2022年9月12日 (月)

HOKUETSU Spirits 2022 ~本物とは~

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 愛媛で行われた今年度のインターハイが終わり、3年生は引退。1、2年生による新チームが始動しました。

 今年は2年生の長谷川大輝がインターハイを経験した選手として、新チームの底上げを担っていますが、毎年この時期は選手間で認識の違いによる軋轢が起こります。

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 すべての選手が「一生懸命」練習に励んでいます。手を抜いている選手はいません。ただし、あくまで今まで自分が住んできた世界の中での「一生懸命」です。インターハイを経験した選手から見れば、「甘い」「物足りない」のです。

 今の選手たちは、テストに向けて先生に「これはやっておけ」と言われたことに全力を尽くし、それを超えた努力ができていないように思います。テスト本番でも、わかる問題はなんなく答えますが、難しい問題を目の当たりにしたら、考えることをやめ、白紙のままにしてしまうような感じです。「間違ってもいいから何か書く。」「間違いを恐れずに挑戦する。」これがとても苦手のようです。

 ソフトテニスという競技は、「一瞬の閃き」「直感」が大切です。打つコースやネットプレーは、その一瞬の時間で答えを出して実行しなければなりません。そして「想定外」のことが数多く起こる競技ですので、その都度予定を変更しなければなりません。

 プレーが始まる前からすることを決めすぎると、その「想定外」に対処できません。「想定外」に対処するには、相手の観察と一瞬の閃きが必要で、そのためには、日頃いかに考えているか、自分の考えをもって取り組んでいるかに懸かっていると思います。

 夏休みには、多くの遠征を実施しました。柏崎、富山、福島。県内外の多くのチームと練習試合を行い、多くの経験をしてきました。ほぼすべてが格上のチームとの対戦でしたので、多くの敗戦を積み上げてきました。その都度自分自身を振り返り、力に変えてきました。しかしその力は、まだ本物ではなかったようです。

 9月12日。秋季地区大会が新潟市庭球場で行われました。今までの練習試合の内容から、すべての選手が上位に進出できるだろうと思っていましたが、蓋をあけてみれば松沢・長谷川組が準優勝だった他は、水野・中濱と野﨑・大杉組がベスト8、小坂井・岩目地組がベスト16と、不完全燃焼な結果となりました。取り組んできたことの1割も出せないような内容となった選手もいました。

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 彼らは、まだ自分は本物ではないのだということを自覚しなければなりません。そして、本物になるんだと強く決意する必要があります。

 本物のアスリートとは、コート(戦場)でこそ強い自分を発揮できる者のことを言うのだと思っています。人が元来もつネガティブな思考を乗り越え、「強い自分」という役になり切ることができる選手こそ「本物」であるはずです。

 「本物」のアスリート集団として、来夏の北海道インターハイを戦うために。全員が主役になるために。チームにも、自分にも厳しく取り組んでいってほしいと願っています。

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 8月28日。中学3年生対象に部活動体験会を行いました。将来有望な選手たちが来校してくれ、一緒に練習を行いました。ぜひ来春、北越へ!君たちの加入を心から願っています。なお、チーム北越の部活動を体験したい、見学したいという中学3年生のみなさん、保護者の皆様。下記連絡先までご連絡ください。ぜひ一度、チーム北越を体感してもらえたらと思います。

Mail : koji_terao0825@yahoo.co.jp

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2022年6月16日 (木)

HOKUETSU Spirits 2022 〜届かなかった夢〜

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令和4年度新潟県総合体育大会

【個人戦】

 岡畑・長谷川ペア 6位(インターハイ出場)

 松沢・吉澤ペア  8位(北信越大会出場)

 越前・大杉ペア  ベスト16(北信越大会出場)

【団体戦】

 ベスト4

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6月5日,長岡市希望が丘テニス場。

私たちが目指した夢は,愛媛の地にたどり着くことはできませんでした。

入学直後の一斉休校。2年の秋には県内全校で部活動停止。そして今年の3月にも活動制限。

まさにコロナと共にあったこの学年でした。

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もちろん他校も状況は同じですので,それを言い訳にするわけではありませんが,チームには育つタイミングがあります。それは例えば先輩が引退して新しいチームがスタートするときであったり,新入生が入部してくるときであったりします。環境の変化から,自らを成長させなければならず,そこから上級生としての自覚や責任,チームを背負う覚悟が養われていくのだと思っています。

今年の3年生たちは気が優しく,人当たりもよく,「いい人」たちです。しかし,自分にも周囲にも厳しくすることが苦手で,どうしても一歩前に進むことができないでいました。

彼らにこんな話をしたことがあります。

「1.01を365乗すると37.8もの値になるのに対して,0.99を365乗すると0.03にまで小さくなってしまう。ほんの1%,努力できるか,手を抜くかで1年後には大きな差になる。」

今年の北越が手を抜いたわけではありませんが,101%の努力ができていたか,と言われたら答えはNoだったと思います。

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県総体とは,技術だけで勝負する場ではありません。それを超えた「何か」で勝負する戦いです。優勝した新潟産大附属は,その戦いに勝利するだけのものを蓄えていたように思います。コートで対峙したとき,彼らの表情,もつオーラは我々のそれとは違いました。準決勝は競った勝負にはなりましたが,大きな差があったと思います。

残念な結果になってしまいましたが,負けたから学ぶことはたくさんあります。人生は戦いの連続です。次なる戦いに向けて,前を向いていきたいと思います。

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2022年3月 9日 (水)

HOKUETSU Spirits 2022 ~春はもうすぐ~

北信越での惨敗からおよそ2か月が経ちました。

新潟県はまん延防止等重点措置の影響で、部活動に制限がかかりました。

練習時間は短縮、活動内容も制限されました。

「練習できない」ということは、技術が向上しないだけではありませんでした。

アスリートにとって一番大切な『モチベーション』を奪ってしまうのだと、思い知らされました。

私たちは、何か物事を為すとき、「達成したい」「成し遂げたい」という気持ちを持つはずです。その思いを原動力に、進んでいくのです。その気持ちにほころびが出てしまったら、きっと歩みは遅くなってしまうでしょう。止まってしまうかもしれません。

こんな苦しいときに前を向くには、どうしたらいいのだろう。前進していけるだろう。

悩んでいました。来る日も来る日も、悩み続けました。

だけど、私たちには、支えてくれる仲間がいました。励ましてくれる先輩がいました。

練習時間が短縮されたことを受け、思い切って球を打つ練習をやめました。徹底してトレーニングをすることにしました。トレーナーからアドバイスをもらい、毎日身体をいじめ抜くことにしました。

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苦しかったはずです。さぼりたかったはずです。きっと一人だったら耐えられなかったでしょう。仲間がいたからこそ、乗り越えられたのだと思います。

