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2020年10月

2020年10月21日 (水)

HOKUETSU Spirits 2020 ~新たな戦い~

令和2年度 新潟県新人選抜大会

決勝は同校対決が実現!!

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 8月に3年生が最後の戦いを終え、新チームがスタートしました。

 

 毎年3年生が抜けるとチームは停滞します。目標としていたプレーヤーが身近にいなくなり、目標を定めにくくなる。「見られている」という感覚が希薄になり、怠惰になる。今年はとくに県外強豪校との練習試合も組むことができず、チームは戦いのオーラをまとっていませんでした。

 9月に行われた秋季地区大会。松井誠・新部日向翔ペアは優勝しましたが、渡邊綾摩・吉澤空ペアは準決勝で巻高校のエースペアに為す術なく敗れ3位。その他の1年生たちはまったく戦えず、『北越』というプライドも持てずに早々と敗退しました。

 

 行動の変革には時間がかかります。「負け」という刺激から一時は行動に変化はあります。しかしその刺激が薄れてしまえば元通りになってしまう。次は絶対に勝つんだ、という強い気持ちで日々を戦っているようには残念ながら見えない。キャプテンから何度も指摘はありましたが、まだまだ行動の変革は起きません。

 

 

 9月末からやっと県外遠征が可能になりました。福島県、福井県、山形県にお邪魔して練習試合を組みました。新しい陣形にチャレンジしている渡邊・松井ペア、雁行陣としての精度を高めている髙松・新部ペアはコミュニケーションが活発になり、試合内容も少しずつよくなっていきました。試合をするたびにプレーの精度が高くなり、負けないテニスが出来てきました。

 対して1年生たちは、同じ間違いを繰り返します。ほぼ全てのプレーは「たまたま」起きただけで、組み立てがない。だから負ける試合も多くなり、さらにプレーの精度が下がる。そうやって何試合もさせてもらったのに、帰ってきてからの行動を変えられない。ここが1年生たちの弱さ、未熟さです。

 

 10月18日。県新人選抜大会が国際交流公園テニスコートで行われました。まずは第4シードの渡邊・松井ペア。3回戦で長岡商業のエースとあたる組合せで、警戒して入りましたが、決め急いでしまいG0-2。苦しい序盤となりました。しかし、そこから丁寧にゲームを作り、我慢して流れを引き戻すと、一気に畳み掛けてG4-2で勝利。そこからは危なげなく準決勝まで勝ち上がりました。準決勝は新潟産業大学附属高校のエースペア。最初の1ゲームこそ取られましたが、そこからは彼らのペースで戦い続けてG4-1。決勝に進出しました。

 次は髙松・新部ペア。髙松の丁寧なラリーと新部の攻撃的なプレーで主導権を握り続けました。準決勝は巻高校のエースペア。1ゲーム目は相手のペースで進んでしまいましたが、その後は髙松がチャレンジを続けて相手を崩し、新部が決めきるという2人が取り組んできたスタイルでG4-1で勝利。2年ぶりの同校決勝を実現しました。

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 決勝戦は序盤レシーブがお互い上手く決まってG2-1。そこからまた髙松のチャレンジで主導権を握ってG3-1。しかし5、6ゲーム目は渡邊・松井が粘って崩し、髙松・新部のミスを誘ってファイナルゲームへ。

 ファイナルゲームは渡邊・松井が畳み掛けてP6-3のマッチポイント。しかし髙松・新部はここでミスを恐れず攻撃的なテニスを仕掛けて逆転。最後は渡邊のシュートボールがサイドラインをわずかに逸れて髙松・新部の勝利。髙松は初めてのタイトル奪取となりました。

 

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 今日は県新人、優勝することができた。このチームになってから初めての県大会で、いろいろ不安なこともあったけど、前日には3年生が練習に来てくれて、当日も1年生がサポートを頑張ってくれてチーム北越として戦えて優勝することができたのでよかった。

 プレー面で振り返ると、1~3回戦まではサーブレシーブをしっかり打ち切って、浮き球のスマッシュやハイボレーで仕留めるような試合展開が主だった。そこでしっかり攻めて決めきることができたのでよかった。4回戦は相手後衛の打球力が上がって簡単に浮き球がこなくなったので、横の動きで得点しなきゃいけない場面が多くなった。その中でちゃんと相手を観察してペアでやることを決めて攻めることができて、1試合を通じて常に自分たちから攻めの展開をつくることができた。準決勝も同じく自分たちから攻めの姿勢をつくることができて、相手がやりたいことをやる前に自分たちから仕掛けていくことができた。でも、相手にも自分の動きや戦い方に対して対策されてきているなと思う場面があったので、これからの戦い方はもっと考えていかなきゃいけないと思う。

 決勝は同校対決で、それまでとは違う緊張感がある中での試合だった。相手はダブル後衛だったし、前日練習で負けていたので、戦い方をペアでよく考えてから試合に入った。4Gまでは自分たちの戦い方も上手く合ってリードしてゲームを進めることができた。だけど5、6G目で自分たちから先にミスしてしまい、簡単にゲームを落としてしまった。そういう場面でミスなくいけるようになるのが、これからの課題になってくると思う。ファイナルに入ってからは苦しい場面でも踏ん張ってポイントすることができ、勝つことができた。

