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2020年1月

2020年1月16日 (木)

HOKUETSU Spirits 2020 ~負けない選手とは~

届かず・・・決定戦で敗れ全国選抜を逃す

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【北信越高校選抜ソフトテニス大会】1月10,11日 こまつドーム(石川県小松市)

1位 能登高校

2位 金津高校

3位 高岡商業高校

 

 全国選抜への出場を懸けた戦いが石川県小松市で行われました。各県1位が集まるAリーグから2校が決定、各県2位が集まるBリーグとAリーグの3位の学校が第3代表決定戦を行う北信越選抜大会。チーム北越は残念ながら全国への切符をとることができませんでした。

 リーグの初戦は富山工業高校。例年攻撃力が高いチームで、一昨年はBリーグで対戦し敗退していました。今年もその攻撃力は健在でしたが、なんとか凌いで2-1で勝利することができました。

 2戦目の相手は金津高校。ここ数年非常に力をつけており、毎年のように全国大会への出場を決めています。ここでは各校のエースが1勝ずつし、3番勝負にもつれます。しかし北越の3番手、髙松・久保田は相手というよりも自分と戦っているようでした。凡ミスで崩れてあっという間に0-3となりました。チェンジサイズで落ち着かせて送り出しましたが、1G返すのがやっとでした。

 3戦目の相手は上田千曲高校。今までの相手と違い守備的なチームで、長いラリーが多くなりました。どうしても北越はミスを減らせません。自滅のような試合をしてしまいました。髙松・久保田が何とか勝利しましたが1-2でまたしても敗戦となってしまいました。

 リーグ最後の相手は能登高校。今年度のインターハイで第1シードの高田商業高校と接戦を演じたチームで、そのときのメンバーが全員残っていました。北越は積極的に仕掛けていきましたが、力の差を見せつけられて敗退。リーグ内で1勝3敗となってしまいました。

 しかしリーグ戦とは面白いものです。能登高校が全勝、金津高校が3勝1敗、北越と富山工業、上田千曲が1勝3敗で並ぶことになりました。得失G差で北越が3位に滑り込み、第3代表決定戦に駒を進めることになりました。

 決定戦の相手は高岡商業高校。北信越を長年牽引してきたチームで、今年は県予選でまさかの準優勝となりましたが、Bリーグでは順当に全勝して決定戦に進んできました。

 ここでは髙松・久保田が相手のエースに敗戦、八木澤・加藤が勝利し、3番勝負となりました。北越は松井・新部が出場。相手のカットサービスをなんとか崩して第1Gを奪取します。2G目、3G目も序盤でリードしましたが取り切れずにG1-3のP1-3。あっという間に相手のマッチポイントになってしまいます。しかし、ここでなんとか踏ん張りデュースに持ち込むと、粘り強く戦い第5Gを取ってチェンジサイズ。戦術を与えて第6Gに臨みました。

 しかし、相手が一枚も二枚も上手でした。プレッシャーから松井のミス、新部は攻撃ができなくなりあっけなく敗戦。第3代表の座を勝ち取ることはできませんでした。

 1年前、北越はこのリーグ戦で全敗でした。そこから立て直してインターハイまでを過ごしました。そして3年生が引退して新体制で臨んだ初の県外大会。ラッキーもあり決定戦まではいくことができましたが、まだまだ他校との力の差を感じる内容でした。

 積極的に仕掛ける場面は多くありました。全く戦えなかった昨年とは違いました。しかし、最後の最後で勝利を手放してしまう選手が北越には多くいます。長いラリーの中で得点した直後に凡ミスで失点したり、攻めるべきでないときに強引に攻めて止められたり。まだまだこのレベルでの対話の力がなかったことが明確になりました。

 全国への出場権を得た3校の戦いは本当に勉強になりました。タイプの異なる3チームで取り入れられる戦術は多くあるように思います。

 また、次の日に行われた個人戦ではとくに1年生の出来が悪すぎました。動きが鈍くミスを多発していました。これは明らかな体力不足です。技術や戦術だけでなく、体力面でもこのステージで戦うに相応しい選手には成長できていませんでした。

 ここから3月末までは、じっくり根を張る期間だと考えています。全国を戦うに相応しいチーム、選手に育てていけるよう全力で取り組んでいきたいと思います。『心・技・体・知』すべての向上を目指して一歩一歩進んでいきたいと思います。

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 現地まで応援に来てくださった皆様、遠方まで本当にありがとうございました。また、遠征などにも応援に来てくださった多くの皆様、いつもありがとうございます。皆様の応援、本当に力になります。春の全国へはあと一歩届きませんでしたが、ここまで戦えたのは皆様の力があってこそだと思っています。夏の全国へ向けて、これからもどうぞ、応援よろしくお願いいたします。

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2020年1月 3日 (金)

