« HOKUETSU Spirits 2019 ~Road to MIYAZAKI~ | メイン | HOKUETSU Spirits 2019 ~次の壁~ »

2019年6月17日 (月)

HOKUETSU Spirits 2019 ~差~

北信越体育大会個人戦 4年ぶりの入賞!

団体戦は冬のリベンジならず・・・

【個人戦】

 3位 大原 琉誠・加藤 洸太郎ペア

 ベスト8 岡崎 丈竜・五十嵐 一彬ペア

 ベスト16 八木澤 爽空・石塚 舜ペア

【団体戦】

 ベスト8

1fd0460b7e6b4f27a9160363ccfa4175

 6月14日より上越市総合運動公園テニスコートにて北信越大会が行われました。

 去る1月、石川県こまつドームで行われた北信越選抜では、団体戦でAリーグ全敗、個人戦では大原・加藤のベスト8以外はすべて初戦敗退。県外チームにまったく歯が立たなかった記憶が残っています。あのときの我々は、本当に弱かった。ミスを恐れて消極的になり、劣勢になると顔が強張り、動きも悪くなる。最悪と表現してもいいような戦いでした。

 あれから5か月。冬のリベンジをかけて選手たちは戦いに挑みました。15日の個人戦。今までに経験したことがないほどの強風の中での戦いでしたが、出場した8ペアのうち6ペアが初戦を突破しました。

 風上からはまったくボールが入らないような状況でした。風下で戦っているゲームしか取れない試合が多く、ほとんどの試合がファイナルゲームにもつれこんでいました。

 その中でも苦しい戦いとなったのはキャプテンの八木澤です。彼は冬の北信越のあとに、1年生にしてキャプテンに指名した選手です。責任感が強く、チームのために、3年生のために、「今」何をすべきかを考えることができる選手です。この性格が裏目に出てしまったのかもしれません。「風下のゲームは落とせない」という心理になってしまったのでしょうか。まったく脚が動かず、先にミスを連発して風下のゲームを落としてしまう試合が多くありました。明らかに本来の積極的なテニスからミスを恐れる消極的なテニスに変わってしまっていました。

 しかしそんな八木澤を救ったのはペアの石塚でした。八木澤のミスが出ても表情が曇ることはなく、自分にできることを徹底しました。常に目線を相手にもち、どんな状況下でも自分にできることを徹底していました。苦しみながらもベスト16に進出。冬からの成長をみせてくれました。

 ここ数年、北信越大会は富山県勢と石川県勢が上位を独占しています。今年の北信越大会には高岡商業からは7ペア、能登高校からは8ペアが進出しており、各県の上位を独占しての大会でした。

Adba561735c34b73863f873a4cc82e09

 しかし、ここに大原・加藤と岡崎・五十嵐の2ペアが風穴をあけました。大原・加藤は冬の北信越で敗退した砺波工業のエースペアにファイナル勝ちを収めると続く試合では高岡商業の選手を退けベスト4に進出しました。最後までアグレッシブに戦い続けた2人は準決勝でも高岡商業のエースに善戦し、北越としては4年ぶりの入賞を果たすことができました。

 また、岡崎・五十嵐も積極的な戦いをみせ、高岡商業の3番手にファイナルでの勝利をおさめてベスト8。ベスト4決めでは能登高校のエースに敗れましたが、「これならインターハイも戦えるかな」と思える戦いぶりでした。

 16日の団体戦。前日にも増して強い風と雨の中での試合でした。初戦の小松市立戦は危なげなく勝ち2回戦は福井1位の敦賀高校。北信越選抜で対戦したときはなすすべなく敗れました。

 2面展開で始まりました。北越の1番は大原・加藤、2番は八木澤・石塚。大原たちは一進一退の攻防でしたが、G3-2でリードして風下へ。しかし勝負を急いでしまいファイナル。ここで2人は緊張の糸が切れ凡ミスを重ねます。あっという間にP5-0となりました。なんとか持ち直して挽回しましたが、時すでに遅し。もったいない試合を落としてしまいました。八木澤たちは序盤G0-2とリードされましたが、ここから2人は踏ん張りました。決していいパフォーマンスではありませんでしたが、なんとかボールを繋ぐ八木澤と、少ないチャンスで攻め続ける石塚が逆転で勝利。3番の岡崎・五十嵐に回します。

 勝負の懸かった場面。岡崎・五十嵐の脆さを露呈しました。序盤こそ競った戦いでしたが、G1-2となってからはあっという間に2ゲームを連取され敗退。レシーブミス、ダブルフォルトを重ねた自滅でした。

 今日は団体だった。また昨日のように負けてしまった。

 最初は戦えるけどリードすることができなくて途中から本当にやり方があっているのかわからなくなって迷う。だから後半動けなくなる。これを抜け出さない限りインターハイでは勝てない。