負荷の高いトレーニングは、フィジカルだけでなく、メンタルも強化されていくように感じます。

「強くなるかもな」とぼんやり感じるチームになってきたように思います。

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3月1日、卒業式が行われ、4人の3年生が無事に卒業しました。彼らは強かった。私が北越で指導してきたなかで、間違いなく一番強い学年でした。技術はもちろん、テニスへの思いも強く、私なんかより、よっぽど知識もあります。そしてもちろん、情熱に溢れています。

そんな彼らが、在校生に向けて、最後の言葉を残してくれました。パワーを注入してくれました。


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「まん延防止」は解除になりましたが、活動にはいまだ制限がかかっています。

できないことを並べていったらキリがありません。こんなときこそ、できることに目を向けて、今を精一杯、生きていきたいと思います。

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2022年1月22日 (土)

HOKUETSU Spirits 2022 ~向き合う~

北信越選抜 チャレンジできず惨敗

1月15日、石川県小松市、こまつドーム。

今年もこの地で北信越選抜大会が開催されました。

昨年12月に行われた県選抜大会で奇跡の優勝を果たし、この大会への出場権を得ましたが、全国への道のりはとてつもなく険しく、力のなさを痛感した大会となりました。

この大会は、いつも独特な空気を醸し出します。北越にとっては挑戦する気持ちよりも、強い相手に臆する気持ちが勝ってしまうように感じます。

今年はそれをとくに強く感じました。県選抜が終わってから取り組んできたことがまったく発揮できませんでした。

勝負というものは、文字の通り「勝ち」と「負け」が一体となっているものです。「勝ち」を目指すのであれば、「負け」る覚悟を持たなければなりません。このソフトテニスという競技には、「局面」と言われるような勝敗の分かれ目になる場面が数多く存在します。それらの局面で、リスクのあるプレーを成功させなければ、勝利には近づきません。

しかし北越は、失敗を恐れ、成功率の高い(=リスクの少ない)プレーばかりを選択してしまいました。たしかに、そのプレーを選択することは、プレーヤーにとっては「安心」に思えますし、そういうプレーを選択する場面も必要ではあります。しかし、そればかりでは相手からみても「安心」であり、「怖さ」がまったくありません。北越は、相手からみれば「怖くないチーム」に見えていたに違いありません。残念ながら北越は、『勝負』の土俵には乗れていませんでした。

県選抜が終わってから、この北信越選抜のために取り組んできたことはありました。それをいくつかの県外遠征で発揮し、それなりの収穫もありました。しかし、それをこの北信越で発揮することは、まったくできませんでした。

この大会が終わり、選手たちからは「もっと出来たはず」という思いや、勝負できなかった後悔などを感じることはできました。しかし、その端々から、他人に責任を転嫁したり、「なんて自分は弱い人間なんだろう」とただ自虐しているだけに感じるのです。そんなことで強くなれるなら、このチームはもっと簡単に強くなっているでしょう。強くなれていないのだから、今のままではいけません。今の自分をぶっ壊すしかありません。

まん延防止等重点措置が発出され、現在は部活動に制限がかかっています。私はこの期間、チームとしての土台を作り直すための基礎工事を行う期間だと捉えています。一度しっかりと掘り起こし、地盤を固める作業をしていきます。そして夏には、なにがあっても傾かない、強固なチームを作り、戦いたいと思います。

この冬、北越は『勝負』します。

2021年12月21日 (火)

HOKUETSU Spirits 2021 ~想い~

県選抜4連覇達成!

屈辱の個人戦から奇跡の復活!!

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令和3年度全日本高校選抜ソフトテニス大会新潟県2次予選会 @五泉市総合会館

 第1位  北越高校 

 第2位  長岡商業高校

 第3位  新潟産大附

 第4位  中越高校

 12月20日、五泉市総合会館。今年もこの日がやってきました。苦しみに耐えて、チーム北越は4連覇を達成しました。

 前日に燕市体育センターで行われた県インドア個人戦。出場した松沢・長谷川、岡畑・中濱が3回戦敗退、越前・吉沢は初戦負け。チームは絶望でいっぱいでした。とくに松沢・長谷川、越前・吉沢はまったく攻撃的なプレーができず、相手に主導権を渡すようなテニスで、まったくいいところがなく負けました。

 大会前までの練習では、仕上がりがよくなってきていたので、十分優勝を狙えるはずだったのですが、やはり「技術」だけでは勝てないということを身をもって感じました。

 「心・技・体・知」この4つが育ってはじめて、勝てる選手だと以前にもブログで書かせていただきました。このチームには技術や体力、戦術は十分にあったはずですが、一番大切な「心」が足りていませんでした。

 戦いにおける心のつくり方、向かっていく気持ち、テニスへの想い。これが苦しいときに自分を支える原動力だと、はっきりと実感しました。

 個人戦に敗退し、次の日の団体のために練習会場へ移動しましたが、個人戦の敗退を引きずっていたのか、疲労が溜まっていたのか、選手たちの顔には覇気がありません。明日の団体をどうしても勝ちたいと思っているようには、感じられませんでした。これではいくら練習しても無駄だと思いました。

 選手たちを集めてミーティングをしました。これは、君たちの魂を込めた戦いなんだと伝えました。どうしても勝ちたいと、本気で思えないならば、コートに立つ資格はありません。「想い」を込めて練習しなさいと指示をしました。

 迎えた団体戦。ベスト4入りをかけて新発田中央と対戦しました。前の日の個人戦で松沢・長谷川がまったく戦えなかったのも新発田中央でした。それぞれのオーダーで、再戦が決まりました。昨日の反省を生かし、ゲームプランを立てると、徹底して攻撃的に戦いG4-0で勝利。他2対戦も一切受けにまわることなく、押し切って終わってみれば3-0。最終リーグに臨むことになりました。

 リーグの初戦は中越高校。今大会第1シード、新人戦の優勝ペアがいるチームです。この試合は、松沢・長谷川と岡畑・大杉の歯車が合わず、攻撃的に戦うことができませんでした。相手の勢いに負けて2ペアともいいところなく敗退しました。しかしリーグ戦ですから、残りの試合で何が起こるかわかりません。そのためにも1ゲームでも多く取っておく必要がありました。3番においた越前・吉沢がG4-0で勝ってくれたので、残り2試合に望みを残すことはできました。

 次の試合は新潟産大附。第2シードで前日の個人戦ではベスト4に3ペアが入賞した今大会の大本命でしたが、リーグ初戦で長岡商業に敗退し、北越と同様後がない2試合目という状況でした。この試合は松沢・長谷川が攻撃的なテニスを取り戻し、相手を粉砕すると、越前・吉沢も個人戦の優勝ペアを相手に何もさせない完璧な試合運びをみせてくれました。岡畑・大杉は惜しくも敗退しましたが2-1で勝利し、首の皮一枚残して最終戦を待つことになりました。

