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2017年7月

2017年7月21日 (金)

理想と現実

北信越高等学校体育大会(6月17・18日)
@新湊アイシン軽金属スポーツセンター

個人(塚本実夢)
種目別フープ 10.600
種目別リボン 9.900
個人総合 20.500(9位)

団体(塚本,岡田,金澤,登坂,平尾)
得点 13.600(D:8.300,E:5.300)(第5位)
hokushinetsu

演技が終わって脳裏に浮かんだのは,それまでの練習でした。
練習でできないことは,試合でもできない。
こんな当たり前のことを,身をもって経験した大会でした。


県総体でインターハイの切符を獲得し,次は北信越大会で選抜の切符を!と練習を重ねた半月。
北信越大会は,インターハイでも上位に入る高校と「同じ目」で評価を受けられる大会です。
限りなくベストに近い演技をして,今のベストが全国でどのくらいの位置にあるのかを見ることも目的でした。

しかしそれとは程遠い大会となってしまいました。

(金澤のノートより抜粋)
今回の大会では,守りに入ってしまった部分やいつもは安定している所でもミスが出てしまった。
県大会が終わってから
(演技中の無駄な)移動が無くなるように練習してきて,前よりもそれができるようになっていたけど本番では全くそれができていなかった。
原因は,投げる時や取る時にすごく怖がっていたからだと思う。
次の大会でそれが少しでもなくなるためには,練習で不安を残したままにしないで,やり切って終わらせられるようにすることが大切だと思う。
次の通しでやればいいとか明日やればいいとかそうやって次があると思わないで,その瞬間に全力を尽くすことが自分たちには足りなかったと振り返って感じた。


演技前半3分の1をノーミスにするという具体的な目標を立てて,その部分の練習を繰り返し行う中で,たしかにチーム内には,金澤が感じているような空気が流れていました。繰り返し行う練習ではポロポロミスをするのに,通しになると何となくそれなりにできてしまってできた気になり,なかなか完成度が「上がって」いきません。ノートにも「~できなかったから明日は~する。」「~と言われたから,次は意識する。」こんな言葉たちが並ぶわりに,練習が変わっていきませんでした。「次こそは,明日こそは」という思いは「次がある,明日がある」という甘さに変わりやすい。そういう練習をしていては、本番フロア2分30秒一発勝負で勝つことはできません。

トップの団体の人たちは,体が汚い瞬間がなくて,何をしても美しかったと思う。演技に無駄がなかったし,流れがとてもよかった。アップの時から自分たちとは全然違って,体は引き上がっているし,かかとはとても高いし,細かいところまで意識されていた。全国で戦っていくには,そこまでできないといけないと改めて感じさせられた。アップの時から全員がもっと身体の美しさを意識してやることを徹底していく。そのためにアップ中も思ったことを伝えていくことが大切だと思う。
自分たちのチームは,まだ思ったことを言えていなくて,チーム力が低いと思う。思ったことが言えていないのは,信頼関係が築けていなくて,雰囲気が壊れてしまうとかいやだと思われたくないとかまだそこを気にしてしまっているのが原因だと思う。
それをなくすには,受けとる人の顔とか言う人の顔とか言い方とかそういう所に気を遣っていくことが大切で,言いたいことだけを明確に伝えるようにしていきます。



金澤を中心に、やっと少しずつチームが変わり始めました。勝負のインターハイまで、あと少しです。
keizoku