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2022年10月17日 (月)

HOKUETSU Spirits 2022 ~大切なこと~

夏が終わり、あっという間に秋が深まってきました。日が落ちるのも早くなり、ナイター照明の中での練習が日常化してきました。夜の空気も冷たくなり、かすかに冬の足音が聞こえてくるようです。

さて、10月15日、16日。新潟県新人選抜ソフトテニス大会が上越総合運動公園テニスコートにて行われました。

15日にはダブルスが行われました。北越からは5ペアが出場しましたが、松沢・長谷川ペアの第3位と、野﨑・大杉ペアのベスト16にとどまり、他3ペアは2回戦敗退という結果に終わりました。

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まだまだメンタル的な敗因が大きすぎました。劣勢になると我慢ができず、凡ミスを連発し、さらに状況を悪くしてしまう。そこから更に視野を狭くしてしまい、試合を壊していきました。

北越はおそらく、どのチームよりも練習しています。しかし、それに見合った結果を残せていない。本当に悔しいことです。

そんな中、北越のエースペアである松沢・長谷川ペアは今の実力を出し切ったベスト4だったようにみています。まずは準々決勝で上越地区1位のペアを相手にG4-0で勝利できたことは、大きな成長を感じています。先月行われた地区大会では松沢がまったく戦えず、前衛に頼りきりの戦いで、大きな不安を残しました。その後に実施した練習試合でもなかなか成果が出ずにもがいていましたが、今大会は2人で最後まで『笑顔』を貫きました。続く準決勝では、春の県総体を優勝した選手との対戦で、技術・戦術ともに相手が上でした。競った内容にはなりましたがG1-4。要所を締めることができず、まさに「力の差」でした。

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16日にはシングルスが行われました。谷澤、石川、岩目地、長谷川の4名が出場しました。谷澤と石川は初戦でそれぞれ地区の1位選手との対戦で初戦敗退となりました。大事なところ、苦しいところで先にミスをしてしまうのは、まさに「弱さ」です。心の弱さがやはり見えました。岩目地はベスト8に進出。丁寧にラリーを続け、ひたすら我慢を重ねました。最後は力の差を見せつけられましたが、地区ベスト8からの県ベスト8は立派です。ここからの成長に期待したいと思います。

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そして長谷川。いくつもの壁を乗り越えて、堂々の第2位となりました。「壁」の一つ目は2回戦の産大附属。1時間にもおよぶ接戦で、何度もマッチポイントを凌いでの勝利でした。さらに二つ目の「壁」は準々決勝の中越。地区優勝の選手との対戦でG2-3。しかし、ここでも相手のマッチポイントを凌いでファイナルゲームに突入するとP4-4からの連続得点で勝利。しかし、長谷川のフィジカルは限界を迎えていました。準々決勝の終了後、両足の太ももを攣ってしまいました。準決勝を前にトレーナーによる処置を行い、出場することにしましたが、もう膝も曲げられない状態で、ここまでだと思いました。走れない、跳べない、声も出せないような状態での戦いでしたが、『今の自分にできること』に全集中し、取れないボールがあることは割り切って、戦い切ると決めました。後ろで見ていた仲間たちに勇気を与えるような戦いで、まさかの勝利。本当に素晴らしい戦いでした。

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決勝戦は巻高校のエースとの対戦で、圧倒的な実力差がありましたが、最後の最後まで戦いました。G1-3。P1-3。終わりを覚悟しましたが、ここを耐えてG2-3。6ゲーム目もデュースが続きましたが、最後に力尽きました。結果だけをみればあと一歩、残念だったと言えるかもしれませんが、戦いを見ていた私たちにとっては、勇気がもらえる感動的な戦いでした。

夏のインターハイが終わってから、夏の遠征、地区大会、また遠征と経験を積んでいき、少しずつですが前へと進んでいます。自分の弱さに気づき、反省し、また前を向く。これを何度も何度も繰り返して成長していく。まだまだ我々の挑戦は始まったばかりです。

それでは最後に、この大会を振り返り、ほんの少し成長した長谷川のノートをご覧ください。

今回の大会で自分は、大切なことに気づけた。

それは、周りの人への感謝だ。

自分はシングルスで色々な人のサポートを受けて決勝まで残れた。準決勝、決勝では正直声を出す元気はなくて、点を取っても喜べない場面があった。それでも流れを自分のものにできたのは、チーム北越の応援のおかげだった。

試合中に、自分のことで精一杯になっていて、応援の力を自分の活力にできなかった。

試合に負けてあいさつをするときに、北越の人たちにありがとうという一言が出なかった。

みんなが自分のことを勝たせてくれようとしてたのに気づいたのが、試合が終わって、みんなからの声がけ、保護者の方たちの声がけによって気づけた。

負けてからやっと気づけた。

応援を生かせることができなかった。

期待される、応援されることは、当たり前じゃない。

自分は他校の指導者の方たちに声をかけてもらえることが多い。それは、自分が今までしてきた行動によって声をかけてくれているのかもしれない。そういった期待に応えるために練習していきたい。

今までは、自分がうまくなりたい、技術のことしか考えていなかった。これからの約10ヶ月は、周りの人のために頑張っていきたい。

今まで好き勝手やってきた分、団体の大事な場面で絶対勝たなくてはいけないし、勝ちということにこだわっていきたい。

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この大会に向けて、私は『スーパーポジティブ』な選手になろうと、伝えてきました。「どんなときでも前向きに」「常に最悪な状況から打開することを考えて」「苦しいときこそ笑顔で戦おう」と言い続けてきました。まだまだ『本物』にはほど遠いですが、明らかに変化は感じられます。とくに2年生たちは大きく変わってきています。「ここからだ」と感じられる空気があります。

選抜予選まであと2か月。私たちは挑戦します。

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会場まで応援にきてくださった保護者の皆様。いつも応援してくださる関係者の皆様。本当にありがとうございます。皆様の応援を力に、これからも努力を重ねて参ります。これからもよろしくお願いいたします。