 2対戦を終えて、長岡商業が2勝、北越と中越が1勝1敗、産大附が2敗、という状況となりました。最終戦の北越ー長岡商業、中越ー産大附の結果次第では、2勝1敗の三つ巴となることもあります。今までの対戦から長岡商業相手に3-0で勝つことができれば、優勝が決まります。2-1だと最悪3位となる可能性もありました。

 長岡商業は今大会、シードをとってはいません。新人戦までの内容であれば、格下だったと言えます。しかし、4決めで巻、リーグで産大附、中越とシードを次々と破ってここまで来ました。ものすごいチーム力でした。しかし、こちらも負けてはいられません。北越の誇りを懸けて、覚悟をもって戦いに挑みました。

 まずは松沢・長谷川。長岡商業のエースペアを相手に第1ゲームを落とします。第2ゲームも相手に先に攻められる展開でしたが、なんとかデュースに持ち込みます。この長い第2ゲームを取ると、ここからは松沢の渾身のシュートがコートに突き刺さり、長谷川が次々とネットプレーを成功させました。終わってみればG4-1。最高の戦い方をしてくれました。

 次は岡畑・大杉。中越戦、産大附戦に思うようにプレーできなかった反省から、粘り強くラリーを続ける岡畑と、何本もスマッシュを追い続けた大杉。最後は岡畑のサービスエース2本でG4-1。素晴らしい戦いでした。

 そして越前・吉沢。1次予選からずっと3番で戦いました。最後の相手は、後衛が前日の個人戦で敗れた相手でした。第1ゲームは越前に力が入りすぎ、吉沢も攻めることができずに取られます。第2ゲームはなんとか取り返しますが、第3ゲームも取られG1-2で序盤を折り返します。

 ここからが今大会のハイライトでした。チェンジサイズでは2人に、具体的な指示は一切出しませんでした。伝えたことは「魂を込めて最後まで戦え」それだけでした。ここからの3ゲームは越前がラケットを振り切り、吉沢はボールを追い続けました。決していい内容ではありませんでしたが、最後まで勝負をし続けていました。2年生ペアとして、チームの柱として、素晴らしい姿をみせてくれました。

 今日は県インドアの団体戦だった。結果は優勝だった。本当に本当に嬉しかった。今まで自分たちの先輩たちが強くて、たくさんかっこいい姿を見てきた。それに比べて自分たちの代は先輩のようなすごい成績を残せていなくて、自分たちでさえも北越の強い時代は終わったんだなと感じていて、2年生はとくに苦しかったと思う。昨日の個人戦でも自分たちは1回戦負けで松沢・長谷川、岡畑・中濱はベスト16で、かなりひどい成績だった。帰りのバスも暗い雰囲気になるんだろうなと思っていたら、長谷川が、それぞれの試合の振り返りをしようと言い出して、ひとりひとり振り返りを言っていた。そこから、今日のことは仕方ないから忘れて、明日の新発田中央戦のことだけを考えようという話になった。みんなで相手の弱点や強いところをあげていって作戦を考えた。新発田中央戦が終わったあとにみんなに、自分たちは個人戦で何も成績を残せていなくて、失うものは何もないから、全力で向かっていこうという話をした。松沢や大杉が少し自信なさそうだったから、自分を信じて頑張ろうと話しをした。試合になったらみんな自分が見たことのないようなすごいプレーをしていて、自分も頑張らなきゃなと思った。産大附との試合は松沢・長谷川が自分たちになんとかバトンを渡してくれて、絶対に勝ってやると思って、今までで1番強気で試合に臨んだ。強い気持ち、想いをもってプレーするだけで、何も考えなくても自然とボールがコートに収まって、チームの応援もあって勝つことができた。長岡商業戦は、前半は強気でいったけど、中盤少し弱気になってしまった。でもチームのほうを見たら強気でいくしかないなと思えて、もう1回強気で思い切りいこうと思って、なんとか勝って優勝に貢献できた。

 この優勝はゴールではなく通過点だから、次の北信越に向けて、全国に向けて、みんなで一丸となって頑張っていきたい。(越前 康太)

 団体戦、まず優勝できてよかった。このチームで優勝できて本当によかった。個人戦がボロボロで、団体戦勝てるか不安しかなかった。正直できるか不安だった。豆腐メンタルの自分が最後まで戦いきるなんて誰も思っていなかったと思う。最後まで戦いきることができたのは、ペアの大杉、チームのメンバー、マネージャー、寺尾先生、鏡先生、OBの方々、保護者、支えてくださった人に感謝しかない。自分たちの手で優勝を勝ち取ることができたのも、みんながみんなを信じてチームがやっとひとつになれたからだと思う。

 中越戦、産大附戦に負けてしまったのは本当に申し訳ない。相手のプレースタイルに自分が合わせてしまって、自分のプレースタイルを失って焦って打っていた自分がいた。本当にもったいない。甘い考えが敗因。レシーブゲームが本当に弱すぎて、すぐ決めにいっちゃうことがありすぎる。そこをどう取るか練習していきたい。

 大事な県インドア、勝ち切れて本当によかった。これから北信越インドアまでの時間、自分が何をしなきゃなのか、はっきりさせてがんばっていきたい。(岡畑 俊輔)

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 今大会では、選手1人につき、保護者1人の観戦を許可していただきました。平日にも関わらず、応援にきてくださった保護者の皆様に、この優勝を届けることができたことを、何よりも嬉しく思います。皆様の笑顔をみることができ、チームとして大きな活力となりました。これからも頑張ります。よろしくお願いいたします。

2021年10月29日 (金)

HOKUETSU Spirits 2021 ~歩み~

令和3年度 秋季新潟地区大会

2位  越前・吉澤ペア

ベスト8  岡畑・長谷川ペア、松沢・中濱ペア

新潟県新人選抜ソフトテニス大会

3位  岡畑・長谷川ペア

ベスト16  越前・吉澤ペア

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 新しいシーズンが幕を開けました。感染症の影響で部活動が休止となる期間もあり、開催も危ぶまれましたが、多くの関係者の皆様のおかげで、選手たちが頑張れる場ができました。ありがとうございました。

 チーム北越は毎年、夏から秋にかけて新しいチーム作りを行います。スローガンは ”勠力制勝” 、「力を合わせて勝利を目指そう」という思いを込めて、選手たちが決めました。

 普段の練習は選手たちのミーティングにより形成されます。チームにとって必要なことは何なのか、欠けているものは何なのか、試して、振り返り、また試す。この繰り返しです。

 今年のチームは、この「試行」と「思考」がまだ浅いようです。そして「これでいい」というハードルが低く、自分を追い込むことができていません。それが新人戦では結果として、顕著に現れました。

