始まってから新潟県として初の快挙です。
参加者の中には、中学時代に全中に出場したり、全国大会で入賞したりした選手が何人もいる中で、保科は高校に入ってから前衛に転向した選手、田辺も中学時代は県内でもほとんど無名の地区大会レベルの選手で、このように中学時代に全国で活躍できなかった選手が、チーム北越で力をつけて日本代表になるチャンスを得ることができた、ということを何よりも嬉しく思います。(鈴木は全中ベスト8)
この日本代表選手を全国から発掘する競技者育成プログラムにおいては、単に大会で結果を残すだけではなく、ソフトテニスの基本プレーの的確さ、身体の正しい使い方、フィジカル(体力、敏捷性)の強さ、組んだペアとのコミュニケーション力、そして敵の特徴を読みゲームに生かす力が試されます。
チーム北越から、田辺恵理(H27卒業)に続く日本代表が生まれることを楽しみにしています。
また、U-20のカテゴリーに3年の松浦明彩加も参加できることになり、卒業後もテニスを地元で続ける意志を持っている松浦には自分のテニスの幅を広げることができるチャンスになりますね。臆することなく精一杯自分を表現してきてほしいと思います。
その2 DREAM FACTORY(TEAM TSUNO)の卒業生、
成田悠・小林優美ペアが全日本選手権で銅メダル獲得!
感動しました。素晴らしい戦いぶりでした。「タクティクスで勝つ」その典型のような勝利の連続でした。実績も実際の打球力や運動能力も敵の方が上、という相手との対戦が続きましたが、成田さん小林さんは、緩急をつけ、弱点や隙を見抜いて攻め続け、日本リーグ上位の実業団選手を次々と倒していきました。
成田さん小林さんは、僕が北越に来る前に勤めていた時の巻高校の卒業生です。二人は高校時代(成田さん3年時、小林さん2年時)、青森で行われた全日本皇后杯でベスト8に入りました。大きなニュースになりました。実際に全日本を戦った人ならわかるのですが、全日本ベスト8に高校生が入るというのは、ある意味インターハイ個人優勝より難しいかもしれません。8年前のあの時も、無名の公立高校生が大学生や実業団ヨネックスのレギュラー選手を破る番狂わせを演じ、2日目最後の試合は実業団東芝姫路のキャプテンペアを倒しての堂々たるベスト8入りでした。戦術力を駆使して戦う二人には9ゲームの方が合っており、格上の選手たちとの戦いを楽しんでいるかのようでした。二人はその後、関東の大学に進み、社会人になってからペアを再結成して、今年から愛知のアドマテックスさんにお世話になっています。
「チーム北越」にも毎年顔を出して選手達を応援、指導してくれています。
長く新潟の国体チームの中心選手としても活躍し県にも多大な貢献をしてくれた新潟県の宝です。
二人に送った「おめでとうメール」の返信に、「準決勝で負けて二人で悔しくて涙を流しました」とありました。「もっともっと努力してテニスの幅を広げないと頂点には届かないのですね」ともありました。
素晴らしいアスリートだと思います。
こういうアスリート魂を持った選手が県外へ出ずに育ち、全国のトップを目指して努力を続けているという事実は、我々にとても大きな勇気と希望を与えてくれます。
成田さん、小林さん、改めて、おめでとう!
そして、これからの活躍を楽しみにしています。
また、北越のコートにも是非遊びにくてくださいね。
北越高校の卒業生、どんぐり北広島の田辺恵理さん(田辺さんは今年の西日本選手権で2位、全日本社会人でも2位という素晴らしい成績を残し、来年1月の全日本インドアに出場が決まったそうです。おめでとう!)、ダンロップの岡村葵さん、太平洋工業の小林すみれさん、そして現北越高校のコーチ山本さんも頑張っていました。納得のいかない部分も多かったと思うけれど、まだまだこれからだよ。応援しています。
現役高校生として出場した、3年:松浦明彩加・大原未来、2年:鈴木愛香・保科葵の2ペアは初戦敗退でした。こっちも、まだまだこれから。全日本に出場することでしかわからないこの競技の最高峰のスピリットを君たちは感じ取ってきたのだから、それも自分の目指すテニスをバージョンアップさせる力にして、これからまた、ここDREAM FACTORYで磨いていこうな。
さて、全日本にほぼ毎年参加させてもらって思うことがあります。
この競技には「ノーブレスオブリージュ」という意識は全くないのか、と毎年がっかりします。ノーブレスオブリージュ=地位や実績が上の者はその高さに応じた責任がある、と言えばそれほどズレないでしょう。
まずベンチワーク禁止の件です。天皇賜杯・皇后賜杯 全日本選手権大会、本物の日本一を決める大会と競技団体は位置づけています。社会人、大学生、高校生、中学生のトップ選手が集まる最高峰の大会で、ベンチワークは禁止されていますが、どれだけの監督・指導者、選手が守っているのでしょう。コート主任は完全に見て見ぬふりですし、実業団と高校生が試合をしていて実業団選手が堂々とベンチワークを受けてうなづいています。一方で高校生が選手二人だけでコートで先に待っているケースさえある。僕はこの件に関しては、競技団体がルールとしてそれほど重視しないのであれば、ベンチワーク可とすればいいじゃないか、と思います。バドミントンや卓球のオリンピックをみてもセットの合間のベンチワークは認められています。ソフトテニスもダブルスを中心に指導者と三位一体で戦うというスタイルで発達してきたわけですから、国内大会については「可」としたらいい。どうしても国際大会の個人戦に準ずるというのであれば、「最高峰の大会」ですから、マナーではなくルールとしてきちんと守らせるべきです。ルールを守っている方が馬鹿を見る、そういう競技はスポーツとして駄目でしょう。
