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2020年12月

2020年12月22日 (火)

HOKUETSU Spirits 2020 ~戦う姿勢~

県団体選抜3連覇!

個人は渡邉・地濃が初優勝!!

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【全日本高校選抜ソフトテニス大会新潟県予選会】12月19日 五泉市総合会館

 1位  北越高校

 2位  中越高校

 3位  新発田中央高校

 4位  新潟産大附属高校

 

【新潟県インドア選抜ソフトテニス大会】12月20日 燕市体育センター

 1位  渡邉・地濃ペア

 2位  杉山・丹野ペア(巻)

 3位  高松・新部ペア、近藤・丸山ペア(新潟産大附)

 

大会前日のノートより

 1年前、県総体で北越高校のプレーをはじめてみて、そのとき「この高校に行きたい」と思った。そして1年後の今、憧れだった北越高校の男子ソフトテニス部の団体メンバーにいることが不思議な感じだなと思う。

 勝たなければならないというプレシャーもあるけど、この場で戦うことができていることに感謝して、おもいきり楽しんでプレーしたい。(越前 康太)

 明日は新チームになって初めての団体戦で、チームにとってはとても重要な日になると思う。

 今回自分はメンバーに選ばれていないが、チームの一員というのには変わりないので、全力で応援して後悔が残らないようにしっかり応援したいです。

 この土日で自分にできることは考えればいくらでもありますが、応援が1番必要だと思っていて、自分の応援で気持ちが楽になったり、攻めることができるくらいまで声を出したいです。

 この土日こそオンコートリーダーが主役といっても過言ではないので、声でチームを盛大に盛り上げて勝利に導きたいです。(伊藤 達哉)

 

 新チームとしての初の団体戦。全国選抜の県予選が行われました。

 団体戦とは、まさにチーム同士の戦いで、たとえ技術が優れていたとしても勝てるものではありません。過去2年の戦いを思い返しても、間違いなく苦しい場面はやってくると思いました。

 北越の1年生は、よく言えばおおらかで優しい。しかし戦いの場面においては、その性格は「弱気」「ネガティブ」を生み出してしまうことがあります。秋地区、県新人では踏ん張らなければならない場面でまったく戦えませんでした。

 「北越は2年生だけ」そう他のチームには思われていたでしょう。だから2年生を1つでも崩せば勝機はある、と思われていたはずです。

 しかし、この日の1年生は違いました。ダブル後衛で2番に出続けた越前・岡畑ペアは徹底して長いラリーを続けてチャンスを待ちました。相手選手が根負けするような粘り強い戦いで最初の長岡商業戦、新発田中央戦ではファイナルゲームをものにするなど3勝1敗。3番に渡邉と組んで出場した吉澤もミスを恐れずチャレンジを続けて4戦全勝。ベンチでは伊藤、地濃が仲間たちにエールを送り続け、支えていました。

 1年生の頑張りに応えるように2年生たちも頼もしい戦いを続けました。エースペアの高松・新部ペアは1番に出場して終始主導権を握り続けて全勝。キャプテンの渡邉は吉澤にミスが出ても笑顔で励まし続けました。事実上の決勝戦となった中越高校戦では1勝1敗の3番勝負になり、ファイナルゲームの接戦となりましたが、最後まで戦う気持ちを持ち続け、チームを優勝に導きました。

 

 

 チーム全員で優勝することができた。龍摩さんと組んで全勝することができたし、何より楽しんで試合に入ることができた。苦しいところもあったけど勝ち切れたことが嬉しい。団体戦の勝ち方、盛り上がり方、戦い方といろいろな収穫があった。これを忘れずに北信越にも生かしていきたい。

 とにかく相手の前衛より何かしかけようという意識で戦って上手くいって相手の後衛のコースをなくしていけた。この先にしかける意識はどんどん磨きをかけて、もっと攻撃的な前衛を目指していく。今振り返ってミスが目立ったのはスマッシュとサーブのあとの3球目だと思う。横の動きに必死で上を張るのが弱すぎたり、スマッシュしても当たり損なって決まらないのがほとんどだった。試合前の練習では調子はよかった。これが10割できたことが本番では7割になるということだと思う。

 一番の学びはメンタルの扱い方。楽しもうという一心でやってメンタルが崩れることはなかったし、勝てた。どんな試合でも楽しむ気持ちが大事なんだと思った。また、今日気づいたのは次とれればいいやという考え方が最強ということ。とられた点を振り返って後悔するのではなくて、むしろ次センターに打ち込んでやろうとか、すぐ次の点を考えればプラス思考になるし、流れがくる。試合中はどんどん先のことを考えていこうと思う。

 今回は後ろに龍摩さんがいるという安心感でのびのびとプレーできた。でも来年のこの大会には龍摩さんは参加しないし、自分の後輩と戦うことになる。いつまでも先輩に頼りきりじゃなくて、自分が引っ張るくらいの戦い方をできるようにする。安心して戦いを見てもらえるようなプレーヤーを目指す。(吉澤 空)

 

 