 先に主導権を握れるような相手であれば、問題なく勝てます。ですが、競るような相手、向かってくる相手になると、途端に受け身なテニスになってしまいました。ラケットは触れず、浅い打球しか打てない後衛、ディフェンスばかりで相手にプレッシャーをかけられない前衛。それではいけません。

 歴代の北越の選手たちが作り上げてきた実績は、対戦校からは向かっていくようなモチベーションになります。思い切り向かってきます。そういう相手と戦うときに、少しでも消極的なプレーをしてしまったら、簡単にやられてしまうのです。

 この敗戦から、北越だからこそもつ重責を実感したはずです。

 失敗しない人はいません。失敗から人は学びます。強くなります。

 ですが、負けることで学ぶのは、これで終わりにしたい。

 これからは勝ちを積み上げていけるチームを目指します。

 これからも応援のほど、よろしくお願いいたします。

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2021年8月 2日 (月)

HOKUETSU Spirits 2021 ~夏の闘い~

 北越高校男子ソフトテニス部を応援してくださっている皆様、ホームページの更新が滞ってしまい、まことに申し訳ありませんでした。これまでにありましたことを、ご報告いたします。

 新潟県総合体育大会

 団体  3位(北信越大会出場)

 個人  1位 松井 誠・新部 日向翔ペア(インターハイ・北信越大会出場)

     2位 渡邉 龍摩・長谷川 大輝ペア(インターハイ・北信越大会出場)

     3位 髙松 直・吉澤 空ペア(インターハイ・北信越大会出場)

     ベスト16 越前 康太・地濃 聖哉ペア(北信越大会出場)

 2年ぶりに開催された県総体、私たちは団体で頂点をとることができませんでした。前日までの個人戦で1位から3位を独占することに成功した私たちでしたが振り返ってみると、その結果が我々にとっては重圧となり、また相手にとっては「向かっていくだけ」という精神状態を作りやすい状況だったように思います。

 私自身、気が緩んでいたのかもしれません。「負けるわけがない」と思ってしまっていたように感じます。戦いとは文字通り「やってみなければわからない」ものであると痛感しました。準決勝敗退後、選手たちは落胆していましたが、北信越大会への出場権をかけた決定戦では新潟産大附属を退け、北信越大会への出場を獲得してくれました。

 北信越大会

  団体  ベスト8

 個人  ベスト16 松井・新部ペア

 さて、北信越大会個人戦。悪天候により、試合進行が大幅に変更され行われました。ボールコントロールにも苦しみました。初めての県外大会となった選手もおり、いつも通りのパフォーマンス出すことはできませんでした。

 そんな後悔から次の日の団体戦を迎えました。初戦の相手は富山工業高校。1月に行われた北信越選抜大会では3位決定戦に勝利して、全国選抜大会に出場したチームとの対戦です。この試合は第1対戦の松井・新部ペアが丁寧なテニスを心掛けてミスを減らしたプレーで先勝すると、第2対戦の渡辺・長谷川ペアが昨日のテニスを吹っ切るような力強いテニスで相手の大将ペアを破る金星をあげました。続く第3対戦も髙松・吉澤ペアが相手を圧倒。全国選抜出場校を3-0で退けました。

 そして次の相手は第1シードの能登高校。この能登高校とどのような戦いをするか、インターハイでの戦いを見据えた私たちにとっては、指標となる大切な戦いでした。残念ながら0-2で敗退しましたが、インターハイに向けた課題が明確になるような勝負をすることができました。

 全国高等学校総合体育大会(石川インターハイ)

   髙松・吉澤ペア 1回戦敗退

 渡辺・長谷川ペア 2回戦敗退

 松井・新部ペア 6回戦進出(ベスト16)

 昨年はインターハイ自体が中止となりました。2年ぶりに開催されたインターハイ、ほぼすべての選手が初出場、選手たちの実力も図り切れないような状況でした。

 7ゲームで行われるソフトテニスという競技は、序盤の3ゲームの間に相手選手の特長をつかんだり、タイミングを測ったりしていきます。しかし、インターハイという唯一無二の大会です。先に主導権を握ったほうが有利だと踏んでいました。

 髙松・吉澤ペアは第1ゲームで先に攻め、相手のミスを誘い先取します。このまま流れに乗っていきたかったのですが、焦って失点を重ねてしまいました。3ゲームが終わり、相手の特長も見えてきましたが、残念ながら相手の攻撃を止めるところまではいきませんでした。

 渡邉・長谷川ペアは、相手の強打に対して渡辺のフットワークが止まってしまい、ミスを連発してしまいます。長谷川も相手の攻撃を止めることができず、早々に2ゲームを連取されてしまいました。それでも3ゲーム目、粘ってミスを減らし、長谷川のボレーも決まり出しました。このゲームを取ることができれば、流れを変えられたかもしれませんが、デュースの末に落としてしまいました。そのまま0-4。とても苦い敗戦となってしまいました。

 最後に残った松井・新部ペア。このペアはシードでしたので、相手の1回戦を観ることができました。相手の特長を大まかに掴むことができたことは、とてもラッキーでした。相手後衛の攻撃を新部が早々に止めることに成功し、主導権を握ったまま戦いを進めることできました。こちらにもミスはありましたが、それよりも攻撃的にテニスをすることできたことが勝利につながったのだと思います。

 続く3回戦も序盤はこちらの流れで試合が進行していき、G3-0となります。しかし、ここから守りに入ってしまいました。相手にいいように攻撃されてしまいG3-3。ファイナルゲームに突入してしまいます。ファイナルゲームは、相手も意識したのか、互いに探るようなプレーで進んでいきましたが、最後に吹っ切ってプレーした松井・新部ペアがなんとか勝ちを拾いました。

 インターハイの個人戦は2日に分けて行われます。3回戦を勝利し、北越高校男子ソフトテニス部として4年ぶりに個人戦2日目に進出することができました。

 4回戦の相手は名門、岡山理大付。非常に打球力をある後衛で、3回戦は相手を圧倒していました。正直言って分が悪いと感じていました。しかし、インターハイとは何があるかわかりません。序盤にこちらの攻撃が上手くいくと、相手はミスが増えていき徐々にリードを広げていきます。どのポイントも競りながら進んでいくのですが、大事なところで我慢することができました。長いラリーから逃げなかった松井、常に冷静にプレーし要所要所でネットプレーを成功させる新部。うまく噛み合い、G4-0。予想外の圧勝で、北越高校6年ぶりのベスト32。5回戦に臨めることになりました。