 今大会は初めての県大会だったので対策もあまりされていなくて勝つことができたが、今後は他校も対策してくるだろうし、今回よりもさらにプレッシャーもあると思うので、今大会の課題をしっかり修正し、技術でメンタルを支えられるように、日々の練習に取り組んでいきたい。(新部 日向翔)

 

 

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今日は県新人大会があった。結果は優勝、高校で初めて優勝できた。

 最初の3試合は、あまり調子が出なくて、ミスはあまりなかったけど、ロブが多くて自分から攻めて決めるポイントがなかった。北信越や全国大会だと1試合目から自分のプレーをしなきゃいけない。もっと1試合目から攻めていけるようにしたい。

 4試合目の中越戦は、相手が打ってくるタイプで、テンポの速い試合になった。相手が基本シュートだから、こっちはそれに合わせるんじゃなくて、ロブやテンポを上げて打つときの配球を考えて戦った。ラリーの中で前衛との駆け引きができていて、インサイドもよく決まってよかった。準決勝の巻戦は攻めと守りの切り替えが上手くて、我慢するときは結構我慢していた。最初に前衛を抜いて、動きを止められたし、その後の配球もしっかりできていたからよかった。どういう展開で多くポイントをとっているかを振り返って、コミュニケーションをとって、大事な場面でもやることを決めて戦えたのがよかったと思う。

 決勝戦は同校対決で、渡邊・松井とやった。練習でも勝ったことがなかったけど、2人でコミュニケーションをとって、G4-3で勝ててよかった。

 明日からは次のインドア大会に向けて、もっと自分たちからの攻撃パターンをつくって、もっと攻めるテニスができるようにしたい。(髙松 直)

 

 今日は県新人があった。産大附属を戦うことを想定して色々と考えてきたのに、その前に負けてしまった。敗因は戦い方とメンタル面が弱かったことだと思う。まず、戦い方は、いつも自分たちは後衛の自分が相手後衛とラリーをして、そこに前衛の吉澤がポーチにでるという形でやっているけど、自分たちは相手のことは何も考えずに全く同じプレースタイルで戦ってしまった。相手はバックに打てばほぼロブで返ってきて、そこを吉澤にスマッシュを追ってもらって決めればよかった。そういうバックを打てない相手にはポーチを減らして上をはってもらえばよかった。これからは相手をしっかり観て、どういう戦い方をするのかをペアと話し合って相手に合わせた戦い方、戦術で戦いたい。

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 メンタル面では前半は結構よくて、前向きにプレーできたけど、ミスが重なったり相手前衛にとられはじめると、どんどん不安になってラケットが振れなくなってしまった。ミスが怖いからコースも甘いところに打つようになって、どんどん相手前衛にカモられた。前半にもっと相手前衛のほうにボールを集めたり、ロブで相手後衛を振ったりすることで、後半に打つところが多くなったと思う。

 今、吉澤と意思疎通が全然できていなくて、吉澤は何を狙っているのか、自分に何をしてほしいのかが本当にわからなくて、おそらく吉澤も自分が何をしようとしているのかわかってなくて、全く噛み合っていない。もっとお互いを理解するところから始めたい。

 今回みたいな悔しい思いはもうしたくないので、これからの練習に取り組む姿勢を改めていきたい。(越前 康太)

 


調子はよかったほうで、勝つ気で向かっていって勝てなかったのがまず悔しかった。しかし悔しいで終わらずに、この負けを次に生かしていかないと意味がない。選抜予選までに今の自分にどこまで変化を作れるかだと思う。

 今日の試合を振り返ってメンタル面に欠けていたと思う。言い方は悪いけど技術的には上だったと思う。でも負けてしまったのが事実。この事実を受け止めなければならない。引退する最後の試合が、メンタルがダメだった、では悔しいではおさまらない。自分のメンタルの弱さを痛感している。技術でメンタルを支える、という言葉の重みを実感した。1つ1つのプレーの精度は上がっているかもしれないけど、どのプレーにもコートにおさまるかな、という不安が必ずある。今自分に必要なのは、どんなプレーでもいいから絶対的な自信をつけることだと思う。それがないから追いつかれたときにできることがない。どんなときでもこれならできる、という技術をつくらなくてはいけないと思う。(吉澤 空)

 

 いよいよこのチームで戦う団体戦が始まります。先輩たちが築いてきた歴史を、彼らはどのような形でつないでいくのか。私たちの目指すところは平坦な道のりではありません。簡単にたどり着けるものではありません。

 チームとして掲げたスローガンである「戦勝扶助」。助け合い、支え合って、チームを育てていけるのか。それぞれが成長していけるのか。自分の弱さから逃げずに、弱さと向き合って日々を過ごしていきたいと思います。

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