HOKUETSU Spirits 2020 ~連覇~
【全日本高校選抜ソフトテニス大会】12月23日 五泉市総合会館
1位 北越高校
2位 巻高校
3位 新潟産業大学附属高校
4位 柏崎常盤高校
【新潟県インドア選抜ソフトテニス大会】12月21日 五泉市総合会館
1位 山田・大平組(中越高校)
2位 八木澤・加藤組
3位 森田・海南組(産附)、松井・新部組
夏のインターハイから、このチームはこの大会での優勝を目指して取り組んできました。全国選抜を狙うチームとして、県大会を優勝することは絶対条件だとチームの誰もが思い、この日まで一歩一歩、歩んできました。
21日の個人戦、新人戦から勢いのある1年生たちが躍動します。まずは渡邊・高田組。新人戦で準優勝した長岡商業の中村・川谷組を積極的なテニスで退けベスト8。また、高松・久保田組も巻高校の新保・長井組に対して終始主導権を握り続けて勝利し、このペアもベスト8。2ペアともに1年生後衛が自分のよさを十分に発揮し、それに応えるように2年生前衛がポイントを重ねました。そして1年生ペアである松井・新部組は柏崎常盤の丸山・柿村組に対して相手のマッチポイントを何度も凌いでファイナルで勝利し、次の産大附属の橋爪・丸山組にも苦しみながらも勝利してベスト4。1年生4人が揃って北信越大会への出場権を獲得しました。また、エースペアである八木澤・加藤組も決勝戦こそ一歩及びませんでしたが丁寧なテニスで決勝戦に進出して2位となり、ベスト8に4ペアが入賞するという結果となりました。
22日は校内合宿。次の日の団体戦に向けてチームが一つになり、気迫のこもった練習となりました。3年生や卒業生などが大勢駆け付けて練習のサポートをしてくれ、トレーナーの中村氏にも夜遅くまで選手の身体調整を行ってもらい、自信をもって団体戦当日を迎えることができました。
23日。ベスト4に入るための初戦は新発田中央高校。1次予選で個人戦優勝の中越高校を破ってベスト8に進出してきたチームです。
どういう戦いをしてくるのか。
我々はどのように対応すればいいのか。
1番に出た松井・新部組が相手を圧倒する中、2面展開の2番、八木澤・加藤組が0-4で負ける波乱。3番勝負にもつれ込んでしまいます。
3番勝負、北越は高松・久保田組が出場しました。1G目はプレッシャーのかかる久保田がことごとくミスを連発して落とします。2G目もミスが先行する嫌な流れでしたが、相手のレシーブを久保田が止めたところから勢いに乗り、4-1で勝利。初戦から緊張感ある戦いとなりましたが、この試合を乗り切ったことで選手たちにスイッチが入ったように感じます。
リーグの初戦は柏崎常盤。第4シードの新潟工業を破って決勝リーグに進出してきました。この試合は八木澤・加藤組が相手のエースペアに勝利するとそのままの流れで3-0勝ち。次の巻高校戦も八木澤・加藤組がエースペアに勝利して3-0。最終戦は松井・新部組が相手のエースペアに負けましたが、他の2ペアが締めて2-1勝ち。苦しい場面はいくつもありましたが全勝で優勝、昨年に続く連覇を達成しました。
今大会を通じて、オーダーは八木澤と加藤の2人に決めさせました。チームで考え、決定し、私の最終判断を仰ぐ、という形をとってみました。選手たちの対話の力、団結力を信じてみました。
柏崎常盤との対戦前、八木澤と加藤が私のところへやってきて「相手のエースとやってもいいか」と言ってきました。団体戦としてはエースとの対戦をかわし、確実に1勝をすることがセオリーの1つと言えます。そういう意味ではセオリーから外れたオーダーでしたが、彼らは「向かっていく」姿勢を崩したくなかったのでしょう。私もそれを承諾してオーダーを考えました。それがしっかりと的中し、結果を出せたことに選手の成長を感じます。
また、この団体戦ではチェンジサイズのときに私からはひとつも指示を出しませんでした。戦っている選手たちがいかに「対話」し、瞬間瞬間で答えを見つけられるかを試してみました。残念ながら出場のなかった高田、渡邊は積極的に選手と対話し、アドバイスを送っていましたし、ペア内のコミュニケーションも活発で、ひとつの目標に全員で向かっているという実感を持てる戦いでした。
そして3年生、保護者の皆様の応援も大きな力となりました。どんな場面でも選手たちは前を向き、相手と戦いました。本当に感謝しています。ありがとうございます。
北信越まで、あとわずかの時間しかありません。3年ぶりの全国選抜出場を目指して、全力で戦っていきたいと思います。これからも応援よろしくお願いいたします。