 5回戦は早稲田実業。中学時代から実績のある有名な選手との対戦でした。非常に打球力がある後衛との対戦で、一進一退の攻防が続きました。しかし終盤、新部の割り切ったプレーと、冷静にラリーを続けた松井が突き放してG4-2。ついに、ベスト16という壁を超えることができました。6回戦は優勝したペアに力の差を見せつけられましたが、このベスト16という結果。新潟県の男子としては40数年ぶりの快挙だということです。(未確定情報です。間違っていたらすみません…。)新潟県男子は全国で勝てない。北越と言えば女子テニス部。そう言われ続けてきました。しかし今までやってきたこと、一緒に頑張った仲間たち、力を貸してくれたOBの皆様や新潟県のソフトテニス関係者、そしてどんなときも応援してくれている保護者の皆様。すべてを背に、そして力にかえて、戦ってこられたからこそ、乗り越えることができたのだと思っております。

 本当にありがとうございます。これからも頑張ります。応援よろしくお願いいたします。

北越高校男子ソフトテニス部

監  督  寺 尾 宏 治

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2021年4月18日 (日)

HOKUETSU Spirits 2021 ~雨ニモ負ケズ~

決勝は同校対決!

髙松・新部が本戦への出場権を奪取!!

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【第50回ゴーセン杯争奪ハイスクールジャパンカップ2021新潟県予選会】 4月17日 新潟市庭球場

第1位  髙松・新部ペア

第2位  渡辺・長谷川ペア

第3位  越前・地濃ペア

ベスト8 松井・吉澤ペア

 雨が降りしきる悪コンディションのなか、今シーズンの初戦であるハイスクールジャパンカップの県予選が行われました。

 この大会は、今シーズンの各校の戦力をはかる最初の大会であり、新1年生たちのお披露目でもあります。上位に入賞した選手のなかにも、多くのルーキーがおり、とてもフレッシュな顔ぶれとなりました。

 チーム北越からは、6ペアが出場しました。

 1年生ペアである松沢・石川ペアはデビュー戦の緊張からかプレーは硬かったのですが、なんとか初戦を突破。続く2回戦は中越高校のシード選手と対戦し、ファイナルゲームの接戦の末に敗退しました。十分に勝てる内容でしたが、ポイントを獲りに行くプレーの精度がまだ低かったように思います。この悔しさを胸に、これからの練習に励んでもらいたいと思います。

 次は2年生ペアの岡畑・伊藤ペア。岡畑は昨年、ミスを恐れて勝負を避け、逃げるテニスしかできませんでした。しかし今大会は徹底して勝負しました。1打1打に気持ちを込めて打ち切りました。伊藤は冬に後衛から前衛にコンバートした選手で、前衛として初の公式戦でした。まだまだ技術的に劣る部分がありますが、気持ちの強さはチームナンバーワンかもしれません。チーム内でオンコートリーダーを務める彼は、どんなときでも声を出し、自分と仲間を鼓舞し続けます。残念ながら3回戦で格上相手に敗退しましたが、今後の成長が期待できる内容でした。

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 上位シードが順当に勝ち進むなか、もうひとつの2年生ペアである越前・地濃ペアが大躍進しました。初戦こそ緊張と悪天候により越前のミスが多く、競った試合となりましたが、2回戦の巻高校とのダブル後衛との対戦で、越前が丁寧な配球で相手に無理をさせ、地濃が積極的にスマッシュを追いかけて決めきるという2人のプラン通りの試合運びで圧勝すると波に乗って3回戦もG4-0で撃破。いよいよ大一番である新潟工業のエースペアとの対戦となります。相手は昨年の県新人と県インドアでベスト8に入賞、北信越インドアでも1回戦を突破した実力者です。そんな相手に対しても2人のプレーには迷いがありません。越前のサウスポー特有の打球で常に主導権を握り、地濃も終始冷静にプレーを続けました。1ゲームずつを取り合いG3-2。ここで越前が積極的なプレーをみせ、地濃も応えるようにネットプレーを成功させました。第4シードを相手に堂々の勝利。準決勝に駒を進めました。

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 3年生の松井と2年生の吉澤は初めてのペアリングで大会に臨みました。松井の攻撃的なプレーと吉澤の堅実なネットプレーで順当に勝ち進みました。新潟工業のシードペアとの対戦でも、終始こちらのペースで戦いを進めてG4-0で勝利し、いよいよ第2シードの巻高校のエースペアとの対戦です。ここでは松井が相手を意識しすぎたのか、強引なプレーが目立ちミスを多発。吉澤も冷静さを欠き選択ミスを重ねてあっという間にG0-3となります。今までの彼らであれば、このまま負けていたでしょう。しかし、この日の2人はこの劣勢のなかで冷静になり、流れを変えます。丁寧にラリーを続けて相手のミスを誘い、勝負どころを見極めて吉澤がポイントを獲りに行く。彼らの成長を感じました。残念ながらファイナルゲームの接戦の末に敗れましたが、彼らの精神的な成長を感じることのできる試合でした。結果論ではありますが、あと1ゲームはやく、2人が冷静さを取り戻していれば。丁寧なテニスをすることができていたら。この悔しさを忘れず、リベンジしてほしいと思います。

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 3年生の渡辺と1年生の長谷川。長谷川のデビュー戦でしたが、とてもアグレッシブな戦いをみせてくれました。準々決勝の産大附属のエースとの対戦では、打球力のある相手に対して混乱するような場面もありましたが、徐々に冷静さを取り戻していきました。これは前キャプテンである渡辺の存在が大きかったように思います。仲間を思いやり、常に笑顔で長谷川に声をかけます。プレーでも大事な1点、という場面で長谷川を助けるかのように攻撃し、終わってみればG4-0。松井・吉澤を撃破した巻高校のエースが待つ準決勝へ駒を進めます。この試合は非常に競った試合となりました。非常に配球のうまい後衛で的が絞れず、前衛も非常に堅実で2人は苦しみます。しかし最後まで気持ちが切れることなく、自分たちのプレーを貫いてG4-2。長谷川にとってはデビュー戦で決勝までたどり着きました。

 そして3年生ペアの髙松・新部ペア。昨年度の県新人優勝、県インドア3位、北信越インドアベスト8と結果を残してきた2人。第1シードとして、重圧を背負っての出場でした。しかし多くの修羅場をくぐってきた2人は、どんな相手でも、どんなコンディションでも自分たちのプレーが崩れることはありませんでした。順当に勝ち上がり、準決勝では同校の越前・地濃。何度も校内で対戦していましたが、相手を寄せ付けずG4-0で圧倒。3年生としての意地もみせました。

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 決勝戦は同校対決となりました。チーム北越が掲げる目標のひとつとして、『県内大会で、北越以外に負けてはならない』というものがあります。チームメイトと対戦するまでは、何が何でも勝つ。チーム北越としてのプライドとして、彼らには話しています。決勝を同校対決にもっていくことができたのは、まさに彼らの『プライド』だと思っています。

