2020年10月21日 (水)

HOKUETSU Spirits 2020 ~新たな戦い~

令和2年度 新潟県新人選抜大会

決勝は同校対決が実現!!

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 8月に3年生が最後の戦いを終え、新チームがスタートしました。

 

 毎年3年生が抜けるとチームは停滞します。目標としていたプレーヤーが身近にいなくなり、目標を定めにくくなる。「見られている」という感覚が希薄になり、怠惰になる。今年はとくに県外強豪校との練習試合も組むことができず、チームは戦いのオーラをまとっていませんでした。

 9月に行われた秋季地区大会。松井誠・新部日向翔ペアは優勝しましたが、渡邊綾摩・吉澤空ペアは準決勝で巻高校のエースペアに為す術なく敗れ3位。その他の1年生たちはまったく戦えず、『北越』というプライドも持てずに早々と敗退しました。

 

 行動の変革には時間がかかります。「負け」という刺激から一時は行動に変化はあります。しかしその刺激が薄れてしまえば元通りになってしまう。次は絶対に勝つんだ、という強い気持ちで日々を戦っているようには残念ながら見えない。キャプテンから何度も指摘はありましたが、まだまだ行動の変革は起きません。

 

 

 9月末からやっと県外遠征が可能になりました。福島県、福井県、山形県にお邪魔して練習試合を組みました。新しい陣形にチャレンジしている渡邊・松井ペア、雁行陣としての精度を高めている髙松・新部ペアはコミュニケーションが活発になり、試合内容も少しずつよくなっていきました。試合をするたびにプレーの精度が高くなり、負けないテニスが出来てきました。

 対して1年生たちは、同じ間違いを繰り返します。ほぼ全てのプレーは「たまたま」起きただけで、組み立てがない。だから負ける試合も多くなり、さらにプレーの精度が下がる。そうやって何試合もさせてもらったのに、帰ってきてからの行動を変えられない。ここが1年生たちの弱さ、未熟さです。

 

 10月18日。県新人選抜大会が国際交流公園テニスコートで行われました。まずは第4シードの渡邊・松井ペア。3回戦で長岡商業のエースとあたる組合せで、警戒して入りましたが、決め急いでしまいG0-2。苦しい序盤となりました。しかし、そこから丁寧にゲームを作り、我慢して流れを引き戻すと、一気に畳み掛けてG4-2で勝利。そこからは危なげなく準決勝まで勝ち上がりました。準決勝は新潟産業大学附属高校のエースペア。最初の1ゲームこそ取られましたが、そこからは彼らのペースで戦い続けてG4-1。決勝に進出しました。

 次は髙松・新部ペア。髙松の丁寧なラリーと新部の攻撃的なプレーで主導権を握り続けました。準決勝は巻高校のエースペア。1ゲーム目は相手のペースで進んでしまいましたが、その後は髙松がチャレンジを続けて相手を崩し、新部が決めきるという2人が取り組んできたスタイルでG4-1で勝利。2年ぶりの同校決勝を実現しました。

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 決勝戦は序盤レシーブがお互い上手く決まってG2-1。そこからまた髙松のチャレンジで主導権を握ってG3-1。しかし5、6ゲーム目は渡邊・松井が粘って崩し、髙松・新部のミスを誘ってファイナルゲームへ。

 ファイナルゲームは渡邊・松井が畳み掛けてP6-3のマッチポイント。しかし髙松・新部はここでミスを恐れず攻撃的なテニスを仕掛けて逆転。最後は渡邊のシュートボールがサイドラインをわずかに逸れて髙松・新部の勝利。髙松は初めてのタイトル奪取となりました。

 

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 今日は県新人、優勝することができた。このチームになってから初めての県大会で、いろいろ不安なこともあったけど、前日には3年生が練習に来てくれて、当日も1年生がサポートを頑張ってくれてチーム北越として戦えて優勝することができたのでよかった。

 プレー面で振り返ると、1~3回戦まではサーブレシーブをしっかり打ち切って、浮き球のスマッシュやハイボレーで仕留めるような試合展開が主だった。そこでしっかり攻めて決めきることができたのでよかった。4回戦は相手後衛の打球力が上がって簡単に浮き球がこなくなったので、横の動きで得点しなきゃいけない場面が多くなった。その中でちゃんと相手を観察してペアでやることを決めて攻めることができて、1試合を通じて常に自分たちから攻めの展開をつくることができた。準決勝も同じく自分たちから攻めの姿勢をつくることができて、相手がやりたいことをやる前に自分たちから仕掛けていくことができた。でも、相手にも自分の動きや戦い方に対して対策されてきているなと思う場面があったので、これからの戦い方はもっと考えていかなきゃいけないと思う。

 決勝は同校対決で、それまでとは違う緊張感がある中での試合だった。相手はダブル後衛だったし、前日練習で負けていたので、戦い方をペアでよく考えてから試合に入った。4Gまでは自分たちの戦い方も上手く合ってリードしてゲームを進めることができた。だけど5、6G目で自分たちから先にミスしてしまい、簡単にゲームを落としてしまった。そういう場面でミスなくいけるようになるのが、これからの課題になってくると思う。ファイナルに入ってからは苦しい場面でも踏ん張ってポイントすることができ、勝つことができた。

 今大会は初めての県大会だったので対策もあまりされていなくて勝つことができたが、今後は他校も対策してくるだろうし、今回よりもさらにプレッシャーもあると思うので、今大会の課題をしっかり修正し、技術でメンタルを支えられるように、日々の練習に取り組んでいきたい。(新部 日向翔)

 

 

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今日は県新人大会があった。結果は優勝、高校で初めて優勝できた。

 最初の3試合は、あまり調子が出なくて、ミスはあまりなかったけど、ロブが多くて自分から攻めて決めるポイントがなかった。北信越や全国大会だと1試合目から自分のプレーをしなきゃいけない。もっと1試合目から攻めていけるようにしたい。