 ここからインターハイまでの戦い方、技術について考えていかなければいけない。

 今回の北信越の戦いは次に向けてとらえていかなきゃいけないけど、絶対に忘れてはいけない。自分は絶対に忘れられない。今回のやりづらい環境の中での団体戦のつらさは出た人にしかわからない。だから自分から風の強い日の戦い方であったり、試合をした相手の良かったところを考えて発信できるようにする。次の戦いはさらにレベルが高くなる。ここからひとつひとつ磨いていかなければいけない。一日一日積み上げていく。もう負けて終わるのは嫌だ。強い思いをもってインターハイまでを過ごしていく。

 勝つのは絶対俺たちだ!!(岡崎丈竜)

 今日は団体戦だった。試合に出ることができてうれしかった。ただ、勝って活躍したかったけど負けてしまった。1-2のときの4G目を取れれば違ったし、もっと言えば1G目を取りたかった。自分たちは4G目、何もできずにミスをして、自分たちから負けにいってしまった。

 1G目で決めるべきところでミスをして岡崎に不安を与えてしまった。また3G目以降、まったく動けなかったし、その3G目で1ポイントとったあとで2球目のミスでは流れにのれるわけがない。こういうチームの勝負がかかった試合や、相手が強い緊張する試合になると自分を見失ってしまうことがよくある。この北信越はまさにそうだ。自分のなかで何をやればいいのかわからなくなると、頭が使えなくなる。相手の後衛とのかけひきはもっとシンプルに。前になにをやったのか考えるようにする。これからインハイまでの期間はとことん練習をしてミスを減らして試合で自信がもてるプレーをしたい。このような気持ちにはもうなりたくない。覚悟をもってやる。(五十嵐一彬)

 今日は団体戦だった。インドアのリベンジはできなかった。

 組み立てのなかで自分のプレーをしようと思ったけど、今日は天候が荒れていたので相手の嫌がるプレーをしようと思った。

 この2日間はとても悔しかった。個人戦は優勝を取れなかったことも、県外大会だとどうしても成績が残せなかったことも悔しかった。

 ひとつひとつのプレーの精度が低い。強いチームはこの風でも勝っている。まだ自分たちは弱いと感じた。風は言い訳にできない。

 プレーの反省としては、自分たちから崩れないことが本当に大切だと感じた。どんなに流れが悪くても、相手が上がっても、自分たちから崩れないプレーができるようにする。

 自分は優柔不断すぎる。日常生活から考えて改善する。

 残された戦いはインターハイ。自分のプレーをしていく。

 宮崎インターハイ日本一まで、あと40日。(石塚舜)

 今日は北信越2日目、団体戦だった。昨日、あれだけの試合をしたけど、寺尾先生は自分にチャンスをくれた。朝の練習でストロークを修正して、試合中も意識してプレーした。

 かなりコンディションが悪くて風がすごく強かった。でも相手もやりにくいのは一緒なわけで、相手にもミスが出ていたから、相手より先にミスをしないように、サーブもファーストをしっかり入れるよう意識した。

 2試合とも先に相手にリードされてスタートする形だったけど、失点をしたら気持ちをリセットして、フラットな状態にしてプレーすることと、自分のできるプレーを選択して、そのときできる自分のキャパの中で常にテニスをすることを意識した。勝負どころはギアを入れて強気でプレーするようにした。

 昨日はリードされて、そのまま負けてしまったけど、今日は「勝ちたい」っていう強い思いで、でも冷静に、すべきプレーをして、チャンスをつくることができた。昨日の自分を少しは超えられたかもしれない。自分を変えることが少しはできたと思う。

 それでも結果はベスト8.敦賀に北信越インドアのときと同じく1-2で負けてしまった。悔しい。めちゃくちゃ悔しい。

 ここで北信越の壁を越えたかった。

 北信越インドアのときより、明らかにチャンスはつくれていた。大原・加藤はG3-2リードだったし、相手のほうがプレッシャーは大きかったはず。なのに自分たちは負けてしまう。

 自分たちの今の実力で言えば、どんな相手にも自分たちのテニスで戦えば勝つチャンスをつくることはできると思う。でも、そのチャンスをつかむ、そこでくる勝負に勝てるだけの磨きあがった技術がない。チャレンジできる心がない。

 あるいは、そのチャンスをつく前に劣勢になれば、自分のプレーを出し切れずに自分たちから、勝負から引き下がってしまう。ここを乗り越えないとインターハイでチャレンジできない。

 また「チャンスはあったのに」で終わるのか。また「最後に力が出しきれなくて」と言うのか。絶対に嫌だ。それは絶対に嫌だ。

 これからもっと、一人一人が今まで以上に本気で弱い自分と向き合わないといけないと思う。チームが向き合っていかないといけないと思う。悔しい。本当に悔しい。勝ちたい。インターハイで勝ちたい。

 日本一になりたい。(八木澤爽空)

 冬からの取り組みでチームは確実に強くなりました。多くの強豪校と対戦し、十分互角に戦えるようになってきました。だけど、あと一歩足りません。それを多くの選手は自覚しているようです。越えなければならない壁から目を背けてはいられません。宮崎での戦い、絶対にその壁を越えてみせます。

あと40日。