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 決勝は序盤、髙松の配球が上手くはまり渡辺・長谷川のミスを誘ってG3-0。このまま圧勝かと思われましたが、渡辺・長谷川が粘りをみせて2ゲームを挽回。G3-2となって迎えた第6ゲームは長いゲームとなりましたが、最後まで冷静に試合を進め、勝負どころを見定めていた新部がネットプレーを決めきりG4-2。髙松・新部にとって初めての全国出場を手にしました。

 コロナ禍のなか、できることには限りがあります。練習の成果を試す場も少なく、選手たちにも迷いがあります。しかし、できないことを嘆いていても始まりません。できることに全力を尽くす。自分たちを信じる。それしかないのだと思います。

 ここからがいよいよインターハイに向けての勝負です。皆様に笑顔で報告できるよう、これからも頑張ります。応援よろしくお願いいたします。

2021年1月23日 (土)

HOKUETSU Spirits 2021 ~弱さと強さ~

北信越団体選抜第4位 全国を逃す

 

 

 年が明けて1月16日。石川県小松市において、北信越選抜大会が行われました。北越は3年連続でこの大会の各県1位が集まるリーグに出場しましたが、今回もあと一歩及ばず、全国選抜への出場はなりませんでした。

 初戦の相手は長野県代表の都市大塩尻高校でした。ここでは1番に渡邉・地濃、2番に松井・吉澤、3番に高松・新部を置くオーダーで戦いました。

 1番に出た渡邉・地濃は我慢強くプレーを続けていきましたが、ファイナルゲームの末に敗退しました。あとがなくなった北越でしたが、2番の松井・吉澤は積極的なプレーを続けてこちらもファイナルゲームに突入します。相手のマッチポイントの場面でも吉澤が仕掛けて流れを引き戻し、逆転で勝利しました。3番の高松・新部は最後まで主導権を渡さず順当に勝利し、初戦をとりました。

 第2戦の高岡商業、第3戦の能登高校戦は、選手たちが相手のことを必要以上に強く感じてしまっていたように思います。私自身も戦略が上手くいかなかったと反省しています。随所にいいプレーは見られましたが、要所でミスがでてしまい0-3で敗戦してしまいます。

 そして迎えた最終戦の相手は福井県の金津高校。ここでは1番に出た渡邉・地濃がG0-2からの逆転で勝利し、3番の高松・新部に回します。この試合に勝てば3位、という重圧の中、高松・新部はその重圧に耐えることができませんでした。

 高松のボールはいつものような精度を欠き、新部も相手を観察することができずにミスを重ねました。こういう場面でなければ間違いなく勝てる相手だったでしょう。ですが、この場面で戦える、というものが本当の技術なのでしょう。悔しい敗戦となりましたが、このチームの甘さ、弱さと真正面から向き合うために必要な敗戦なのだと思います。

 

 

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 今日はv北信越インドア団体戦だった。結果は4位だった。

 最後の最後、勝たなきゃいけないところで自分のプレーが出来なかった。まだ技術的に足りないところもメンタル的に劣っているところも多かったと自覚した。実際今日は4試合して1勝3敗で、北信越ではまだまだ通用していなかった。

 まず1試合目は自分たちのペースを上手くつくること出来て、最後まで自分たちの攻めを貫くことができた。サーブの精度が少し低かったけどそれ以外はミスもなくつくれていたと思う。2試合目の高岡商業戦はレシーブやその後の4球目の戦い方を上手く考えられていなかった。自分たちのサーブで雁行陣のときは有利に戦えていたので、どうやってその形までもっていくか考えなければいけなかった。もっと戦い方を上手く考えていけるようにしたい。3試合目の能登戦は自分たちよりも格上の相手で、向かっていくテニスが出来て有利にポイントできる場面も何度かあった。相手のテンポにも合わせることができて遅れなかったので、そこはよかった。サーブやレシーブのあと、ネットに詰めるのが遅くて、それでボレーにミスがでたり、足元に入れられて苦しくなった。そこの詰めを速くして、相手の攻めの手段を減らしていけたらいいと思う。自分たちのほうがボレーを決めていたのに自分たちが負けたのはなんでか、もっと考えたい。自分たちのほうが決める数は多くても、相手のほうがミスが少なく、1試合通して上手く戦っていたからだと思う。4試合目の金津戦は焦りやメンタルの弱さで大事な場面でミスがでてしまっていた。日頃の練習から甘くなっていたのが出た結果だと思う。最後のミーティングで先生からも言われたけど、とくに自分が1番2年生の中で普段の生活が甘いと思うので、直していきたい。内容的には相手の流しのロブが多いことに気づくのが遅すぎたし、アタック止めやチャンスボールの処理など、自分が今までつきつめてこなかった苦手なプレーが大事なところでミスになっていた。これからはもっと自分と向き合い、1つ1つのプレーや生活からつきつめていけるようにしたい。

 今日の負けを悔しいだけで終わらせず、これからの自分やチームにつなげていけるようにしたい。(新部 日向翔)

 

 

北信越選抜インドア 高松・新部がベスト8!

 

 団体戦に引き続き、17日には個人戦が行われました。北越からは県を優勝した渡邉・地濃と3位の高松・新部が出場しました。

【2回戦】

 渡邉・地濃 ④―1 麦谷・此下(石川 鵬学園)

 高松・新部 ④―2 松下・山崎(富山 富山工業)

【3回戦】

 渡邉・地濃 3―④ 水谷・浦(富山 高岡商業)

 高松・新部 ④―2 中村・反保(石川 能登)

【準々決勝】

 高松・新部 3―④ 辻花・松本(石川 能登)

 

 渡邉・地濃は2回戦、最初のゲームこそミスが目立ち、失ってしまいますが、2ゲーム目以降は落ち着いたプレーをみせて勝利しました。

 3回戦の高岡商業戦は、序盤相手の流れで試合が進んでしまいあっという間にG0-3になってしまいます。しかし渡邉は冷静さを失わず、相手の弱点を丁寧につくプレーで少しずつ追い上げていきました。相手にも焦りが見られてG3-3に追いつきます。

 ここから膠着状態に入りましたが、残念ながら追い上げはここまででした。しかし高岡商業のレギュラーを相手にここまでの戦いができたことは大きな収穫ですし、何より渡邉、地濃の大きな成長を感じることができました。

 高松・新部は2回戦、左利きの後衛に序盤戸惑いますが、中盤以降はしっかりと対応して勝利します。3回戦は福井県の1位をG4-0で撃破してきた能登高校の選手でしたが、団体での雪辱に燃える高松・新部は徹底して攻撃的なテニスを展開していきます。高松の配球とテンポの速いボール、新部のフットワークも冴え、得点を重ねていきました。