 4試合目の中越戦は、相手が打ってくるタイプで、テンポの速い試合になった。相手が基本シュートだから、こっちはそれに合わせるんじゃなくて、ロブやテンポを上げて打つときの配球を考えて戦った。ラリーの中で前衛との駆け引きができていて、インサイドもよく決まってよかった。準決勝の巻戦は攻めと守りの切り替えが上手くて、我慢するときは結構我慢していた。最初に前衛を抜いて、動きを止められたし、その後の配球もしっかりできていたからよかった。どういう展開で多くポイントをとっているかを振り返って、コミュニケーションをとって、大事な場面でもやることを決めて戦えたのがよかったと思う。

 決勝戦は同校対決で、渡邊・松井とやった。練習でも勝ったことがなかったけど、2人でコミュニケーションをとって、G4-3で勝ててよかった。

 明日からは次のインドア大会に向けて、もっと自分たちからの攻撃パターンをつくって、もっと攻めるテニスができるようにしたい。(髙松 直)

 

 今日は県新人があった。産大附属を戦うことを想定して色々と考えてきたのに、その前に負けてしまった。敗因は戦い方とメンタル面が弱かったことだと思う。まず、戦い方は、いつも自分たちは後衛の自分が相手後衛とラリーをして、そこに前衛の吉澤がポーチにでるという形でやっているけど、自分たちは相手のことは何も考えずに全く同じプレースタイルで戦ってしまった。相手はバックに打てばほぼロブで返ってきて、そこを吉澤にスマッシュを追ってもらって決めればよかった。そういうバックを打てない相手にはポーチを減らして上をはってもらえばよかった。これからは相手をしっかり観て、どういう戦い方をするのかをペアと話し合って相手に合わせた戦い方、戦術で戦いたい。

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 メンタル面では前半は結構よくて、前向きにプレーできたけど、ミスが重なったり相手前衛にとられはじめると、どんどん不安になってラケットが振れなくなってしまった。ミスが怖いからコースも甘いところに打つようになって、どんどん相手前衛にカモられた。前半にもっと相手前衛のほうにボールを集めたり、ロブで相手後衛を振ったりすることで、後半に打つところが多くなったと思う。

 今、吉澤と意思疎通が全然できていなくて、吉澤は何を狙っているのか、自分に何をしてほしいのかが本当にわからなくて、おそらく吉澤も自分が何をしようとしているのかわかってなくて、全く噛み合っていない。もっとお互いを理解するところから始めたい。

 今回みたいな悔しい思いはもうしたくないので、これからの練習に取り組む姿勢を改めていきたい。(越前 康太)

 


調子はよかったほうで、勝つ気で向かっていって勝てなかったのがまず悔しかった。しかし悔しいで終わらずに、この負けを次に生かしていかないと意味がない。選抜予選までに今の自分にどこまで変化を作れるかだと思う。

 今日の試合を振り返ってメンタル面に欠けていたと思う。言い方は悪いけど技術的には上だったと思う。でも負けてしまったのが事実。この事実を受け止めなければならない。引退する最後の試合が、メンタルがダメだった、では悔しいではおさまらない。自分のメンタルの弱さを痛感している。技術でメンタルを支える、という言葉の重みを実感した。1つ1つのプレーの精度は上がっているかもしれないけど、どのプレーにもコートにおさまるかな、という不安が必ずある。今自分に必要なのは、どんなプレーでもいいから絶対的な自信をつけることだと思う。それがないから追いつかれたときにできることがない。どんなときでもこれならできる、という技術をつくらなくてはいけないと思う。(吉澤 空)

 

 いよいよこのチームで戦う団体戦が始まります。先輩たちが築いてきた歴史を、彼らはどのような形でつないでいくのか。私たちの目指すところは平坦な道のりではありません。簡単にたどり着けるものではありません。

 チームとして掲げたスローガンである「戦勝扶助」。助け合い、支え合って、チームを育てていけるのか。それぞれが成長していけるのか。自分の弱さから逃げずに、弱さと向き合って日々を過ごしていきたいと思います。

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2020年8月17日 (月)

HOKUETSU Spirits 2020 ~つなぐ~

8月10日。チーム北越7人の3年生が最後を迎えました。

 加藤 洸太郎、久保田 貢巧、小林 匠、佐藤 陽太、高田 玲音、八木澤 爽空、山崎 隼人。この7人は本当に面白いメンバーでした。テニスを心から愛し、テニスができることを誰よりも喜び、どんなに苦しいときでも笑顔でテニスと向き合いました。

 昨年の宮崎インターハイ、加藤、佐藤、八木澤の3名はそれぞれ上級生と組んで出場しました。佐藤は個人戦の1回戦を突破しましたし、加藤、八木澤は団体メンバーとして新潟県勢8年ぶりの1回戦突破に貢献しました。

 インドアのシーズンに入り、県選抜大会では久保田が全勝で優勝に大きく貢献、高田は誰よりも大きな声でチームを鼓舞しました。

 最後の春、山崎と小林は新しい陣形にチャレンジすることを決め、誰よりもストイックに自主練習にも取り組みました。

 何度も衝突はあったでしょう。テニスを辞めたくなった者もいたでしょう。しかし最後まで全員で戦いきりました。

 

 私がチーム北越の監督として一番大切にしていることは、チームが目標を達成するために選手一人一人が考え、行動できる人材を育成するということです。チームの勝利はその先にあるものであり、「勝てればいい」とは考えません。

 高校での3年間は、あっという間に過ぎていきます。しかし、とても濃密で、大きく成長することができます。大人への階段を登るために重要な3年間だと思っています。「他人のために」「仲間のために」という、自分よりも他者に目を向けることで成長を実感できる貴重な時間だと言えます。

 

