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2024年8月 5日 (月)

HOKUETSU Spirits 2024 ~Nagasaki~

3年 岩目地 笑顔の1回戦突破!

高橋・高澤はベスト16へ進出!!

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 今年のインターハイは、北越にとってまさに『超越』を目指す戦いとなりました。

 各県の厳しい予選を勝ち抜いた312ペア。ある者は1勝を目指し、またある者は日本一を目指し、長崎の地に集結しました。

 朝7時には30℃を越える炎天下。うだるような暑さの中、大会が始まりました。

 早川・岩目地ペアの初戦は大分高校。九州地区は伝統的に強打の選手が多く、しかし、まったく事前情報がない中での戦いでした。それならば、先に攻めたほうが有利に試合を進められる可能性が高いと踏みました。第1ゲームのレシーブから徹底して攻めて主導権を獲りました。中盤競る場面もありましたが、まさかのG4-0で勝利。見事な戦いでした。

 続く2回戦は岡崎城西高校(愛知)。全国有数の強豪校で、実力には大きな差があることはわかっていました。残念ながら及びませんでしたが、笑顔で攻め続けた岩目地と、それに呼応するようにベストパフォーマンスを続けた早川の素晴らしい戦いは観ている者に感動と笑顔を届けてくれました。

 およそ2年半前。今の3年生が入学してきた頃は、まだコロナの感染が広がっており、新入生との合同練習も制限されていました。やっと顔合わせを済ませ、一緒に練習したことを思い出します・・・。

 今年の3年生5人は、私が北越に赴任して以来、最弱だったと思います(笑)。実績から言っても、北信越大会以上の大会に出場した選手はおらず、練習をみても、基本がなっていない選手ばかり。

 そこから2年半。5人の中でもひと際下手だった岩目地がインターハイに出場を決め、さらに1回戦を突破できる選手になるとは、夢にも思いませんでした。岩目地は今でも、ストロークは非常に下手ですし、動きにしなやかさもなく、ロボットみたいな動きをします(笑)。しかし、ボレーセンスと反射神経はピカイチです。反応速度が速く、相手のどんな攻撃にも反応できます。瞬時にインパクト面をつくり、ボレーミスはほとんどしません。前衛ですが、ディフェンシブなプレーが得意でしたので、攻撃的なストロークが持ち味の早川とは相性がいいのではないかと考え、組ませることにしました。

 3年と1年のペアは、コミュニケーションが難しいことも多く、組ませることは滅多にしませんでしたが、今回はこのペアリングがはまりました。インターハイ出場を果たしたことがすでに奇跡のようなことでしたが、北信越大会ベスト16、そしてインターハイの1回戦突破は、奇跡すらを超えた出来事と言えると思います。岩目地を支え続けた同級生や、根気強く指導してくれた卒業生諸君や指導者の皆様に心から感謝いたします。本当にありがとうございました。インターハイの地で、こんな素晴らしい戦いを魅せてくれたことに、胸が熱くなりました。

 早川・岩目地は直前の合宿でほとんど勝てず、さらに長崎に入ってからの練習試合でも状態はあがりませんでした。不安のなか迎えたインターハイでしたが、不安を吹き飛ばすような渾身の戦いで、観ている私たちを興奮させてくれました。

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 高橋・高澤は2回戦からのスタート。前哨戦となるハイスクールジャパンカップにて、3位に入賞した彼らは、周囲からマークされていたと思います。初戦の綾羽高校(滋賀)、3回戦の高崎高校(群馬)との試合はファイナルゲームにまでもつれました。なんとか乗り越えて2日目につなぎました。

 4回戦の相手は京都文教高校。近畿大会優勝の経験があるペアとの対戦でしたが、こちらの準備、対応が上手くいきG4-1。5回戦は北海道科学大高校。4回戦までにいくつもの強豪校を倒してきたペアでしたが、こちらの戦術がはまりG4-0。ベスト16へ進出しました。

 続く6回戦。いよいよベスト8決めの戦いです。相手は東北高校(宮城)の2年生ペア。中学時代に日本一を経験している、この世代ナンバーワンのペアと対戦することになりました。互いに様々な陣形を繰り出していくペア同士で、相手の攻撃に瞬時に対応しながら、こちらの攻撃につなげていくことが求められました。一進一退の攻防で、ファイナルデュースにまでもつれましたが、「あと1本」を獲り切ることができず、悔しい敗退。ベスト8まであとわずかのところまできましたが、残念ながら届きませんでした。この想いは来年へ。高橋・高澤の挑戦はまだ続きます。

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 今年は個人戦2ペアのみの出場でした。しかし、我々は部員全員で戦いにいきました。北越というチームは全員が主役です。そして、みんなのためにときに脇役になります。今回出場した2ペアは、みんなの力を借りて、みんなの思いを背負って戦いました。だからこそ、大舞台でも最高の戦いを魅せてくれたのだと思います。

 このインターハイをもって、3年生たちは引退です。下手くそでしたが、テニスが大好きで、どの学年よりもテニスコートに長くいた学年でした。情熱に溢れた学年でした。直前の合宿では、出場する2ペアのために、練習相手、サポートを率先してしてくれました。インターハイでも、大声を張り上げて応援してくれていました。彼らが築き上げてきたものが、今大会の結果につながったのは言うまでもありません。新たなステージでもきっと活躍してくれることでしょう。今まで、ご苦労様でした。そして、ありがとう。

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