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2025年4月22日 (火)

HOKUETSU Spirits 2025 ~新たな戦い~

全国選抜大会、奈良明日香研修大会を終えて、多くの課題を持ち帰ってきました。超えなければならない壁をそれぞれの選手が明確にし、新学期を迎えました。

インターハイで上位入賞を狙うこのチームは、個々のスキルアップと戦うメンタリティの確立が必須です。ハイスクールジャパンカップの県予選までの期間は、基礎技術の見直しと得点手段の明確化を目標として、練習に取り組んできました。しかし、チームの成長は残念ながら見られませんでした。

このチームは、ジュニア時代からの仲間も多く、上級生と下級生の垣根が低いフレンドリーなチームですが、その人間関係から練習中になかなか緊張感が生まれません。自分にも他人にも厳しくできない選手が多く、「ぬるい空気」をまとったまま、大会を迎えることになってしまいました。

ハイスクールジャパンカップ新潟県予選会ダブルス

2位 高橋・高澤ペア

ベスト8 早川・髙橋奈ペア、髙橋泰・山澤ペア、相澤・新海ペア

ベスト16 加藤・伊藤ペア

同シングルス

1位 高澤 颯

2位 高橋 憐依

3位 早川 寛康

レギュラーとして全国選抜を戦った3ペアは、自己ベストとは到底言えない戦いとなりました。自分の凡ミスで崩れて自滅した加藤・伊藤ペア、中途半端なテニスで、攻めるべきところで攻めきれない早川・髙橋奈ペア、勝負を焦り、相手の戦術にハマった高橋・高澤ペア。昨シーズンで常に上位入賞を果たしていた彼らは、相手の向かってくる気迫を跳ね返すことが出来ずにガタガタと崩れていきました。

シングルスでも、2年の髙橋奈、加藤、伊藤はダブルフォルトやレシーブミスなどを重ね、焦りから動きも悪くなり、早々に敗退しました。

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対して、今大会で素晴らしいデビュー戦を戦った新1年生たちもいました。1年生ペアである髙橋泰・山澤ペアは産大附属のエースペアに競り勝ちベスト8へ進出しました。まだまだ技術的に足りないものは多い彼らですが、気迫のこもったプレーで相手を崩していきました。また3年生の相澤と1年生の新海も、中越のエースペアに逆転勝ちでベスト8。今まで2年間、一度も県大会で上位に残ったことがなかった相澤は、この日を並々ならぬ思いで迎えていました。インターハイにいくためには、この大会で勝たないとチャンスはありません。相澤の気迫に新海も応え、1年生らしいチャレンジングなテニスで戦ってくれました。

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大会が終わり、次の日に行ったミーティング。多くの反省点が出てきました。この時期は本来、2年生がチーム運営の核を担わなければならないのですが、上級生になりきれない者が多く、ぬるい空気の要因となっていました。自分に甘く、下級生にも指導できない。行動が遅くメリハリがない。うまくいかないことがあっても笑ってごまかし、問題から目を背けてしまう。自分自身の弱さや甘さを認め、向き合い、真正面から乗り越えていけるか。

ミーティングをし、今までの自分を振り返った。最近の練習でなんかいままでの自分とは違うなと違和感を感じながらも見て見ぬふりをしていた。今日のミーティングをして、いかに自分が何もしていなかったのかよくわかった。平日の後片付けは電車があるから遅くまでいられない。そのかわりに、みんなより早くコートに入り準備。これならできる。成長できるようにする。(早川 寛康)

今のチームはまだ1つになれていない。今日のミーティングがあっての、あの声出しは何も感じなかったのかなと思ってしまった。個人的には声が出ていない人に声をかけて声を出すように言ったが、まだ意識していないように感じた。だけど1日ですべてやるのではなく、何日かけてでもチームを強くしていくことが大切だと思う。(丸山 大翔)

今日のミーティングで、今のチームは練習がだれていて雰囲気がよくないことを全員で共通認識することができた。今日の練習は今までよりは声が出ていたけど、自分も含め全員がまだ足りていないなと思った。行動は、団メンのみんながやるべきことを見つけて、改善できていると感じた。自分は「ファイト」や「ガンバ」などの声出しも大切だと思うけど、仲間が打ったボールに対しての声出しだったり、球を打つときに出す声が大切だと思う。だから今日は、その声出しを重点的にしたけど、「ファイト」などを言ってないと声出しをしていないと思われることもある。どちらの声出しもやって周りのみんなに真似してもらえるように、手本になる。(稲垣 尋斗)

今日のミーティングで主力メンバーたちについて言われていて、やっぱり北越を背負っているんだから、もっと応援されるような選手になってほしいと思った。自分や他のサポートメンバーは、まず試合に出れないだけで悔しいのに、準備や片付けを手伝わないで見ているだけ、声もあまり聞こえない、そういう態度だと応援もしづらい。自分の嫌なところから逃げていると絶対に返ってくるから、今後は直してほしい。そのためにはサポートメンバーからそういう雰囲気をつくっていく。(久保田 悠斗)

声出しするときに名前を出して1人1人が自覚をもてるようにしていく。1年生も含めて自分事として考えさせていくために1対1で話し合うなどの時間を増やしていく。(佐々木 凛)

今日のミーティングで自分は応援される選手ではないとわかった。思い返してみてもそういう行動をとってしまっていたと思う。信用を取り戻すためには、もっと自分から行動しないといけない。団体メンバーとしてもっと自覚をもって、チームのためにしていこうと思う。これが口だけにならないように1つ1つ変えていけるようにしていきたい。(加藤 玲音斗)

自分たちが自己中だということに気づいていなかった。いつも他人事で意見していた。矢印を他人ではなく自分に向ける。(伊藤 智悠)

今日のミーティングで団体メンバーとしての自覚が足りていないと思った。北越の代表としての自覚をもって日頃の行動を見直していかないといけないと思った。ただテニスを頑張るだけじゃなく、準備、片付けなどを積極的にやっていくことでチームメイトからの信頼が厚くなり、本番でも応援されるようになると思う。「こいつならやってくれる」と思われるような行動を日頃からとり、信頼される、応援される選手になっていけるようにしっかり自分と向き合っていく。(髙橋 奈々輝)

今日のミーティングで各々が今が危機的だということに気づいていると再確認することができた。そして自分がチームの雰囲気をつくっていくこと、発言することを認めてもらったように感じた。練習に入って「1年ファイト」や「〇〇ファイト」など小坂井さん(昨年度卒業生)の代にやっていたことをやってみて、盛り上がりはここ最近で一番よかったと感じたが、自分の声も小さかったし、1年もまだまだ出せると感じた。そういうときの厳しさを出さなければならない。(山根 綾斗)

ミーティングをして自分の意見を言うことが不安でしかなかったが、今まで思ってたことを言えてよかった。明日からの部活でのみんなの行動が変わることを信じたい。(田沢 柚羽・マネ)

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県総体まで40日足らず。間に合うかは正直わかりません。しかし、やるしかありません。彼らの底力を信じてみたいと思います。