 入学当時、彼らは本当に幼かった。「自分のこと」が最初にきてしまう選手は、苦しい戦いを絶対に乗り越えられません。戦うことを恐れ、自滅し、後悔だけが残るような試合をしてしまいます。最初の地区大会、県総体はまさにそんな戦いでした。そこから自分自身の弱さと向き合い、理解し、他者のために行動できるようになると変化が訪れます。2年目の春、上級生と組んでインターハイを決めた3人はそういう成長が早かったように思います。その後、後輩と組むようになった久保田や高田はペアとのコミュニケーションを取っていく中で「仲間のために」という意識が芽生え、秋以降に大きく成長しました。また、チームの中で部員の学校生活を管理し、敢えてチームに厳しいことを言い続けてきた山崎、逆に己の未熟さからチームに迷惑をかけたことで、客観的に自分自身を見つめることができるようになった小林も冬の期間に大きく成長しました。

 きっかけはなんでもいいのです。どんな出来事であっても自分の甘さや弱さに気づき、行動の変革が起これば、それは「成長」であり、大きな価値があると思っています。

 心の成長にはいくつも壁が立ちはだかります。苦しいときは何度も訪れます。一人で乗り越えられない壁もあるかもしれません。そのときに支えてくれるのも「仲間」なのだと思います。

 みんなで乗り越えたからこそ、最高の笑顔で最後を迎えられたのだと思います。君たちの意思を受け継ぎ、後輩たちは今日も戦います。

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HOKUETSU Spirits 2020 ~笑顔~

チーム北越有終の美!

笑顔で夏の県団体戦2連覇!!

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2020新潟県高等学校体育大会ソフトテニス競技会

 

【団体戦(8月10日 新潟市庭球場)】

第1位  北越高校

第2位  新潟産業大学附属高校

第3位  新潟工業高校、巻高校

 

【新潟地区個人戦(8月2日 新潟市庭球場)】

第1位  八木澤 爽空・加藤 洸太郎ペア

第2位  松井 誠・久保田 貢巧ペア

 

 県総体の代替大会として行われた県高校体育大会。北越高校男子ソフトテニス部は笑顔でその大会を終えました。

 1月に行われた北信越選抜大会。私たちチーム北越はあと一歩のところで全国選抜大会への出場を逃しました。そのときからチームは夏の京都インターハイを目標に努力してきました。夏こそは全国への切符を、京都で戦うことを目指して取り組んできました。

 そんなときに起きた未曾有の出来事。全国私学、ハイスクールジャパンカップ、県総体・・・目標としてきた数々の大会が中止となりました。そしてついにインターハイも中止が決定。3年生にとって夢が打ち砕かれた瞬間でした。

 しかし、6月末に代替大会の実施が決まると3年生たちは自らの目標をその大会に合わせて、本当によく頑張りました。優勝するために。北越の歴史をつなぐために。チーム北越の一員であることに責任感を持っていてくれました。

 

 団体戦の組合せが発表になり、選手たちは対戦相手を想定して徹底してゲームプランを練りました。とくに前衛リーダーの新部とエース前衛の加藤は相手後衛の戦い方を徹底して分析し、必要な練習を徹底的に取り組みました。

 当日は北越のテニスを完璧に表現してくれました。初戦から決勝戦までのすべての試合で2ゲーム以上とられた試合はなく、終始北越のペースで試合をすすめることができました。観察し、思考し、自分たちの正解を導き出してくれました。こんなにも頼もしく戦う選手たちを目の前で観られたこと、選手たちには感謝の気持ちでいっぱいです。本当に素晴らしい戦いを魅せてくれました。

 

 

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 まず、自分がここまでやってこれたのは両親、寺尾先生、OBの方々、他にも周りで支えてくれた方々のおかげだ。今も自分は決して上手なわけではないが、入学したての頃は今とは比べものにならないくらい下手だった。こんなにも成長できたのは、とてもいい環境で、とてもいい指導者に教えてもらったからだと思う。また、毎日7時まで練習し、大会近くは9時近くまで残り、土日は9時から5時までやっていて、最初の方は正直かなりきつかったし、自分自身との勝負だった。そういうのも通してメンタルも鍛えられた。北越のテニス部に入って技術だけではなく仲間の大切さ、団結することの難しさ、テニス以外での行動の仕方など、数え切れないくらいのことを学ばせてもらった。自分がこの2年とちょっとテニスをさせてもらって印象深い出来事は、自分が部則を破って約1ヶ月部停になり、戻ってきたときに見捨ててくれなかったこと。部停期間中もLINEで部員が声をかけてくれて、「7人で最後を戦いたいから。1人欠けた状態で最後をむかえるのは嫌だ。」と言ってくれたのが何よりも嬉しかった。そして今ではみんな普通に接してくれる。やっぱり仲間って最高すぎる・・・。本当にこの7人で最後までやりきれてよかったと心の底から思う。こういう仲間との絆も北越のテニス部に入ったからこそ味わえたものだ。親よりも一緒にいて、話している時間がテニス部の仲間たちとは長かったと思う。だからこそ団結して1つになったときの力はすさまじいものになる。送迎してくれたり、自分のために弁当をつくってくれたり、何かあれば1番に心配してくれた親に対して、いつも自分は反抗的な態度しかとっていなくて、本当に申し訳なかった。それでも最後まで応援してくれて、最後に団体から外れたと伝えたとき、「ここまでよく弱音を吐かずにがんばったね。みんなのためにベストを尽くしてね。」と温かく声をかけてくれた。個人戦もビデオじゃなくて直接観てほしかった。この情勢だから、今更どうこういってもしょうがないけど、全国で戦っている姿を見せたかった。満足できる結果をあまり残せてこなかったけど、中学時代に市内で負けていたような自分が高校に入り、北信越大会に2度も出場できたのは、本当に大きな成長だった。寺尾先生の厳しい指導がなければ自分は楽な道に進んで強くはなれなかった。目では見えない、一流の人間としての在り方を教えてもらい、先生のおかげで人間としても成長できた。2年と少しの間、人間として、テニス選手として自分を育ててくれて本当にありがとうございました。両親、周りで支えてくれた方々への感謝の気持ちは絶対に忘れません。これだけ練習してきたから、今振り返ってもあの時こうしておけば良かったなと思うことは1つもない。やりきった。