HOKUETSU Spirits 2020 ~連覇~

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【全日本高校選抜ソフトテニス大会】12月23日 五泉市総合会館

 1位 北越高校

 2位 巻高校

 3位 新潟産業大学附属高校

 4位 柏崎常盤高校

 

【新潟県インドア選抜ソフトテニス大会】12月21日 五泉市総合会館

 1位 山田・大平組(中越高校)

 2位 八木澤・加藤組

 3位 森田・海南組(産附)、松井・新部組

 

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 夏のインターハイから、このチームはこの大会での優勝を目指して取り組んできました。全国選抜を狙うチームとして、県大会を優勝することは絶対条件だとチームの誰もが思い、この日まで一歩一歩、歩んできました。

 21日の個人戦、新人戦から勢いのある1年生たちが躍動します。まずは渡邊・高田組。新人戦で準優勝した長岡商業の中村・川谷組を積極的なテニスで退けベスト8。また、高松・久保田組も巻高校の新保・長井組に対して終始主導権を握り続けて勝利し、このペアもベスト8。2ペアともに1年生後衛が自分のよさを十分に発揮し、それに応えるように2年生前衛がポイントを重ねました。そして1年生ペアである松井・新部組は柏崎常盤の丸山・柿村組に対して相手のマッチポイントを何度も凌いでファイナルで勝利し、次の産大附属の橋爪・丸山組にも苦しみながらも勝利してベスト4。1年生4人が揃って北信越大会への出場権を獲得しました。また、エースペアである八木澤・加藤組も決勝戦こそ一歩及びませんでしたが丁寧なテニスで決勝戦に進出して2位となり、ベスト8に4ペアが入賞するという結果となりました。

 22日は校内合宿。次の日の団体戦に向けてチームが一つになり、気迫のこもった練習となりました。3年生や卒業生などが大勢駆け付けて練習のサポートをしてくれ、トレーナーの中村氏にも夜遅くまで選手の身体調整を行ってもらい、自信をもって団体戦当日を迎えることができました。

 23日。ベスト4に入るための初戦は新発田中央高校。1次予選で個人戦優勝の中越高校を破ってベスト8に進出してきたチームです。

どういう戦いをしてくるのか。

我々はどのように対応すればいいのか。

 1番に出た松井・新部組が相手を圧倒する中、2面展開の2番、八木澤・加藤組が0-4で負ける波乱。3番勝負にもつれ込んでしまいます。

 3番勝負、北越は高松・久保田組が出場しました。1G目はプレッシャーのかかる久保田がことごとくミスを連発して落とします。2G目もミスが先行する嫌な流れでしたが、相手のレシーブを久保田が止めたところから勢いに乗り、4-1で勝利。初戦から緊張感ある戦いとなりましたが、この試合を乗り切ったことで選手たちにスイッチが入ったように感じます。

 リーグの初戦は柏崎常盤。第4シードの新潟工業を破って決勝リーグに進出してきました。この試合は八木澤・加藤組が相手のエースペアに勝利するとそのままの流れで3-0勝ち。次の巻高校戦も八木澤・加藤組がエースペアに勝利して3-0。最終戦は松井・新部組が相手のエースペアに負けましたが、他の2ペアが締めて2-1勝ち。苦しい場面はいくつもありましたが全勝で優勝、昨年に続く連覇を達成しました。

 

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 今大会を通じて、オーダーは八木澤と加藤の2人に決めさせました。チームで考え、決定し、私の最終判断を仰ぐ、という形をとってみました。選手たちの対話の力、団結力を信じてみました。

 柏崎常盤との対戦前、八木澤と加藤が私のところへやってきて「相手のエースとやってもいいか」と言ってきました。団体戦としてはエースとの対戦をかわし、確実に1勝をすることがセオリーの1つと言えます。そういう意味ではセオリーから外れたオーダーでしたが、彼らは「向かっていく」姿勢を崩したくなかったのでしょう。私もそれを承諾してオーダーを考えました。それがしっかりと的中し、結果を出せたことに選手の成長を感じます。

 また、この団体戦ではチェンジサイズのときに私からはひとつも指示を出しませんでした。戦っている選手たちがいかに「対話」し、瞬間瞬間で答えを見つけられるかを試してみました。残念ながら出場のなかった高田、渡邊は積極的に選手と対話し、アドバイスを送っていましたし、ペア内のコミュニケーションも活発で、ひとつの目標に全員で向かっているという実感を持てる戦いでした。

 そして3年生、保護者の皆様の応援も大きな力となりました。どんな場面でも選手たちは前を向き、相手と戦いました。本当に感謝しています。ありがとうございます。

 

 北信越まで、あとわずかの時間しかありません。3年ぶりの全国選抜出場を目指して、全力で戦っていきたいと思います。これからも応援よろしくお願いいたします。

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