 団体戦に続いて個人戦が行われました。北越からは高松・新部ペア、渡邉・地濃ペア、越前・吉澤ペアが出場しました。

 1年生ペアの越前・吉澤ペアは、前日の団体戦からの勢いそのままに初戦を勝利して3回戦は巻高校のエースペア。ここでも2人は笑顔でチャレンジし続けました。相手のミスも誘いG3-1。しかしこのまま勝てるほど甘くはありません。勝ちを意識した2人は得点を欲しがり強引なプレーが出てしまいます。そこで失点し、それから萎縮して消極的になり、たちまち追いつかれファイナルゲームに入ります。ここで2人に「戦う勇気」をもう一度奮い立たせて送り出しました。ファイナルゲームは序盤にこちらの攻撃が成功し、相手のミスにも助けられてリードして流れていきます。マッチポイントも握りました。しかし、ここまででした。

 この2人は「1点」の重みを感じたでしょう。「競る」ことと「勝つ」ことの差は小さいようで大きい。まだまだ乗り越えなければならない壁はたくさんあることを痛感した試合でした。

 新人戦で優勝した高松・新部ペア。しかし、この日は守りに入ってしまったのかもしれません。また新しく取り組んでいる戦術も精彩を欠き、凡ミスが目立ちました。準決勝は巻高校のエースとの対戦で新人戦のときの再戦となりましたが、勝負所でミスが出てしまい、G1-3。ここから踏ん張りファイナルに追いつきましたが、最後まで相手が先に攻める展開で、こちらは防戦一方になってしまいました。2人のミスも増えてしまい敗戦。新人戦からの連覇を目指した2人でしたが、まだまだ甘さがあることを感じた大会となりました。この敗戦から2人が何を学ぶのか。これからの成長に期待したいと思います。

 そして渡邉・地濃ペア。キャプテンの渡邉は、まだタイトルがありません。あと一歩のところで負けてしまう大会が多く、この大会での優勝は彼が誰よりも望んでいたのかもしれません。決して調子がよかったわけではありませんでしたが、どんなボールも拾ってラリーを続けてチャンスをつくり、出来たチャンスは積極的に勝負していきました。ペアを組んだ地濃も自分の役割をしっかりと認識して丁寧に戦っていました。

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 決勝戦の相手は越前・吉澤、高松・新部に勝った相手です。この決勝でも渡邉は焦らず、じっくりとプレーしてチャンスをうかがいました。そして地濃も要所で相手の攻撃をとめていき、リードしながら試合は進んでいきます。G3-2、サービスゲーム。渡邉のファーストサーブがうまく決まって、P2-0。次の地濃は力が入りすぎてしまいダブルフォルト。ここで一瞬表情が強ばりましたが、その変化を渡邉が見逃さずに笑顔で励まします。最後の最後まで冷静にコートの状況を把握し、今出来るベストを尽くした渡邉と、渡邉の想いに応えるように全力で戦った地濃。2人にとって嬉しい初タイトルとなりました。

 

 

 今日は県インドアの個人戦だった。

 結果は1位だった。優勝して1番に思ったことは、やっと報われたという気持ちだった。今までやってきて、いつも悔しい思いをしてきたし、県インドア前にはとくにいろいろあって、もう諦めようと思ったことが何度もあった。でもここでくじけないで、切り替えて、個人戦は俺の力をみんなに見せつけるという気持ちと、楽しむという気持ちで入った。

 ペアの地濃は、自分が一番不安で心配なはずなのに、ずっと笑うようにしていたし、自分の仕事をしっかりしてくれて、自分の土俵で戦うことが出来た。地濃にはとても感謝している。この2人の楽しむ気持ちと、覚悟が勝ちに繋がったんだと思う。

 今日は特別な日だった。でもそれと同時に、県内じゃなくて、もう県外にチャレンジしたいと思った。これから北信越がある。そこで絶対勝ちたいので、この結果に満足せず、県外で戦って勝てるように、もっと練習していきたい。

 この大会でこのチームは大きく成長したと思う。インターハイで勝てるように、次にしっかり進んで、もっと高いレベルにいけるよう努力していく。(渡邉 龍摩)

 

 

 ソフトテニスという競技は、ポイントの多くが「ミス」によるものです。また2ポイント差がつかなければ、たとえ100失点しても負けることはありません。

 たとえば試合中、ラリーの中でシュートボールをネットしてしまったとします。そしてその次のポイントで自分のレシーブだったら・・・。

 どんな一流選手でもミスは必ず起こります。大切なのは次のポイントをどういうメンタルで挑むのか、というところだと思うのです。

 「もうミスできない」という消極的な心情や、「次は絶対に取り返さなければ」といった強引な積極性は、ときに自らのパフォーマンスを下げます。「次の1点」とどう向き合うのか、戦う姿勢が勝敗を分けるのかもしれません。

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 冬の団体戦は、チームが一丸となって3連覇を果たしました。来月には北信越大会が開催されます。過去2年、この北信越では苦汁をなめています。先輩たちの想いを背に、これからも努力していきます。これからも応援よろしくお願いいたします。