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2020年6月

2020年6月 7日 (日)

HOKUETSU Spirits 2020 〜受け継ぐもの〜

練習が再開されて、はじめての週末をむかえました。

新1年生たちも少しずつ練習に馴染んできたようです。表情も柔らかくなってきて「もっと上手くなりたい」という思いを強く感じることができます。

また2年生たちは3年生たちとの時間を大切にしているように練習に臨んでいます。少しでも多くのことを受け継ぐために、北越の歴史を繋ぐために、2年生にはやらなければならないことがたくさんあります。

また、今季より新たにコーチを招くことになりました。巻高校から東京経済大学、実業団アキムで活躍した伊比達彦さんです。まだ現役バリバリのプレーヤーですが、チーム北越に力を貸してくれることになりました。チームを更に強くするために、彼のもつ技術や戦術、思考をチームに伝えていって欲しいと思っています。

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さて、先日のブログでお伝えしましたが、マネージャーの希望者が練習に参加しています。それを卒業したマネージャーの佐々木紗良に伝えたところ、このような返信が返ってきました。

こんばんは!お久しぶりです。

今遠隔授業終わりました!

マネージャー入りそうなんですね!!安心しました、

ご報告ありがとうございます!

3年生の最後の大会が無くなってしまって、今まで皆の努力している姿を見てきた分とても残念な気持ちでいっぱいです…。改めて3年間インハイに連れて行ってもらえたことが幸せだなと実感しました。

皆の努力が報われることを願ってます!新しいマネージャーの子も3年間頑張ってもらえたら嬉しいです!

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彼女は今、整体師を目指して専門学校に通っています。いつか高校生アスリートを支えるために勉強に励んでいます。昨年チームを宮崎インターハイに連れて行った立役者の1人でもあります。そんな彼女は今でもチーム北越のことを案じてくれていました。多くの方々に支えられていること、皆さまの応援があってこのチームが存在できていることを強く感じます。

このチームがどんな場所に終着するのか、どんなゴールを迎えるのか、皆さまにどんな形で恩返しができるのか。

これからもチーム北越は走り続けます。応援よろしくお願いします。

2020年6月 4日 (木)

HOKUETSU Spirits 2020 〜その先にあるもの③〜

練習再開3日目。

今日は非常に気温の高い1日でした。そんな中でも集中力を保ち、少しずつではありますが、プレーの精度も高くなってきました。

入部希望者が3名、昨日から練習に参加しています。技術的にはまだまだです。中学時代は主だった戦績などないでしょう。しかし、なかなかいい目をしています。テニスが好きだという気持ち、上手くなりたいという思いを感じることができます。頑張って欲しい。北越の歴史をつなぐ一員になって欲しいと思います。


また、マネージャーの体験に来てくれた者も2名います。テニス部のマネージャーは大変です。部員の数だけ課題があります。それらの管理は簡単ではありませんし、ドリンクの準備や、スコアシートの記入など、常にアンテナを張っていなければいけません。今日は見学だけのつもりだったのですが、彼女たちから動いてくれました。率先してボール拾いをしてくれましたし、何が必要かを考えながら行動してくれていました。こんな子たちが入部してくれたら嬉しいなぁ…。

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さて、練習が再開して今まで通り男女で1面ずつを使って練習をしています。隣で練習している女子テニス部はよく目に入ります。

3年生に佐藤莉穏という選手がいます。彼女の姿をみていて、ちょっとした違和感を感じました。とにかく練習に対する姿勢が凄いのです。自分の技術向上はもちろん、後輩への指導にも気迫を感じます。

彼女と少し話をしました。率直に疑問をぶつけてみました。「どうしてそんなに強い想いでテニスに向き合えるの?」彼女は答えてくれました。卒業した先輩たちに励まされたこと。まだ自分にはやらなきゃいけないことがあること。

テニスを頑張ってきた目的というものが、しっかり彼女には刻まれているんだと思いました。

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男子部員も3年生たちの気持ちはとても強いと感じます。特に加藤や高田はチームのムードをあげるべく常に笑顔でコミュニケーションを心がけていますし、山崎や小林、久保田は残された時間を無駄には出来ないという思いを感じます。そして佐藤と八木澤は新たに目標を設定して、それに向かって前進を続けているようです。頼もしい3年生たちです。

そんな彼らを共に時間を過ごせることに感謝して、一日一日を大切に過ごしていきたいと思います。

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2020年6月 3日 (水)

HOKUETSU Spirits 2020 ~その先にあるもの②~

練習再開2日目。

このチームには大切にしていることがあります。

私は選手たちに練習メニューを提示することはほとんどありません。普段の練習はキャプテンを務める2年生の渡辺と部長の3年生、八木澤が主となって組み立てます。また選手個々にはそれぞれ務めるべき役割があり、チーム全員が「主役」として、活動を行っています。

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練習の準備や後片付けなども下級生に任せるようなことはなく、逆に上級生が率先して取り組んでいきます。こういうチームの「形」が入部してくる新1年生たちにも波及していくのです。

大会などでは八木澤を中心とした上級生たちがチーム全体を見渡し、団体戦のオーダーも考えます。個人戦で私がベンチに入ることもほとんどありません。選手それぞれが「今」すべきことを考え、そのときのベストを考えます。選手たちには自律し、協働することの大切さを学んでもらいます。あくまで主体的に、しかし自分勝手になることなく、チーム全体の成長のために全員が努力します。

練習できない期間が3ヶ月ほどありました。本来であれば、チームとして取り組んでいること、個々の役割などを新1年生に伝えていく時期でした。それが今日まで延びてしまいました。

3年生に残された時間は、そう多くありません。この限られた時間で1、2年生はどれだけのことを学べるでしょうか。受け取れるでしょうか。チーム北越のこの先にあるものは彼らの努力と責任感、誇りにかかっています。

2020年6月 2日 (火)

HOKUETSU Spirits 2020 〜その先にあるもの〜

先週末から学校が再開となりました。

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そしていよいよ、部活動も今日から再開することができました。活動が再開出来たのは、我々一人ひとりが行動の自粛を心がけ、感染の拡大を防いでこられたからだと思います。皆さまには心から感謝いたします。

もちろん再開にあたっては様々な制限があります。飛沫感染防止、手指の消毒などを徹底して行い、感染のリスクを可能な限り排除して活動しました。

久しぶりにテニスコートに立ちました。彼らのプレーを観ました。そして彼らの笑顔を見ました。やっぱり部活はいいものです。

久しぶりの活動でみんな下手くそです。「出来ること」への喜びと「出来ないこと」への苛立ちが随所に見られました。みんな根っからのテニス小僧たちです。テニスが楽しい、もっと上手くなりたいという純粋な心が今日のテニスコートには充満していました。

私は教員として、指導者として、彼らに教えること、伝えることが仕事です。しかしそれよりも彼らから教わること、受け取ったものの方が遥かに多いように思います。

このような状況でも前を向く。前進する。その先にあるものを信じて。みんなで乗り越えましょう。