 そして準々決勝。相手は一昨年行われた宮崎インターハイではベスト8に進出した、北信越を代表するペアで、全日本アンダー17にも選出されている選手との対戦でした。

 ここでも高松・新部のテニスは変わりませんでした。G3-2と追い詰めるところまでいきました。しかし、ここから1点の重みを感じる試合となりました。さすがに強かった。

 こちらは間違いなく120%を出しました。しかし、それでも彼らの壁を破ることはできませんでした。

 その後彼らは準決勝、決勝をどちらもG4-1で危なげなく勝利し優勝を果たしました。

 

 出場した2ペアはどちらもファイナルゲームで敗退しました。「あと一歩まで追い詰めた」とも言えますし、「あと1点がとれなかった」とも言えます。昨年よりも「差を縮めた」ことは大きな自信になりますし、だからこそ勝てなかった悔しさも残ります。

 2日間の結果から、このチームはどう変わるのか。夏の石川インターハイに向けての歩みはここから始まります。

 

 

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 今日は北信越インドアの個人戦だった。北越、新潟の代表として恥じないプレーを心がけた。

初戦は石川の代表との試合で、相手は初戦を勝ちあがってきた選手だったので、雑なプレーにならないで、しっかり相手を観てプレーするようにした。

 最初は少し相手の前衛を観てすすめていた。あまり動かずサーブレシーブが上手だったので、その処理をしっかりしたのと、相手後衛はラリーが弱いと思ったので、なるべくラリーを続けてミスを誘うようにした。あまり無理なプレーをせずに勝てたので、相手の様子をみてプレーのスタイルを考えるのも大切だと思った。

 次は高岡商業との試合だった。相手は力のある選手で、しかもカットサーブだったので、あっという間に崩されてG0-3までいってしまった。一瞬諦めそうになったけど、このままじゃ終われない、新部たちも勝ってるんだから負けられないと思った。

そこからしっかりラリーをつなげて簡単に終わらせられないように相手の嫌なことをして流れをつかむようにした。そこで粘ってG3-3になった。でもそこから相手サーブでP0-2になって、そこからP1-5になってしまった。でも諦めずにP4-5まで挽回できた。だけど最後は相手のほうが自分のプレーをやりきっていて、自分たちは負けてしまった。悔しかった。まだ何かが足りなかった。でもこの北信越で今までにないくらい次がみえてきた。足りないところが絞れてきて、全国の道がハッキリと感じられる。なんというか、いけると思った。地濃と組めて、また自分が成長できた。このまま、夏に向けて具体的な足りない技術、メンタルを上げていって、全国で勝てるようにする。もっと試合をしたい。今の自分は試合をいっぱいして試合慣れをするのが、とても大切だと思った。あとは夏に間に合わせるだけだ。これからがとても楽しみになってきた。絶対次は、あの上の舞台に俺たちが立つ。(渡邉 龍摩)

 

 

 さて、チーム北越は、この北信越大会を境に幹部を交代します。団体戦終了後に2年生だけを集めて話しを聞きました。そこで決まった次のキャプテンは『地濃』でした。彼の取り組みを2年生たちはよく見ていました。しかも大きな舞台でも自分を見失わずに戦い抜くだけの度胸も持ち合わせています。

 彼はスカウトしてやってきた選手ではありません。中学時代に実績はまったくありませんでしたし、今でも決して上手だとは言えません。しかし、ひたむきにテニスに向かう姿勢はチームからの信頼を得ています。

 このチームの、これからの成長に期待したいと思います。

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2020年12月22日 (火)

HOKUETSU Spirits 2020 ~戦う姿勢~

県団体選抜3連覇!

個人は渡邉・地濃が初優勝!!

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【全日本高校選抜ソフトテニス大会新潟県予選会】12月19日 五泉市総合会館

 1位  北越高校

 2位  中越高校

 3位  新発田中央高校

 4位  新潟産大附属高校

 

【新潟県インドア選抜ソフトテニス大会】12月20日 燕市体育センター

 1位  渡邉・地濃ペア

 2位  杉山・丹野ペア(巻)

 3位  高松・新部ペア、近藤・丸山ペア(新潟産大附)

 

大会前日のノートより

 1年前、県総体で北越高校のプレーをはじめてみて、そのとき「この高校に行きたい」と思った。そして1年後の今、憧れだった北越高校の男子ソフトテニス部の団体メンバーにいることが不思議な感じだなと思う。

 勝たなければならないというプレシャーもあるけど、この場で戦うことができていることに感謝して、おもいきり楽しんでプレーしたい。(越前 康太)

 明日は新チームになって初めての団体戦で、チームにとってはとても重要な日になると思う。

 今回自分はメンバーに選ばれていないが、チームの一員というのには変わりないので、全力で応援して後悔が残らないようにしっかり応援したいです。

 この土日で自分にできることは考えればいくらでもありますが、応援が1番必要だと思っていて、自分の応援で気持ちが楽になったり、攻めることができるくらいまで声を出したいです。

 この土日こそオンコートリーダーが主役といっても過言ではないので、声でチームを盛大に盛り上げて勝利に導きたいです。(伊藤 達哉)

 

 新チームとしての初の団体戦。全国選抜の県予選が行われました。

 団体戦とは、まさにチーム同士の戦いで、たとえ技術が優れていたとしても勝てるものではありません。過去2年の戦いを思い返しても、間違いなく苦しい場面はやってくると思いました。

 北越の1年生は、よく言えばおおらかで優しい。しかし戦いの場面においては、その性格は「弱気」「ネガティブ」を生み出してしまうことがあります。秋地区、県新人では踏ん張らなければならない場面でまったく戦えませんでした。

 「北越は2年生だけ」そう他のチームには思われていたでしょう。だから2年生を1つでも崩せば勝機はある、と思われていたはずです。

 しかし、この日の1年生は違いました。ダブル後衛で2番に出続けた越前・岡畑ペアは徹底して長いラリーを続けてチャンスを待ちました。相手選手が根負けするような粘り強い戦いで最初の長岡商業戦、新発田中央戦ではファイナルゲームをものにするなど3勝1敗。3番に渡邉と組んで出場した吉澤もミスを恐れずチャレンジを続けて4戦全勝。ベンチでは伊藤、地濃が仲間たちにエールを送り続け、支えていました。

 1年生の頑張りに応えるように2年生たちも頼もしい戦いを続けました。エースペアの高松・新部ペアは1番に出場して終始主導権を握り続けて全勝。キャプテンの渡邉は吉澤にミスが出ても笑顔で励まし続けました。事実上の決勝戦となった中越高校戦では1勝1敗の3番勝負になり、ファイナルゲームの接戦となりましたが、最後まで戦う気持ちを持ち続け、チームを優勝に導きました。