北越のテニス部、みんな大好きだ。(小林 匠)

 

 

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 今日が3年間のテニス生活の最後の日だった。結果は優勝。自分がメンバーから外れてよかったと感じるくらい選手はいい試合をしてくれたし、点を取るたびに自分たちのほうを見てガッツポーズをしてくれて、自分たちの分まで頑張ってくれているのだとすごく感じて、一体感のある試合にしてくれたのが素直に嬉しかった。みんなで笑顔で終われて最高だった。3年間を振り返ってみて、とにかく自分は周りに迷惑かけてばっかりだったし、最後の最後までクソガキだったと思う。それでも最後まで先生は面倒をみてくれて、たくさんのことを教えてくれて、弱い自分を強く変えてもらえたことに感謝の気持ちでいっぱいだし、時には心ないことを言ってしまった親も最後まで応援してくれた。好きなことに夢中にさせてくれた親の存在がとても大きかったことを終わってみて実感した。去年のインターハイが終わって先輩たちがいなくなって、自分たちのチームになったのに、弱くて惨めで、何回も何回も怒られて、それでも弱いままの自分であったけど、自主練は誰よりも残っていたし、目標から一番離れているのは自分なのを毎日毎日感じながらやってきた。最後の個人戦では爽空たちに勝てそうなくらい互角なところまでいけた。でもそれは自分だけの力ではないし、寺尾先生や保護者だけのおかげでもない。昨日試合をしてくれたOBの方々、今まで遠征で相手をしてくれた学校、伊比コーチ、一般の選手の方々。想像しきれない人が自分たちを応援してくれて、支援していただいて、本気でテニスをやらせてくれた環境をつくってくれた。北越だからできたことだと思うし、北越じゃなきゃ感じられなかったと思う。正直勉強はサボってしまっているけど、本気になってここまでできたから大人へ成長できたと思うし、人間として大事なところを育ててもらえた。中学の頃の自分にとって北越は強いくらいのイメージしかなくて、入ってからすごさを感じたのが正直なところ。目の前でめちゃくちゃストイックな舜さん(石塚舜 昨年度卒業生)をみてすごく憧れたし、それが自分の成長へのきっかけにもなった。ストイックなのは舜さんだけではなくて、北越の人たちは見えないところでも頑張る。同じくらい自分が頑張れたのかはわからないけど、1,2年に少しは見せられた気がする。北越のストイックさをつなげて欲しいし、インターハイという目標があることを喜びをもって頑張っていってほしい。

 今まで関わってくれた方々、たくさん迷惑をかけましたが、本当にありがとうございました。(山崎 隼人)

 

 

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 今日は団体戦だった。結果は優勝で嬉しかった。だけど自分が出られたのは1試合だけですごく残念だった。でも他の3ペアが頑張ってくれて北越に相応しい優勝をとってくれたのでよかった。今回の大会は嬉しさと悔しさで、悔いが残っての引退だけど、他の仲間たちが頑張ってるところを応援できたのでよかった。今日で引退が決まって、これからはテニスのない生活になっていく。次のステージが始まる。気持ちを切り替えていけるようにする。テニス部ではいろいろと成長できたし、人としても、技術もレベルアップできたと思う。テニスで培ったことを生かして、これからも頑張っていきたいと思う。3年生の7人は、みんないい奴ばっかで、いろいろと助けてもらったし、すごく頼れたし、すごく信頼していた。2年生もずっと一緒にやってきてすごい頼りになったし、1年生は少しの間だけだったけど最後はすごい助けられた。みんな最高の仲間で、すごく楽しかった。これからいろいろ挫折もあると思うけど、テニス部で頑張ってきた分、耐えられると思うので諦めずに頑張っていこうと思う。もっとみんなとテニスがしたいけど、これで引退なので切り替えようと思う。2年半ありがとうございました。親には、最後に試合に出て恩返しがしたかったけどできなかったので、これから行動で感謝を表していきたい。(久保田 貢巧)

 

 

 今日は団体戦だった。結果は優勝だった。自分は個人戦で思うような結果が出せなかったから龍摩と、その借りを返すことができて本当によかった。決して調子がよかったとは言えない内容だったけど、その中でも勝ち切れたのはすごくよかった。

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 自分は高校に入ってすぐにアキレス腱を切ってしまって実際はかなりまわりに差をつけられてしまうんではないかといった焦りがあった。それで戻ったときに早くみんなに追いつかないといけないと思っていたのに、また怪我をしてしまったときはテニスをやめようと思った。でもそんなときに親から「どうするかは自分で決めな。でもまだまだこれからだよ。」と言われたときに、ここまで迷惑をかけたのに、こんなダサい結果で終われるわけがないと思い、そこからは絶対に最後の大会で結果を出して終わってやるといった気持ちでやってきた。でもコロナのせいで出られるはずだった大会が次々になくなり、インターハイもなくなって、3年生は目標を失ってしまっていたと思う。実際自分も何を目指してやっていいかもわからずに気持ちはほとんど切れてしまっていた。でもそんなときに先生から、大会はあるし、このチームで優勝を獲ろうと言われたとき、自分の中になかったやる気が少しずつだけど出てきて、部活が始まったときに、やっぱりこのチームでテニスをするのが楽しくて絶対に勝ちたいといった気持ちへと変わっていった。このチームが前のチームと違うところは1年生だと思う。1年目なのに声かけができているし、行動面に関しても、すごくいい動きをする人が多い。自分が1年のときは、

