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2022年1月

2022年1月22日 (土)

HOKUETSU Spirits 2022 ~向き合う~

北信越選抜 チャレンジできず惨敗

1月15日、石川県小松市、こまつドーム。

今年もこの地で北信越選抜大会が開催されました。

昨年12月に行われた県選抜大会で奇跡の優勝を果たし、この大会への出場権を得ましたが、全国への道のりはとてつもなく険しく、力のなさを痛感した大会となりました。

この大会は、いつも独特な空気を醸し出します。北越にとっては挑戦する気持ちよりも、強い相手に臆する気持ちが勝ってしまうように感じます。

今年はそれをとくに強く感じました。県選抜が終わってから取り組んできたことがまったく発揮できませんでした。

勝負というものは、文字の通り「勝ち」と「負け」が一体となっているものです。「勝ち」を目指すのであれば、「負け」る覚悟を持たなければなりません。このソフトテニスという競技には、「局面」と言われるような勝敗の分かれ目になる場面が数多く存在します。それらの局面で、リスクのあるプレーを成功させなければ、勝利には近づきません。

しかし北越は、失敗を恐れ、成功率の高い(=リスクの少ない)プレーばかりを選択してしまいました。たしかに、そのプレーを選択することは、プレーヤーにとっては「安心」に思えますし、そういうプレーを選択する場面も必要ではあります。しかし、そればかりでは相手からみても「安心」であり、「怖さ」がまったくありません。北越は、相手からみれば「怖くないチーム」に見えていたに違いありません。残念ながら北越は、『勝負』の土俵には乗れていませんでした。

県選抜が終わってから、この北信越選抜のために取り組んできたことはありました。それをいくつかの県外遠征で発揮し、それなりの収穫もありました。しかし、それをこの北信越で発揮することは、まったくできませんでした。

この大会が終わり、選手たちからは「もっと出来たはず」という思いや、勝負できなかった後悔などを感じることはできました。しかし、その端々から、他人に責任を転嫁したり、「なんて自分は弱い人間なんだろう」とただ自虐しているだけに感じるのです。そんなことで強くなれるなら、このチームはもっと簡単に強くなっているでしょう。強くなれていないのだから、今のままではいけません。今の自分をぶっ壊すしかありません。

まん延防止等重点措置が発出され、現在は部活動に制限がかかっています。私はこの期間、チームとしての土台を作り直すための基礎工事を行う期間だと捉えています。一度しっかりと掘り起こし、地盤を固める作業をしていきます。そして夏には、なにがあっても傾かない、強固なチームを作り、戦いたいと思います。

この冬、北越は『勝負』します。