 

 

 チーム全員で優勝することができた。龍摩さんと組んで全勝することができたし、何より楽しんで試合に入ることができた。苦しいところもあったけど勝ち切れたことが嬉しい。団体戦の勝ち方、盛り上がり方、戦い方といろいろな収穫があった。これを忘れずに北信越にも生かしていきたい。

 とにかく相手の前衛より何かしかけようという意識で戦って上手くいって相手の後衛のコースをなくしていけた。この先にしかける意識はどんどん磨きをかけて、もっと攻撃的な前衛を目指していく。今振り返ってミスが目立ったのはスマッシュとサーブのあとの3球目だと思う。横の動きに必死で上を張るのが弱すぎたり、スマッシュしても当たり損なって決まらないのがほとんどだった。試合前の練習では調子はよかった。これが10割できたことが本番では7割になるということだと思う。

 一番の学びはメンタルの扱い方。楽しもうという一心でやってメンタルが崩れることはなかったし、勝てた。どんな試合でも楽しむ気持ちが大事なんだと思った。また、今日気づいたのは次とれればいいやという考え方が最強ということ。とられた点を振り返って後悔するのではなくて、むしろ次センターに打ち込んでやろうとか、すぐ次の点を考えればプラス思考になるし、流れがくる。試合中はどんどん先のことを考えていこうと思う。

 今回は後ろに龍摩さんがいるという安心感でのびのびとプレーできた。でも来年のこの大会には龍摩さんは参加しないし、自分の後輩と戦うことになる。いつまでも先輩に頼りきりじゃなくて、自分が引っ張るくらいの戦い方をできるようにする。安心して戦いを見てもらえるようなプレーヤーを目指す。(吉澤 空)

 

 

 団体戦に続いて個人戦が行われました。北越からは高松・新部ペア、渡邉・地濃ペア、越前・吉澤ペアが出場しました。

 1年生ペアの越前・吉澤ペアは、前日の団体戦からの勢いそのままに初戦を勝利して3回戦は巻高校のエースペア。ここでも2人は笑顔でチャレンジし続けました。相手のミスも誘いG3-1。しかしこのまま勝てるほど甘くはありません。勝ちを意識した2人は得点を欲しがり強引なプレーが出てしまいます。そこで失点し、それから萎縮して消極的になり、たちまち追いつかれファイナルゲームに入ります。ここで2人に「戦う勇気」をもう一度奮い立たせて送り出しました。ファイナルゲームは序盤にこちらの攻撃が成功し、相手のミスにも助けられてリードして流れていきます。マッチポイントも握りました。しかし、ここまででした。

 この2人は「1点」の重みを感じたでしょう。「競る」ことと「勝つ」ことの差は小さいようで大きい。まだまだ乗り越えなければならない壁はたくさんあることを痛感した試合でした。

 新人戦で優勝した高松・新部ペア。しかし、この日は守りに入ってしまったのかもしれません。また新しく取り組んでいる戦術も精彩を欠き、凡ミスが目立ちました。準決勝は巻高校のエースとの対戦で新人戦のときの再戦となりましたが、勝負所でミスが出てしまい、G1-3。ここから踏ん張りファイナルに追いつきましたが、最後まで相手が先に攻める展開で、こちらは防戦一方になってしまいました。2人のミスも増えてしまい敗戦。新人戦からの連覇を目指した2人でしたが、まだまだ甘さがあることを感じた大会となりました。この敗戦から2人が何を学ぶのか。これからの成長に期待したいと思います。

 そして渡邉・地濃ペア。キャプテンの渡邉は、まだタイトルがありません。あと一歩のところで負けてしまう大会が多く、この大会での優勝は彼が誰よりも望んでいたのかもしれません。決して調子がよかったわけではありませんでしたが、どんなボールも拾ってラリーを続けてチャンスをつくり、出来たチャンスは積極的に勝負していきました。ペアを組んだ地濃も自分の役割をしっかりと認識して丁寧に戦っていました。

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 決勝戦の相手は越前・吉澤、高松・新部に勝った相手です。この決勝でも渡邉は焦らず、じっくりとプレーしてチャンスをうかがいました。そして地濃も要所で相手の攻撃をとめていき、リードしながら試合は進んでいきます。G3-2、サービスゲーム。渡邉のファーストサーブがうまく決まって、P2-0。次の地濃は力が入りすぎてしまいダブルフォルト。ここで一瞬表情が強ばりましたが、その変化を渡邉が見逃さずに笑顔で励まします。最後の最後まで冷静にコートの状況を把握し、今出来るベストを尽くした渡邉と、渡邉の想いに応えるように全力で戦った地濃。2人にとって嬉しい初タイトルとなりました。

 

 

 今日は県インドアの個人戦だった。

 結果は1位だった。優勝して1番に思ったことは、やっと報われたという気持ちだった。今までやってきて、いつも悔しい思いをしてきたし、県インドア前にはとくにいろいろあって、もう諦めようと思ったことが何度もあった。でもここでくじけないで、切り替えて、個人戦は俺の力をみんなに見せつけるという気持ちと、楽しむという気持ちで入った。

 ペアの地濃は、自分が一番不安で心配なはずなのに、ずっと笑うようにしていたし、自分の仕事をしっかりしてくれて、自分の土俵で戦うことが出来た。地濃にはとても感謝している。この2人の楽しむ気持ちと、覚悟が勝ちに繋がったんだと思う。

 今日は特別な日だった。でもそれと同時に、県内じゃなくて、もう県外にチャレンジしたいと思った。これから北信越がある。そこで絶対勝ちたいので、この結果に満足せず、県外で戦って勝てるように、もっと練習していきたい。

 この大会でこのチームは大きく成長したと思う。インターハイで勝てるように、次にしっかり進んで、もっと高いレベルにいけるよう努力していく。(渡邉 龍摩)

 

 

 ソフトテニスという競技は、ポイントの多くが「ミス」によるものです。また2ポイント差がつかなければ、たとえ100失点しても負けることはありません。

 たとえば試合中、ラリーの中でシュートボールをネットしてしまったとします。そしてその次のポイントで自分のレシーブだったら・・・。

 どんな一流選手でもミスは必ず起こります。大切なのは次のポイントをどういうメンタルで挑むのか、というところだと思うのです。

 「もうミスできない」という消極的な心情や、「次は絶対に取り返さなければ」といった強引な積極性は、ときに自らのパフォーマンスを下げます。「次の1点」とどう向き合うのか、戦う姿勢が勝敗を分けるのかもしれません。

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 冬の団体戦は、チームが一丸となって3連覇を果たしました。来月には北信越大会が開催されます。過去2年、この北信越では苦汁をなめています。先輩たちの想いを背に、これからも努力していきます。これからも応援よろしくお願いいたします。