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まったくできていなかったから、これからのチームには期待がもてると思う。2年生は実力はあるから、その技術をもっと伸ばしていくことと、少し心が弱いから、そこが強くなればいいと思う。2年生は4人で大変だと思うけど龍摩を中心として頑張って欲しい。先生は2回も大けがをした自分を見捨てないで、ここまで真剣にみてくれて、本当に感謝してもしきれないぐらいです。時には怒られることもあったけど、それがなくなったときは終わりだから、ずっと言い続けてくれたのはみんなのことを考えてのことだから1、2年生にはそこをもっと理解してもらいたい。

 本当に北越が過ごした3年間はいい経験になったし、学ぶことも多く自分の宝になりました。最後に優勝をこのチームに残せてよかったです。

 ありがとうございました。(高田 玲音)

 

 

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 今日はこのチームでの最後の大会の団体戦だった。結果は選手だけでなく、サポートもみんなで1つになって戦い、優勝することができた。これで3年生は引退となるが、楽しいことも苦しいこともたくさんあった、長いようでとても短い2年半だった。入ったとき、自分たちの学年7人はまとまりがなく、1人1人に意識の差があったり、常に喧嘩をしていたりと、この7人で最後までやっていけるんだろうかと不安ばかり感じるメンバーだった。しかし学年リーダーの爽空を中心に少しずつ変わっていき、最後には今日のように1、2年生を引っ張っていく3年生に成長することができた。この7人で2年半、一緒にテニスができて本当によかった。

 個人でもいろんなことがあった。2年生のときにはインターハイに出場することができたが、新チームに入ってから挫折をして、思うように結果が出せなくて、とても苦しかった。しかし、折れずに最後まで続けてこれたのは、先生方や北越を応援してくれる方々、そして保護者の皆さんから支えていただいたからだ。とくに両親からはたくさん支えてもらった。朝早く、夜遅くの送迎など本当に感謝してもしきれない。自分は小学校1年生からテニスをしてきて今日まで約12年間やってきた。つらいことはたくさんあったがソフトテニスを嫌いになったことは1度もなかった。

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そんな大好きなソフトテニスを続けてこられたのはやっぱり両親の支えがあったからだ。この恩はこれから少しずつ返していけるようにしたい。先生方からも自分たちと本気になって向き合ってくれて、そのおかげで技術面はもちろん、人としても多くのことを学び、成長することができた。本当にありがとうございました。1、2年生はこれから新チームになって新たな目標に向かって進んでいくが、2年生は本当に実力のある4人だし、1番上になるのでそういった自覚をもって1年生を支え、1年生は2年生は人数が少ないので気持ちの面で2年生を支え、チームみんなで支え合って、そしてソフトテニスができることを当たり前だと思わず、いろいろな人の支えがあってテニスができているということを忘れずに部活動に取り組んで、来年3連覇して石川インターハイに全員でいってほしい。(佐藤 陽太)

 

 

 今日は団体戦だった。結果は優勝。チーム全員で勝ち取った。部員全員、保護者の方々、先生、みんなが全力をだした結果の優勝だと思う。

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 今の時間は22時58分。今思い返してみても、めちゃめちゃ嬉しい気持ちが溢れる。でも自分はそれ以上に悔しい気持ちがある。「打ち破る」このチームスローガンをみんなで決めてスタートしたとき、このチームはバラバラで何もかもが上手くいかずに1人1人が好きなことをして、わがままで、まとまりがもてなかった。時間が経つにつれて、まとまれるようになってきて、龍摩を中心に最高のチームになれたと思う。去年の3年生をインターハイという場所で打ち破りたかったけど今年は不運にも挑戦することすらさせてもらえない状況になってしまった。

 結果として越えられなかった分、自分もみんなもプレーだったり応援で、限られたルールの中で全力でやることができた。

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 自分は小学生の頃から北越高校に憧れをもっていて、テニスをするなら北越がいいとずっと思っていた。運良く声をかけてもらえて入学することができた。まず、そこに感謝をしなければならない。1年生のときから団体も経験させてもらって、まったく通用しない自分もメンバーに入れてくれたりして、寺尾先生は自分にたくさん経験を積ませてくれた。

 今日の準々決勝からの3試合は3年間の経験が全部だせたと思う。小6からはじめて7年間のテニス人生で一番のプレーだった。本当に楽しくて、コースがみえて、イメージできるくらいの気持ちの余裕があった。1年のころと比べたら別人かと思うくらいのプレーができました。寺尾先生、本当にありがとうございました。

 今日で北越高校のソフトテニス部は引退になったけど、ここで学んだことだったり、経験したことはこれからの人生に生かしていきたいし、誇りに思って生きていきたいと思います。(加藤 洸太郎)

 

 

 

 今日で引退。これまで本当にたくさんの人に支えてもらった。北越の先輩方やそうでない方々までたくさん練習相手をしてもらって、自分たちのこの最後の日に向けて、いろんなことを伝えてくれた。また、テニスを知らないような人たちも自分のことをたくさん応援してくれて、コロナで苦しい状況の中、自分を励ましてくれた。そして大会当日も対戦した相手だったり、他校の人にも応援されて、すごい力になったのを感じた。自分を、そして北越というチームを応援してくれたすべての人たちに伝えきれない感謝でいっぱいです。ありがとうございました。

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 自分は中学の最後の年にまったく結果が出なくて、自分の思うようなテニスができなくて、テニスをするのが本当に辛かったし、人生で初めてテニスをしたくないと思った。でもその自分を変えたのが寺尾先生だった。いつも通り結果が出せなかったあの日、自分に声をかけてくれて、「お前は誰よりも強いんだから。絶対できるから。」とほとんど初対面にも関わらず、真正面から熱く自分に伝えてくれて、これからどういう練習をしていけばいいのか、何が原因なのか、教えてくれて、最後の最後で自分のプレーをすることができた。当時の自分にとって寺尾先生の言葉が何よりも自信になったし、あの日のことは一生忘れないと思う。それから寺尾先生から声をかけられて北越に行くことを決めて、1年の冬にはキャプテンをさせてもらって、最後には部長をさせてもらったけど、他にはない経験をたくさんさせてもらって、自分を成長させることができたし、1つ1つの経験が今の自分を作っているのをすごく感じる。今年は高校最後の年で、中3の頃を思い出してすごく不安だったけど、最後の個人戦も団体戦も今までで一番力が出せて、これ以上ないくらいやりきれて、寺尾先生には感謝してもしきれないし、返しきれないほどの恩がたくさんあるなと感じる。これからいろいろな形で少しでも恩を返せるよう自分にできることをしていきたいと思います。本当にありがとうございました。