次に前日の会場練習について。毎年、前日にすべてのコートをフリー開放していますが、地方の高校生が1ペアか2ペア参加して、なかなか練習できないのが実情です。「譲り合って」と主管は言うのですが、譲らない譲らない(笑)。去年はうちの選手は「交代お願いできますか」と丁寧に申し上げたのですが、その社会人の女性から「ダメ」と言われたそうです。また、JAPANの選手や実業団選手が固まって練習しておれば、そこに勇気を出して「交代お願いします」とは普通は言えないでしょう。連盟は中学生や高校生にマナーブックを配ってマナー向上を呼びかけていますが、「実績が上の選手」のふるまいはとても「お手本」にできるものではない。どの選手も会場で可能な限り練習したい。だとすれば平等性について主催者が配慮し工夫できることはいくらでもある。ただ「前年踏襲」でやっているから、選手のためによりよい環境整備ができないのではないでしょうか。
「最高峰の大会」ならば、技術やだけでなくルールやマナーも最高峰、そう言える大会にするために、競技団体はもっと創意工夫が必要ですし、競技者も特に「大人」がノーブレスオブリージュの精神でこれからこの競技の未来を背負う「若者」に確かな姿を示すべきでしょう。
しっかりしようぜ、ソフトテニス!
さて、秋も深まってきました。
来年の会津インターハイに向けた新チームの、秋の諸大会の結果を報告します。
第3回AIZUカップ 10月8日~9日 会津若松市総合運動公園テニスコート
団体 優勝
この大会は、来年の南東北インターハイのソフトテニス競技において開催県や近隣県の代表選手の活躍を期して3年前から行われているものです。北越高校は毎年招かれていましたが、今回が初優勝となりました。秋の未完成なチーム状況がくっきりと出る大会で、とても有意義な団体戦の大会です。近隣の県上位の学校が集まる中で、鈴木・保科、前山・田辺の安定と3番手の強化を目的として戦いました。3年生が抜けた後、チームの柱としての2ペアは力強く全勝で戦い抜きました。これは決勝の緊張感漂う対戦を3番手に経験させたいというチームの願いを4人がはっきりわかっていたからだと思います。3番手には1年生の阿倍瑞希と木村美月のペアを試しましたが、阿倍の戦術力不足と木村の基本プレーの精度の低さから、まだまだ各県の上位と戦うレベルまではいきませんでした。チームとしても大きな課題をもらって来ました。
県新人選抜大会 10月15日~16日 上越市総合運動公園テニスコート
シングルス
優 勝 鈴木愛香
2 位 保科葵
3 位 前山愛
今年の県新人は、1日目のダブルスで力を出せず、2日目のシングルスは心を引き締めて上位独占でした。
ダブルスは上位2ペアが下位シードに敗れ去りました。
鈴木・保科、前山・田辺には「今回はベンチコーチに入らないので、自分たちで状況を読み、ピンチには適切な対応を考えて対処して戦ってごらん」という課題を与えました。次の週に参加する全日本選手権ではベンチアドバイスが禁止されています。実業団や大学の一部リーグの選手たちと戦う以上、ベンチコーチが当たり前の高校の試合から自立していないとピンチにおけるリスクマネージメントができないのです。最終的には力のある選手は全国で勝てる力をつけてやる、特に全日本で勝てる選手を高校生の時から意識して育成していきたいと考えています。チーム北越が大事にしていることの一つに「自主性」があります。これまでも、この大会においては力のあるペアをあえてバラして下級生と組ませて負荷を与えるというようなトライを試みていましたが、今回は「ピンチにおいてベンチワークをしない」という負荷をかけてみました。
2ペアとも前週のAIZUカップでの戦いぶりもあり、また9月の秋の地区大会で前山・田辺ペアが県内大会1年以上無敗の鈴木・保科に土をつけるというドラマがあって、両ペアとも決勝での再戦に燃えていました。そこが落とし穴です。県内だからこそ、打倒北越で皆向かってくるのです。
いい学びをさせてもらいました。
勝って学び、負けて学び、喜びの中から学び、悔し涙の中から学ぶ。
人生、学びの旅です。
「学ばせていただいた」この気持ちを大切に、また1年、さらなる「本物の強さ」を築いてほしいと思います。
秋季新潟地区大会 9月8日~9日 新潟市庭球場
ダブルス
優 勝 前山愛・田辺なつき
2 位 鈴木愛香・保科葵
3 位 庭野真李・木村美月
※ 1年生庭野・木村 高体連の公式戦、初賞状! おめでとう!
シングルス
優 勝 鈴木愛香
2 位 前山愛
3 位 保科葵