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2020年5月 5日 (火)

Dream Factory 2020 希望の春(応援メッセージ④)

不安だからこそ、

周りをあたたかくする行動をしていきたい

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先日紹介した新潟東高校卒業生、高橋優実さんからメッセージをいただいた後、ペアだった伊藤千智さんに連絡をとってみました。

千智さんは、確か保健師さんをしていたのでは…と思い至ったのです。保健所といえば、今日本のコロナ対策の中枢を担っているところで、帰国者接触者相談窓口であり、PCR検査を実施して陽性者に対応している最前線です。どうしているかと気がかりになりました。

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高校時代の千智さんは、まさに文武両道。ソフトテニスでは、中学時代無名の選手でしたが、優実さんと組んでインターハイの夢をかなえ、その後受験勉強に集中して現役で第一志望の新潟大学医学部看護学科に合格。高校時代から、とにかく誠実、やるべきことをやるべき時に必ずやる、そういう高校生でした。

その千智さんからのメッセージです。

こんばんは。千智です。
夜分遅くにすみません。
先生はお変わりありませんか??

インターハイ中止のニュース…もしかしたらそうなるのではないか、とずっと気になっていたので、決定となった時は本当にもう、なんとも言えないもどかしい気持ちでした。そして、泣きました。
もし当時の自分だったら、どう受け止めるだろうと考えてしまうと同時に、先生は選手たちに、なんて声をかけるのだろう…そんなことを思いました。

 
命が大事…仕方がない。でも、悔しい。
でもそう思うのは私だけじゃなく、昔一緒に夢を追ってきた全国の仲間や、全国の現役の高校生、それとその姿を見てきた家族や先生たちも同じ…いや、それ以上だよな、と思っています。

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今私は、保健所や医療現場ではなく、新潟県看護協会というところで働いています。普段は看護職の就業相談や、家庭の事情等でいったん現場を離れた看護職の現場復帰を支援しています。ハローワークの看護職専門…といったところです。
医療現場は、物資も足りず、スタッフも疲弊し、院内感染のリスクと常に戦っている状況です。そんな中で私は、現在未就業の看護職に、現場復帰もしくは現場への短期間の協力応援をお願いする仕事をしています。大都市圏では医療崩壊が起き始めていて医療スタッフが不足しているので、この動きは、全国の看護協会も行っているもので、ニュースでも報道されていました。


資格は持っているけど、いったん現場から離れた方が、感染のリスクのある医療現場に応援に行く…これは、本当に覚悟のいることだと思います。現状は厳しいです。それぞれみんな大切な人がいて、自分が応援に行くことで感染のリスクを負うわけで…未就業のかたも、みんな理由があって未就業なわけで…。
自分自身も複雑な思いのまま、現場への復帰や応援をお願いしていることもあり、戸惑うことも多いです。


3年生たちは、いまどんな風に過ごしているのでしょうか。きっと少しずつでも前に進み始めているのだろう、と信じて、私の気持ちとして、こんなことを3年生にお伝えできたら…と思います。

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みなさんが持ってるたくさんの力や想い、いつでもどこでも、どんな形でも発揮できる、と信じています。
たとえば、こんな時だからこそ、いつもよりも周りの人に本気になって、周りの人にどんどんどんどん入っていって、自分の持ってるものを発揮していってほしい。
そうやって周りの人をあたためてほしい。そして、何より自分自身もあたたかくなってほしい…と。
そう強く強く願っています。
そしてそれは、今だけではなく、いつまでも、大人になってもこの先ずーっと、どんな場面でも本当に活きてきます。今は先が見えない状況だけど、そう信じて進んでほしい。大丈夫だよ、と。


この先も多くの壁に悩んだり、やりきれない思いをすることは絶対にありますよね。その時も、いつもこの3年間がなんというか…力であり宝でした。ありきたりかもしれないけど、高校3年間の時間や繋がりは、当たり前のようにずっと生きています。

今このメールを書きながら、少しネガティブになっていた自分にも言い聞かせています。先が見えない不安の中、周りの人をあたためられる行動をしていきたい、と。
先生からのメールで、こうして考えて言葉にできたことで、少し冷静になることができたように思います。
ありがとうございます。

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先生も、お身体大切にしてくださいね。
先生はわたしたちみんなの、元気の源です!
必ず…必ず、またみんなで会いましょう!

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