 そしてお父さん、お母さん。負担が大きいのをわかっていながら北越に送り出してくれたこと、本当に感謝しているし、誰よりも応援してくれて、支えてくれて、ありがとうございました。感謝の気持ちを日々の行動で示していきたいと思います。

 自分はこのチームが本当に大好きで、とくに3年生は、自分もきつい言葉をかけたりしてきたし、不満もたくさんあったと思うけど、誠実に向き合ってくれて、この7人だからこそ言えたこと、できたことはたくさんあると思う。最初は本当にガキだったけど、最終的には自分も支えられて、この7人で本当によかったし、みんなで勝ち取った優勝を、成し遂げた2連覇を、過ごしてきた日々を誇りに思いたい。ありがとう。

 北越にきたことでたくさんの人に出会えて、たくさんの仲間に恵まれて、自分は本当に幸せだと思います。たくさんに恩を返したい。そういう気持ちでいっぱいですが、自分たちを応援してくださった方々、1つだけわがままを言わせてください。

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 今日の優勝は、この2連覇はチーム全員で勝ち取ったものです。1、2年生がいたからこその結果です。彼らはどんな状況でも、相手より圧倒的に応援が少なくても、自分たちに全力で声を届けてくれました。一緒に闘って一緒に笑ってくれました。

 これから彼らもたくさんの壁に当たると思います。たくさん苦しむと思います。それでも彼らなら必ず、この北越というチームをつなぎ、新たな歴史をつくってくれると思います。また新たに築き上げられる北越というチームを、何年、何十年と続く北越を応援してほしいと思います。

 ありがとうございました。(八木澤 爽空)

 

 

 

 

 今まで頑張ってくれた3年生。最後の団体メンバーに選ぶことが出来なかった選手もいます。悔しい気持ちは間違いなくあったはずです。だけどチームのために、北越のために、そして自分自身の誇りのために最後の最後まで選手と一緒に戦ってくれました。そういう姿をみて、こんなにも頼もしいチームだったのだと感動しましたし、後輩たちに大きな財産を残してくれました。君たちの想いは間違いなく次のチームに受け継がれるでしょう。君たちがいたからこそ北越は強くなったのだと、いつか君たちを自慢できるように。次の一歩を踏み出します。今まで本当にありがとう。君たちは私の誇りです。

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2020年8月 5日 (水)

HOKUETSU Spirits 2020 ~第3回部活動体験!!~

第3回、男子ソフトテニス部部活動体験会を8月29日(土)に開催します。

ぜひチーム北越を体験してください!!

みなさんに会えることを楽しみにしています。

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bukatutaiken.pdfをダウンロード

2020年6月 7日 (日)

HOKUETSU Spirits 2020 〜受け継ぐもの〜

練習が再開されて、はじめての週末をむかえました。

新1年生たちも少しずつ練習に馴染んできたようです。表情も柔らかくなってきて「もっと上手くなりたい」という思いを強く感じることができます。

また2年生たちは3年生たちとの時間を大切にしているように練習に臨んでいます。少しでも多くのことを受け継ぐために、北越の歴史を繋ぐために、2年生にはやらなければならないことがたくさんあります。

また、今季より新たにコーチを招くことになりました。巻高校から東京経済大学、実業団アキムで活躍した伊比達彦さんです。まだ現役バリバリのプレーヤーですが、チーム北越に力を貸してくれることになりました。チームを更に強くするために、彼のもつ技術や戦術、思考をチームに伝えていって欲しいと思っています。

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さて、先日のブログでお伝えしましたが、マネージャーの希望者が練習に参加しています。それを卒業したマネージャーの佐々木紗良に伝えたところ、このような返信が返ってきました。

こんばんは!お久しぶりです。

今遠隔授業終わりました!

マネージャー入りそうなんですね!!安心しました、

ご報告ありがとうございます!

3年生の最後の大会が無くなってしまって、今まで皆の努力している姿を見てきた分とても残念な気持ちでいっぱいです…。改めて3年間インハイに連れて行ってもらえたことが幸せだなと実感しました。

皆の努力が報われることを願ってます!新しいマネージャーの子も3年間頑張ってもらえたら嬉しいです!

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彼女は今、整体師を目指して専門学校に通っています。いつか高校生アスリートを支えるために勉強に励んでいます。昨年チームを宮崎インターハイに連れて行った立役者の1人でもあります。そんな彼女は今でもチーム北越のことを案じてくれていました。多くの方々に支えられていること、皆さまの応援があってこのチームが存在できていることを強く感じます。

このチームがどんな場所に終着するのか、どんなゴールを迎えるのか、皆さまにどんな形で恩返しができるのか。

これからもチーム北越は走り続けます。応援よろしくお願いします。

2020年6月 4日 (木)

HOKUETSU Spirits 2020 〜その先にあるもの③〜

練習再開3日目。

今日は非常に気温の高い1日でした。そんな中でも集中力を保ち、少しずつではありますが、プレーの精度も高くなってきました。

入部希望者が3名、昨日から練習に参加しています。技術的にはまだまだです。中学時代は主だった戦績などないでしょう。しかし、なかなかいい目をしています。テニスが好きだという気持ち、上手くなりたいという思いを感じることができます。頑張って欲しい。北越の歴史をつなぐ一員になって欲しいと思います。


また、マネージャーの体験に来てくれた者も2名います。テニス部のマネージャーは大変です。部員の数だけ課題があります。それらの管理は簡単ではありませんし、ドリンクの準備や、スコアシートの記入など、常にアンテナを張っていなければいけません。今日は見学だけのつもりだったのですが、彼女たちから動いてくれました。率先してボール拾いをしてくれましたし、何が必要かを考えながら行動してくれていました。こんな子たちが入部してくれたら嬉しいなぁ…。

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さて、練習が再開して今まで通り男女で1面ずつを使って練習をしています。隣で練習している女子テニス部はよく目に入ります。

3年生に佐藤莉穏という選手がいます。彼女の姿をみていて、ちょっとした違和感を感じました。とにかく練習に対する姿勢が凄いのです。自分の技術向上はもちろん、後輩への指導にも気迫を感じます。

彼女と少し話をしました。率直に疑問をぶつけてみました。「どうしてそんなに強い想いでテニスに向き合えるの?」彼女は答えてくれました。卒業した先輩たちに励まされたこと。まだ自分にはやらなきゃいけないことがあること。

テニスを頑張ってきた目的というものが、しっかり彼女には刻まれているんだと思いました。

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男子部員も3年生たちの気持ちはとても強いと感じます。特に加藤や高田はチームのムードをあげるべく常に笑顔でコミュニケーションを心がけていますし、山崎や小林、久保田は残された時間を無駄には出来ないという思いを感じます。そして佐藤と八木澤は新たに目標を設定して、それに向かって前進を続けているようです。頼もしい3年生たちです。

そんな彼らを共に時間を過ごせることに感謝して、一日一日を大切に過ごしていきたいと思います。

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2020年6月 3日 (水)

HOKUETSU Spirits 2020 ~その先にあるもの②~

練習再開2日目。

このチームには大切にしていることがあります。

私は選手たちに練習メニューを提示することはほとんどありません。普段の練習はキャプテンを務める2年生の渡辺と部長の3年生、八木澤が主となって組み立てます。また選手個々にはそれぞれ務めるべき役割があり、チーム全員が「主役」として、活動を行っています。

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練習の準備や後片付けなども下級生に任せるようなことはなく、逆に上級生が率先して取り組んでいきます。こういうチームの「形」が入部してくる新1年生たちにも波及していくのです。

大会などでは八木澤を中心とした上級生たちがチーム全体を見渡し、団体戦のオーダーも考えます。個人戦で私がベンチに入ることもほとんどありません。選手それぞれが「今」すべきことを考え、そのときのベストを考えます。選手たちには自律し、協働することの大切さを学んでもらいます。あくまで主体的に、しかし自分勝手になることなく、チーム全体の成長のために全員が努力します。

練習できない期間が3ヶ月ほどありました。本来であれば、チームとして取り組んでいること、個々の役割などを新1年生に伝えていく時期でした。それが今日まで延びてしまいました。

3年生に残された時間は、そう多くありません。この限られた時間で1、2年生はどれだけのことを学べるでしょうか。受け取れるでしょうか。チーム北越のこの先にあるものは彼らの努力と責任感、誇りにかかっています。

2020年6月 2日 (火)

HOKUETSU Spirits 2020 〜その先にあるもの〜

先週末から学校が再開となりました。

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そしていよいよ、部活動も今日から再開することができました。活動が再開出来たのは、我々一人ひとりが行動の自粛を心がけ、感染の拡大を防いでこられたからだと思います。皆さまには心から感謝いたします。

もちろん再開にあたっては様々な制限があります。飛沫感染防止、手指の消毒などを徹底して行い、感染のリスクを可能な限り排除して活動しました。

久しぶりにテニスコートに立ちました。彼らのプレーを観ました。そして彼らの笑顔を見ました。やっぱり部活はいいものです。

久しぶりの活動でみんな下手くそです。「出来ること」への喜びと「出来ないこと」への苛立ちが随所に見られました。みんな根っからのテニス小僧たちです。テニスが楽しい、もっと上手くなりたいという純粋な心が今日のテニスコートには充満していました。

私は教員として、指導者として、彼らに教えること、伝えることが仕事です。しかしそれよりも彼らから教わること、受け取ったものの方が遥かに多いように思います。

このような状況でも前を向く。前進する。その先にあるものを信じて。みんなで乗り越えましょう。

2020年5月 8日 (金)

HOKUETSU Spirits 2020 〜勝つのは絶対俺たちだ〜

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 このコロナ禍による高校生の精神的なダメージは計り知れません。先日のブログでも書きましたが、インターハイ、県総体の中止は、ここを一心に目指してきた高校生アスリート、とくに3年生にとっては目の前が真っ暗になるような衝撃を受けたはずです。そんなとき私のもとにあるメッセージが届きましたので紹介いたします。

寺尾先生こんばんは。

休校が伸びてしまったこともあり自分の近況を報告したいと思います。

まず、県総体インハイがなくなって目標が無くなり腐ってしまっていた自分がいた事は完全に否定することは出来ません。しかし、ドリームファクトリーを読んだり、先輩からのメッセージを読んだりしてそれでやっと気持ちが変わっています。そんな自分が情けないです。

自分は休校になってからランニングをしていました。勉強は1日5時間程で十分とは言えませんが続けています。
家事、皿洗いと風呂掃除を毎日しています。そんな毎日に、先日バドミントンで全国トップクラスの選手が近所に居るのですが、その選手は夜に素振りをしていると言うのを聞きました。今日もランニングしていて何回かすれ違いました。
いろんなところから自分が感じたことは、今を変えることはできないけど、抗って先に繋げること出来ると思いました。これを気づくのは遅かったし、自分で気づけなかったのも反省するべきところです。

これからは、勉強時間の増量とトレーニング、素振りをすること、家事の手伝いなどをしていきたいと思います。

これは評価されるために決めたことでは無いです。でも、見えない誰かに言うことって簡単に嘘もつけるし責任が伴うとおもいます。それをちゃんと実行するためにも定期的に報告したいと思います。

迷惑かもしれませんがよろしくお願いします。夜にすみませんでした。

 これは山崎隼人という3年生が私に送ってくれたメッセージです。彼は昨年の県総体でベスト16に入り北信越大会へ出場したこともあります。今年のインターハイ出場に懸ける思いは並々ならぬものがあったでしょう。「腐ってしまった」と素直に言ってくることを考えても、本当に辛かったのだと思います。

 だけど彼は私に宣言しました。これからの自分の行動を。きっと自分で思っているだけではまたいつか腐ってしまうと感じたのでしょう。私に宣言することで自分自身を強くしようとしているのでしょう。

 彼は昨年秋より『デイリーライフリーダー』としてチームメイトが学校生活、日常生活を正しく、強く送ることを仲間たちに発信していました。今もこうして私に訴えることで、自分自身を律しようとしているのでしょう。

 さて、現状は未だかつてない状況であり、日々が戦いです。だけど私たちは絶対負けない。表題につけた『勝つのは絶対俺たちだ』は、私たちが戦いの前の円陣でみんなで叫ぶ言葉です。今ここに、これを読んでくれた皆さんに送ります。

勝つのは絶対俺たちだ!!

2020年5月 7日 (木)

HOKUETSU Spirits 2020 〜負けてたまるか〜

 インターハイ、県総体の中止が発表されました。この状況では仕方がない、と頭では理解できます。これだけ県をまたぐ移動の自粛が叫ばれる中、全国から選手やスタッフ、保護者などが集まって大会を開催することなど、現実的ではありません。

 緊急事態宣言が5月末まで延長となりました。5月の最終週から始まる県総体の開催も儚く散りました。これも仕方がありません。何よりスポーツとは健全な心身の育成のためにあるものであり、その目的から外れるような、生徒たちを危険にさらしてしまうような大会を開催できようはずもありません。

 わかるのです。理解はできるのです。しかし、心が、感情が、「悔しさ」「虚しさ」を支配してしまいます。なぜこんなことが…。高校生に限らず、学生アスリートたちにとって夏とは特別です。全小、全中、インターハイ、インカレ…この夏を目指して努力を重ねてきた全てのアスリートたちにとってこのコロナ禍は、あまりにも強大で残酷でした。

 そんなとき、ある卒業生から私の元にメッセージが届きました。今年の春卒業した大原と松尾です。紹介させていただきます。

 

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お久しぶりです。いかがお過ごしですか。

自分は高校卒業後、コロナの影響で入試以来学校に1度も行っていませんがオンラインで授業が始まるところです。

新型コロナウイルスの影響で、インターハイが中止になった事を自分はニュースで知り
その後、陽太からもインハイが中止になったと連絡がありました。

特に、三年生は本当に悔しいと思います。
現役最後の年、自分達の代でインターハイに出場して戦うというのは選手として1つの大きな目標だと思います。
出場したことがある人も、そうでない人も
インハイの為に頑張っていたのにそれが、こうした形で無くなって自分もすごく悔しいです。

こちらは、入学式も無くなり、部活の方も夏までは、出来なくなってしまいました。そして授業の方はオンライン形式で始まります。
このような状況で、部屋にいる事が多くなり、体が鈍らないようにランニングや筋トレをしています。

今は、全国どこもコロナの影響で今まで通りの生活を送れていません。
だから三年生もここで挫けないで北越魂を燃やし続けて一緒に頑張ろう!

先生方、そして北越のみんな体調には十分気を付けてください。また北越のみんなに会えるのを楽しみにしてます。(大原 琉誠)

 

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こんばんは。夜遅くにすみません。お久しぶりです。

先月の初めには、部活に参加させていただきありがとうございました。お元気でいらっしゃいますか?

私は、ゴールデンウィーク中に掃除をしたり神主になることに向けてお祭りで御奉仕をさせていただいたりして少し前ののんびりしていた時間より充実していたと感じています。

さて、全国や世界で新型コロナウィルスが猛威を振るう中、ついにインターハイや県総体等の大会が無くなってしまったという情報を聞いて、私自身とても残念に思いました。「県総体の結果はどうなるか」や「インターハイどこまでいけるかな」等と楽しみにしていました。しかし、今までそれらの大会に向けて努力されてきた選手や先生方、保護者の方々はそれ以上に辛く悔しい思いをしていることと思います。

寺尾先生も、3年生に2年間高校生活の全てを捧げてきたテニスで力を発揮し、チャレンジすることの出来る場が与えられるようにご尽力されていることと思います。

私も微力ながら後輩達が諦めず、少しでも立ち直り不安を無くし、また全力で挑んでいけるようメッセージを別で送りたいと考えています。

緊急事態宣言の延長も発表され、私も関東の方にいけず大変ですが北越高校で寺尾先生のもとで学んだことを活かして乗り越えていきたいと思います。高校の部活動で得たことは分厚く、これからとても役に立っていくのだと強く感じています。

私は、やはりテニスが好きですし後輩達にも最後の大会で思いっきりプレーして色んなことを学んでほしいので、最後の大会が開催されることを願ってやみません。
ご健闘をお祈りいたします。

また、北越テニス部の練習に顔を出したりOB会で楽しくテニスをしたり出来る日を楽しみにしています!(松尾 剛瑠)

 チーム北越のみんな、頑張ってきますね!私たちはインターハイで日本一という『目標』はもっています。残念ながらそれが今年叶うことはありません。しかし私たちの『目的』とは違うところにあります。チームの根幹にあるのはテニスという競技を通じて、「心」が成長すること、「何ができるか」「何をすべきか」を考え、実行すること、そして何より社会のリーダーになるべく、自律した行動をとれるようになることです。彼らのメッセージからはそれらを感じることができます。

 こんなことでは絶対に負けない。負けてたまるか。今こそ私たちの真価が問われるときだ。